2013年08月26日

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」村上 春樹:著





「1Q84」まで大作長編が続いていた気がしていたので、
この作品は1冊にまとまり、そして内容も分かりやすく、
すらすらと読むことができました。


少しネタバレのようになりますが、
そして、内容の解釈は人によって違うと思いますが、
僕は主人公、多崎つくるが自分の生きる方が分からずに、
それを確かめに旅(?)に出る、という話であり、

青春時代を過ごした人たちは10年、20年経った後は
何をしているのか、何を考えているのか、
そして、青春時代には何を感じていたか、
それらを現在、話し合ったらどうなるのか、

みんなそんな気持ちをどこかに持ってるとは思いますが、
過去の事件を明らかにするという形をとって
読者達の願望をかなえる、そんなファンタジーなのではないかと思いました。

文体が読みやすい、それでいて洗練されているのはさすがだと思います。
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2013年08月12日

「命の格差は止められるか: ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業」

「命の格差は止められるか: ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業」 カワチ イチロー:著



本屋で見かけて、何の期待もせずに買った新書でしたが、、、意外に面白くて勉強になりました。

医療について新書ですが、疾患などではなく、疾患のその背景、つまり予防医学についての本です。

つまり、いくら脳血管障害に対する治療法が発展しても、
脳血管障害になる人は、糖尿病である確率が圧倒的に高い。

その糖尿病になる背景は、その人の生活、環境、経済、社会などが原因だと、
研究の結果わかり、人々が病気にならずに生活していくには、健全な社会を作ることが重要だと述べています。

日本もそうですが、アメリカなどで所得の格差が広がっていますが、
寿命の長さと教育の程度、経済力とは相関の関係にあるといいます。
また、貧困層と富裕層の格差の大きな国ほど平均寿命が短く、
格差が小さいほど、病気が少なく寿命ものびるそうです。

日本人は戦後数十年で平均寿命が40年ほど伸びています。
日本には、もともとお互いが助け合い、相手を思いやるような公の精神を持っており、
そのような社会のありようが平均寿命を伸ばしていると著者は述べています。
そして、近年の経済格差などの社会の変化について警鐘を鳴らしています。

これはおすすめですね。
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2013年08月05日

「新・帝国主義の時代 - 右巻 日本の針路篇 ・左巻 情勢分析篇 」

「新・帝国主義の時代 - 右巻 日本の針路篇 」 佐藤 優:著





「新・帝国主義の時代 - 左巻 情勢分析篇」 佐藤 優:著




最近、佐藤氏の本は面白いと感じてきています。
佐藤氏は、外務省の在露大使館に勤めた後、国際情報分析を専門としていた経歴があります。

彼は新聞や公式ホームページ、または政府高官のコメントからさまざまな国勢やメッセージを読み取るための
分析を主にしていますが、なかなか興味深いです。

佐藤氏は、21世紀に入り、世界は新・帝国主義の時代に入ったと述べています。

新帝国主義とは、植民地を持たずに、他国の資源などをエゴむき出しで自国のために搾取するやり方であり、、
植民地運営はコストがかかるためにせず、
強欲に資源をうばいつづけ、国際的な批判が高まると、自国にとって不利益となるために協調に転じる。

アメリカはもちろんですが、中国も新帝国主義の性質を持つと述べています。
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「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか 世の中をより良く生きるための哲学入門 」

「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか 世の中をより良く生きるための哲学入門 」 シャルル・ペパン:著




巷で盛り上がってる(た?)、ハーバード白熱教室のように、
哲学的に答えがない答えについて語り合うような内容です。
タイトルにあるように、考える人とおめでたい人との幸せの違いについて、
悪法でも守るべきか、神を信じるべきか、などなど。

著者がフランスの哲学者ということもあり。
物のたとえがフランスの強要をベースとしなければわかりにくいことも多く、
少し消化不良という気がしました。
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2013年07月30日

「クラウドからAIへ アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場」小林雅一:著

「クラウドからAIへ アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場」小林雅一:著



なかなか興味深い本でした。
かいつまんで言うと、
ソーシャルネットワークサービスがそこそこ普及した今、
これらのデータ、つまり、何億人の人によって日々書き込まれるコメントや画像、検索用語などの
いわいるビッグデータをどのようにして活用していくか、など、が紹介されています。

AI、つまり人工知能がこれらのビッグデータを用いたホットな話題らしく、
今現在の人工知能は、蓄積してきた膨大なデータの中から、一番可能性のあるデータを選択していく方式をとっているそうです。
つまり、もともと決まった法則やアルゴリズムを組み込むのではなく、確率論からデータを選んでいるわけです。
かなり正確な答えを出すことができますが、それでは、人工知能が本当に知能を持っているとは言えない。
そこで、今はニューラルネットワークという、脳神経のネットワークに見立てた膨大なネットワークを作成して自ら学習・修正して、成長していく方法を試みているとのことです。

また、AIを応用する事で、自動運転自動車が高齢化社会で不可欠になるために、もうアメリカでは実用まで至っているということや、
外科手術をする医者の代理ロボット、
兵士に精神的なトラウマを作らないように、殺人能力を持たせる兵器用ロボット、
お年寄りのための会話用ロボットなど、

開発が非常に進んでいるという話です。
とても面白い。

はっきり言って、フェイスブックやツイッターをただ、
「面白いな」レベルでやっている場合ではないということです。
世界はどんどんアップデートされていきます。

補足的に言えば、こういうIT系の書籍は賞味期限が短いですね。
世の中のテクノロジーの進歩が早いので。
経済や政治ネタもそうですけれど・・・。

鮮度の良いうちに読むことをお勧めします。
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2013年07月22日

「みっともない男にならない生き方」桜井章一:著 「なぜあの男は空気で人を動かせるのか 昼も夜も結果を出す男の習慣」内野彩華:著

とりあえず読んだ(目を通した?)本をざっと。

読みやすいので読んでしまいますが、
もう自己啓発本はお腹いっぱいという感じですね。

これとは別にあと、一冊、新刊で祇園の舞妓さんをやっていた人が
書いた本もありましたが、タイトルすら残していません。

どうも、歌舞伎町のホステスさんとか、祇園の舞妓さんとか、
書いている人自体身を置く世界が、そもそも軸が違うような気がしますし、
そういうところに遊びに来る男性が、
そもそも、特殊だとも感じてしまいます

水商売のお客さんとして来る男をもとにして、
商売で色々と会話をして、それを基に男性論を語られても、

すごい男の人と深くかかわって、深く踏み込んで色々と
人生を学んだとかいうのならいいですけど、
どうも、生き方の哲学とかそういうのは汲み取れない気がします。
本に目を通してそんな感じがしました。

それなら、僕だって書けるやん!
「10年間リハビリを続けた理学療法士が教える、誰からも好かれる、品格のある高齢者になるには?」
とか。
書いてみてもいいですけど、そんなん誰が興味持つんでしょうか?
そして、自分という人間の身の程を考えると、おこがましくてよう書けません。
書く人の品性を疑います。いったい何様だと。

自分自身はそう思うのですが、同じような感情を著者は抱かないのか?
とか考えてしまうのですよね。


「みっともない男にならない生き方」桜井章一:著




「なぜあの男は空気で人を動かせるのか 昼も夜も結果を出す男の習慣」内野彩華:著

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「僕らが世界に出る理由」 石井光太:著

「僕らが世界に出る理由」 石井光太:著




これは、なかなか面白かったです。
ルポ作家である著者が、
「作家で食っていくにはどうすればよいのですか?」
「どうやってアイデアを出すのですか?」
などという、
おそらく学生からであろう質問に答える形式で構成されています。

そして、その答えは僕自身としては非常に共感できる部分もあり、
プロとしての厳しさや覚悟なども自身の体験を織り交ぜて語っておられて
興味深かったです。

著者は、大学時代に南アジアを放浪して、世界に一人で出ることを推奨しています。
その理由として、当たり前にできていることが当たり前にできなくなる。
問題解決を一人でしなければならない環境の中で、
自分に足りないないものを見つけ出すことができるし、
色々な価値観が世の中にはあることが分かると述べています。

だから、なるべく早く海外に一人で出かけていくという経験をした方がよいと
述べています。

これに関しては、まったく同感で、
僕自身も、ワーキングホリデーやら、バックパック旅行やら、
チケットだけ買って出かけるということを繰り返していましたが(今もしているかも??)
それほど大がかりではないにせよ、なるべく現地の人々と触れ合うことができるような
行動を心がけていました。

初めて一人で出かけたカナダで、
高速バスのチケットを、学校で習った英語が通じて買うことができた喜びは、
それはもう今でも忘れられませんが、

ただ、趣味で出かけていたというわけではなく、
当時から、世の中の広さや色々な世界を知りたいと思ったりしていたことは事実で、
それが今の自分に活きているということは疑いありません。

著者は、それに加えて大学生の時から作家になることを決めて、
本を1日3冊読み、何かを書くという作業を毎日続けていたと言います。
やはり、何かを成し遂げるためには一発当てたるというような事は、
まずありえず、日々の地道な積み重ねがいつか準備となり、
報酬となることを感じます。

ただ、それを努力と感じるか、一生懸命やっていると感じるか。
習慣化しているかどうかでしょう。

僕自身も、なんやら色々言われますが、しんどいとかつらいとか思ったことは
一度もなく、ただ、毎日楽しいと思っているから続いている、それだけです。

著者に見習うことも多く、僕とも同年代ですし、
僕も見習わなあかんなぁ〜と。

成功に近道なしですね!
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2013年07月13日

本日の朝日新聞「be」

本日の朝日新聞「be」

フロントランナーは、アウグスビール社長の坂本健二氏が特集されています。
キリンビール、バドワイザーと営業畑を渡り歩いて
顧客が本当に望むビールを作りたいと考え、今の会社を創業したとのことです。
実際にアウグスビールは飲んだことがないですけれど、
飲んでみたくなりました。

顧客の視点に立ったっていうところが重要だと思うんですよね。
今の職場にしても、その顧客の視点にどのくらいたてているのだろうかとか、

顧客が何を求めているのかとか、そういう調査はあまりされていないですし、
顧客が望むようなサービスを提供していきたい、とか思います。

なぜか、経営的に危機的な状況にあっても、何とかしなければという危機感ではなくて、
上から指示が下りてくるまで、なるべく何事もないように穏便に過ごすことに注意が向く。

法人で動いているのである程度は仕方ないのかもしれませんが、
なんか、自分たちの職場だとか、自分たちが何とかする、という
意識が薄いような印象があるんですよね。
これが個人経営の会社なら社長は首でも吊るんじゃないかという状況だと思うんですが、
どこか他人事のような、主体感が欠如しているような。
歯車の一部なのだから仕方がないのかもしれないですが、
これがサラリーマンなのなら、これからどうしようかと考えてしまいます。
こんな働き方をしていたら逆に、世の中の流れから取り残されて、
この職場から出た時に何もできない人材になりそうな気がしてきます。

まあ、そんなことを感じながらこの記事を読んでいました。
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2013年07月08日

「社会の真実の見つけかた」

「社会の真実の見つけかた」堤 未果:著




作者の堤未果氏は川田龍平氏の奥さんなんですね。
プロフィールを見て驚きました。

大学生のころ、同年代である川田氏の講演などを聞きに行ったことなどありました。
川田氏が今、何をしているのか、などは全く知りませんでしたが、
新書コーナーを見ると彼の本もありましたし、
奥さんもいるとか驚きです。

そして、この本ですが、表面的な情報に惑わされないようにするためには、
どうすればよいかを述べています。

僕たちが普段何気なくテレビや新聞やらを見ている時もどうして
こんなくだらないことがさも重大な事のように延々と流されているのだろうかと感じることとがありますが

例えば、アメリカでは湾岸戦争の帰還兵が劣化ウラン弾による被害だと
思われる症状を訴えた裁判が注目されていた時に、
ジョン・ベネちゃん殺人事件が起こり、マスコミがこの事件一色になり、
それ以後は劣化ウラン弾症候群の事件については風化されてしまいました。

日本でも、アフリカのソマリア沖で自衛隊が武器使用を緩めるための海賊対処法案
審議中に、なんとトップは草薙剛泥酔事件。NHKでもトップ報道で延々と報道しており、
重大事項である自衛隊の武器使用の件は、扱いが小さく、注目も小さくなってしまった、
というものもあります。

これらをはじめとして、政府による情報操作が行われている可能性もあるといわれています。

僕自身もジャーナリズムとは、真実を追及する第三の権力であってほしいと思っているのですが、
国民をコントロールするための道具程度にしか感じないことがあります。

日本では記者クラブなどで、おそらくオフレコで知っているであろうことなども、
報道していいこと、悪いことがあらかじめ決められて報道制限をかけています。
その一方で、ウィキリークスなどで漏れてしまった国家機密など、
さも自分たちも初めて知ったかのように、純粋ぶって報道している姿勢とか、
真実を追求するわけではなく、起こってしまった事柄を
後付けで解説したりと、そのようなスタンスに本当にいらだちます。

どこの新聞や放送局でもほぼニュースは同じというのは気持ち悪く感じます。
その一方で、ネットで配信されるのニュースは、
複数の記事の見出しを一覧できるというメリットがありますが、
興味を引く見出しにしなければならないためか、芸能ニュースが政治ニュースと
同系列に並んだりと、こちらも受けをねらうような記事が多い気がします。

しかしながら、このように、ニュースや情報にこれまでのような
価値や権威がなくなってきている昨今、
情報の平坦化が起こってきている気がします。
そのニュースの背景にあるものに想像をめぐらすと、
何も信じられなくなってしまう気もしますね。
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2013年06月18日

「レイヤー化する世界―テクノロジーとの共犯関係が始まる」 佐々木 俊尚:著

「レイヤー化する世界―テクノロジーとの共犯関係が始まる」 佐々木 俊尚:著




この本はなかなか興味深く読ませてもらいました。
NHK出版新書は良書が多いです。

佐々木俊尚氏の本は、「キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書) 」を以前読んだことがあります。
これも面白く感じたのですが、なぜかネット論壇では批判的な意見の人も多いようです。

このような本を読んだ後に新聞などを読んで感じることは、
本当に、新聞は近視眼的な意見しか書いていないなぁ、ということです。
昨日起こったことについて解説する、先の予測といっても数か月程度先のことしか書いていません。
そこから先のことはいくら読んでもさっぱりイメージできません。
具体的な事しか書いてはいけないというような不文律があるのでしょうか?
新聞だけを読んでいては昨日のこと、明日のことについていちいち目くじらを立てて俯瞰的な視点を持てないような気がします。
そして、それこそが商業ジャーナリズムの思うツボだとも思うのです。

その分、この本は、不確実ではありますし、いつになるのかは分かりませんが、
近い将来訪れるような未来がかなり具体的にイメージできました。

この本は、世界の歴史に大きく変化を与えた事件を2つ上げています。
一つ目は、紙の発明。紙の発明によって知識を共有できるようになった。
その頃はイスラム文明・モンゴル帝国のような国境を持たない緩やかな文明が世界でのスタンダードであった。

二つ目は印刷術の発明。印刷技術の進歩によって、
今まで聖職者しか持つことができず、読むことができなかった聖書やラテン語が
庶民に広がり、教会の権威が失墜し、ヨーロッパで民主主義が誕生した。
民主主義によって国家の概念が誕生した。

そして、現在、インターネットをはじめとするグローバル化によって
様々な世界の価値がフラットになってきている。
どこの国の人も知識や技術やファッションや、すべてのモノが国境に関係なくなってきているために
国家としての価値が薄れてきているといいます。

そして、このフラット化はこれから先しばらく続くだろう、と著者は述べています。
国家としての存在意義がなくなってきている、我々はそんな時代に生きているといいます。

資本主義経済とか貨幣なども価値としては薄らいできている。
民主主義も破綻している。

これからの人類の向うところについてなかなか興味深い内容を示していました。
posted by さとし at 00:53| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『「最高の授業」を、 世界の果てまで届けよう』 税所篤快:著 「99%の人がしていない たった1%のリーダーのコツ 」河野 英太郎:著 「年収200万円からの投資生活宣言 」 横山 光昭:著

とりあえず、最近読んだ本を掲載。
この辺りは軽く流しました。


『「最高の授業」を、 世界の果てまで届けよう』 税所篤快:著




日本の予備校で用いられているテレビ授業を発展途上国で取り組んでいる著者の奮闘記。



「99%の人がしていない たった1%のリーダーのコツ 」河野 英太郎:著



リーダー論。



「年収200万円からの投資生活宣言 」 横山 光昭:著



投資初心者のためのあれこれについて。
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2013年06月09日

「40歳以上はもういらない」 田原総一朗:著

「40歳以上はもういらない」 田原総一朗:著





タイトルは過激ですが、内容はそうでもありません。
30歳前後のバブル崩壊後に生まれた世代で活躍をしている人たちに
田原総一朗氏がインタビューしています。

田原節というか、相手に何かをしゃべらすために
「僕は〜〜だと思うけどあなたはどう思う?」と話題を振っておいて「それは違うよ、○○だからだよ」
と焚き付ける話法は健在で、

もしかして、本のタイトルも読者の気を引くための何らかの意図があるのかもしれません。

インタビューに登場した人たちは、僕の中では非常に魅力的に移りました。
瀬谷ルミ子氏は、紛争地域で武装解除を仕事をしています。
慎泰俊氏は、貧困層を救うためにマイクロファイナンズ、すなわち、カンボジアなどの発展途上国で
貧困層に事業のための投資をする仕事をしています。
今野晴貴氏は、NPO法人を立ち上げ、ブラック企業に搾取される人たちの相談に乗っています。

彼らは、一昔前の成功者がそうであったような拝金主義者ではなく、
貪欲さもがめつさもありません。
さらに、日本はもちろん、世界、社会をよくしたいという意図も見えています。

ゆとりの世代、草食系男子とかいろいろと厳しいことが言われている80年代生まれですが、
すくなくとも希望を持てたことはもちろん、僕も彼らを見習いたいと思いました。
posted by さとし at 20:22| 京都 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『「自分はこんなもんじゃない」の心理 「根拠のない自信」が人生を変える』 榎本 博明:著

『「自分はこんなもんじゃない」の心理 「根拠のない自信」が人生を変える』 榎本 博明:著






著者は僕よりも2回ほど上の60代前後でしょうか。

ミスチル、オレンジレンジ、綾香、Greeeen、その他の
今どきのポップミュージックの歌詞が語られていて
少し笑ってしまいました。
よく若者のカルチャーを勉強してられるなぁ〜。

若者に対して、仕事に対する向き合い方を述べた本だと思われます。
特に、ある程度キャリアを形成されている人へ、
そのプロセスについてインタビューしているところでは、

その人たちは、何かしらのきっかけがあったにもかかわらず、
何の考えもなく現状を打破して飛び出したのではなくて、
少しずつ下調べをして着実に積み上げてから自分のやりたい仕事を始めた
と言っています。

つまり、何をやりたいのかわからない、
自分の仕事をみつけあぐねている若者に対する
メッセージという内容でした。
posted by さとし at 20:09| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月08日

「あなたはこの人生で「お金」を選びますか、それとも「生きがい」を求めますか? 」大塚 寿:著

「あなたはこの人生で「お金」を選びますか、それとも「生きがい」を求めますか? 」大塚 寿:著




いわゆる自己啓発本ですが、その中でも両立な部類に入る本で、
40歳を過ぎた人、つまり人生の折り返し地点を迎えた人に対して、
これから仕事とどう向き合うのか、お金か生きがいか、どのような価値観をメインに過ごしていくのかなどを
書いています。
なかなか書き方が上手で、自分の人生と照らし合わせてうるっと来てしまうこともありましたが、
自分の人生を振り返る意味でもなかなか面白い本です。

人間は、年をとってから「あれをすればよかった」「これをすればよかった」
と後悔することが一番残念だと筆者は言われていますし、僕もそうだと思います。

僕自身も、いろいろと人格的に問題はあるかもしれないし、
多少人格崩壊している部分もあるかもしれませんが、
とにかく、「自分は今が旬」であると常に思い続けて、
やりたいことはなるべくやり続けるようにして今まで来ましたし、
振り返ってもそれほど後悔はありません。

正直人は死んでしまえばいくらそれまで築き上げてきたものがあったとしても、
恥ずかしい思い出も、楽しい思い出も、すべては消えてしまうわけで、
最近は最後に意識が消える瞬間をイメージしている自分すらいます。
けれど、人は100%の確率で死ぬので、
いかにあんなこともあった、こんなこともあったと
楽しく振り返りながら死を迎えることが大事なのかなぁと考えることがあります。

20代は一心不乱に仕事に打ち込むのでもいいが、
30代では幅を持たせるために趣味を持ち、
40代では努力してきたことが収穫できる時期である、
というようなことが書かれていました。

どんなことでも10年続ければものになる、
世の中で成功している人ほど大器晩成で
若いころは失敗続きで、才能がなかった。
才能のある人はいかに手際よく仕事をやるかを考えるから
途中で成長が止まってしまう、
ということも書かれていました。

僕自身がそれに当てはまるかどうかは分かりませんし、
ましてや仕事だけでなく人生そのものがスローペースなのですが、
継続することも一つの才能であると信じて

日々過ごしてこうと思っています。
posted by さとし at 00:54| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月05日

「やりたい事をすべてやる方法」  須藤 元気:著

「やりたい事をすべてやる方法」  須藤 元気:著




元総合格闘家で現在はworld order というダンスユニットで活動している須藤元気氏のエッセイ。
自由に生きている自分なりの哲学や、
総合格闘家からダンスユニットを結成するに至ったエピソードなどが書かれています。

人生に対する向き合い方がが自分と少し似ているような気がします。
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2013年06月04日

「メリットの法則――行動分析学・実践編」奥田 健次:著

「メリットの法則――行動分析学・実践編」奥田 健次:著



行動分析学という学問があるのですね。
読んでみて、認知行動療法とよく似ているなぁと思ったのですが、
行動の原因をしっかりと分析し、行動というまず「形」から入ることを推奨しています。

例えば登校拒否児は、最初は何かのきっかけで
学校に居場所がなくなって学校を休むようになったとしても、

家にいると、学校にはない刺激を見つけてしまい(好きな時間にトイレに行ける、面白いテレビがやっている、など)
学校の問題が解決したとしても学校に行かなくなってしまう。

それらに対応するために、周囲の理解をもとにしっかりとそのような報酬を得ないような環境に
することが大切で、

原因を見極めるために待っていてはもう手遅れになる、というものでした。

子供の教育的問題(登校拒否・引きこもりなど)、部下の教育、生徒の教育などに
課題を抱えている人には非常に有用かもしれません。
posted by さとし at 01:21| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「21世紀の薩長同盟を結べ」 倉本 圭造:著

「21世紀の薩長同盟を結べ」 倉本 圭造:著



コンサルタント業を営む著者が日本の経済とグローバリズムについて独自の視点で述べています。

つまり、どんどん貧富の差が拡大しブラック企業などにより若者が食いつぶされていますが、
引きこもりだった著者の弟が、お遍路さんなどの自分探しを経て
時期が来れば自ら行動を起こしテニスインストラクターになったという事を引き合いにし、

時期が来ればいつかは人は動き出すし、今のぎすぎすしたグローバル資本主義だけが
生きる舞台なのではなくて様々な生きる場所があるということを説明しています。

そして日本人には、物事の間をとらえる長所とも短所とも取れる独自の価値観を持っているため、
うまく新しい価値観をみんなで作り出そうと呼び掛けています。

読みやすいながらも内容は深く、なかなか読み応えのある本でした。
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『「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方』 岩田松雄:著

『「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方』 岩田松雄:著




元スターバックスジャパンCEOの著者が、部下に上司はどのようなことを求めているか、を
述べた本です。

前作『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』
よりも読む速度は速く、「ああ、そうだろうなぁ」と思いながら目を通しました。

上司も部下から認められたい。
部下がよくやったかどうかを判断するのは上司であって本人ではない。
冗談っぽく本音をいう

などなど。
サラリーマンなら読んで面白いかもしれません。
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2013年05月30日

「世界へはみ出す」金城 拓真:著

「世界へはみ出す」金城 拓真:著



この、U25 SURVIVAL MANUAL SERIESという新書?はいつも、ちょっと読み始めは胡散臭さを感じてしまいます。
常識にとらわれずに組織に縛られずに、自分のやりたいことで成功している若き実業家のような人が自分の半生をつづっているのですが、
このほかにも、安藤美冬氏とかいうノマドワーカーとか、家入一真氏という引きこもりから好きなことを事業にして成功した人とか。

おりこうちゃん思考の人や、安定した生活を求めて何もしないことが安定だと思っている若者たちにはそういう前向きな考え方が大事だと思います。
けれど、前述の安藤氏はネットワークビジネスとの関連も指摘されていますし、

一時少し僕も興味を持った自由人、高橋歩氏も、ネットワークビジネスとの関連が言われていますが、
どうも、この自由に生きる、自分らしく生きる、コンプレックスの塊から成功者に、というストーリーは
胡散臭いビジネスと親和性が高いような気がするのですよね。

それでも、金城氏のアフリカで事業を広げている姿勢は面白く感じましたが。
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「金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?」 堀江貴文:著

「金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?」 堀江貴文:著



元ライブドア社長の堀江氏が、服役中にメールマガジンで読者の質問に答えた内容についてまとめた本です。
超合理主義、空気を読まずに歯に衣着せずに物をいうような、損得で物事を処理する彼の考え方は
僕とはあまり一致するところは多くありませんが、
それでも、タブーを恐れずに発信を続けるその姿勢は面白く、勉強になります。
とりあえず、常に頭を働かして行動を続けることの大切さを質問者に説いていたのは共感できました。
彼は、残念なことに、日本でなければ様々な目標を達成できていたのでしょうが、
その空気を読まない行動力が危険人物とみなされて財界人や政治家によってつぶされてしまったのでしょう。

まあ、一読に値します。
posted by さとし at 00:22| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする