2013年05月07日

「ビッグデータの覇者たち」海部 美知:著

「ビッグデータの覇者たち」海部 美知:著




ビッグデータとは、グーグルやフェイスブック、アマゾン、アップルなど蓄積されたデータを
ただの技術としてなく産業にも生かそうとしています。


その他もろもろの膨大なデータを扱う上での危険性や可能性について述べています。

なかなか面白かったです。
なぜか、ビジネス系の本ばかり読んでいます。
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2013年05月01日

『投資家が「お金」よりも大切にしていること』 藤野 英人:著

『投資家が「お金」よりも大切にしていること』 藤野 英人:著




タイトルからして、お金が絡む、自己啓発本のようないやな内容だと予想しましたが、
読んでみてびっくり、なかなか読み応えのある本でした。

失われた20年と言われていますが、低迷している企業は全て
努力を怠ってきた大企業であり、日本経団連の役員の大多数は、
その大企業の役員が所属している団体であること。

その一方で新たに起業された会社はバブルの時の数倍にも上っているとのことです。

真面目に仕事をしている会社が成長し、不健康な会社が没落するのは当たり前であるということを著者は述べています。

その一方で、「お金」というもののとらえ方にも言及しており(この辺は自己啓発本・投資本にも見受けられる内容ですが)、
お金は循環させるものであり、世の中に無駄なものは一つもないし、必要のない人や物もない。
投資とは、自分が儲けるためではなく、お金の巡りをよくすることで皆がハッピーになるためのものだとのことです。

日本人は世界でも勤勉で清貧だと言われていますが、
その一方でお金を失うのは嫌だ、自分や自分の身内だけの幸せを考えるために貯めこんでしまう人が多いとも述べています。

なるほど、確かにそうかもしれませんね。
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2013年04月25日

「嫉妬の法則 恋愛・結婚・SEX」ビートたけし:著

「嫉妬の法則 恋愛・結婚・SEX」ビートたけし:著



ビートたけし氏の男女論。
結局結婚しない方がいい、いいことはない。
家にはめったに帰らない方が夫婦関係はうまくいく、
男は育児関わるよりも外にでて生き方を見せろ、
などなど、とたけし氏独特の結婚観、恋愛観を述べています。


意外とリアルな、つまり現実的な考え方だと納得する事もあり。
若い男性が元気ないといわれる昨今はこのような考えは少数かもしれませんが・・・。
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「世界史をつくった最強の三〇〇人」小前 亮:著

「世界史をつくった最強の三〇〇人」小前 亮:著



世界史好きの僕としては非常に楽しく読むことができました。

よく言えば、世界史を動かした人物の人間臭さを記したもの。
悪く言えば、世界の偉人を大衆レベルまで引きずりおろしたもの。

つまり、世界に名を残している英雄、学者、政治家、もろもろの人物も、
半ば人格が崩壊していたり、感動的なエピソードが逸話であったりしているわけです。

歴史を中学生・高校生と授業で習っていたレベルでは、
「こんなことがあったのか」レベルでただ覚えていただけでしたが、

時代は違えど、人間のなすもので、
物欲、性欲、禁欲、名誉欲が絡むものもあれば、
私生活は借金やアル中、男装癖のある女性や、精神的に病んでいる人など様々です。

この本を読んだ限りでは、常識人の方が少なかった気がします。

簡単に例を挙げると、
ジャン・ジャック・ルソー・・・「社会契約論」を著し、人民主権や民主主義を、
社会契約説に基づいて提唱した、啓蒙思想家と言われていますが、
私生活では、女中を愛人として、10年間で5人も子供を産ませた挙句に5人とも養育院に入れてしまい、
自分の私生活を反省するということで自伝を出版するが売れず、時期を置いて再度自伝を出版したという人でした。
そもそも、本当の偉人は自伝など出版しない、といことです。

野口英世・・・言わずとしれた千円札にもなっている黄熱病・梅毒の研究者ですが、
私生活では、彼は借金をしてまで女遊びをつづけ、渡米のための資金を得る目的で婚約した斎藤ます子氏は、
「学がない、顔が醜い」と渡米した後は会わず、ただ金が必要となったときにのみ連絡をしていた、
また、名誉欲が強く、発表した論文はほとんどが追試不可能な内容であったとのことです。

コロンブス・・・アメリカ大陸を発見したヒトではありますが、梅毒をヨーロッパに持ち帰り、本職は奴隷商人であった。

ルイ14世・・・「太陽王」と呼ばれ、ブルボン王朝の最盛期の王ではありましたが、胃腸が弱く、常にトイレに行かねばならないために、
当時風呂に入らなかったフランス人に輪をかけてかなり臭う王だった。


などなど、そのような事が書かれています。
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2013年04月24日

ドラマ「高校教師」

久しぶりにyou tubeで見つけた。

学生時代、ほとんどテレビドラマとかみなかったし、
ラストの意味も分からなかったけれど、
この作品の切ない世界観は好きです。

いじめ問題とか、近親相姦とか、禁断の恋とか、
野島伸司の脚本は、刺激的な内容で視聴率を取ろうとしているようで
嫌でしたが、
このドラマは野島氏の最高傑作だと思います。

森田童子の歌もいいですね。

最後の動画は、偶然見つけたもので大爆笑してしまいました。



森田童子 - 僕たちの失敗



森田童子 / 男のくせに泣いてくれた ( ドラマ「高校教師」の挿入歌)
http://youtu.be/V8sMGKhoZ1Y

ニューハーフ版「高校教師」
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2013年04月21日

「欲情の文法」睦月 影郎:著

「欲情の文法」睦月 影郎:著



官能小説家で、800ほどの作品を書いている睦月氏が官能小説をどのように描いているかをつづった本。

睦月氏が注意していることや、いやらしさがでるような表現方法、場面設定、登場人物設定などが描かれています。

なぜ、この本を書く話になったのかはわかりませんが、
あとがきに書かれているように、
草食系が増えている今の男子に活を入れるためかもしれませんね。
著者自身も官能小説は儲からないし尊敬もされないと書かれていますが、
それでも1日たりとも休まずに書かれているということは
好きだからこそなのでしょうね。

僕自身は、官能小説はあまり読みませんし、
睦月氏の書かれているように、官能小説はあくまでも空想や妄想であり、
実際とは大分異なると思います。
つまり、ヴァーチャルではなくリアルな世界の方がなんにしても好きなわけで。

ただ、一時でもお世話になった立場としては、まあまあ興味深く読ませていただきました。
継続が大切であることは感じました。
posted by さとし at 17:25| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「政治の終焉」 御厨 貴、松原 隆一郎:著

「政治の終焉」 御厨 貴、松原 隆一郎:著




政党政治がなぜ空洞化したのか、安倍政権やアベノミクスのどこが問題なのかを対談しています。

日本の政治には対立軸がなく、最終的にはそれぞれの権力を守るための動きに終始しており、
政策論争がほとんどないことが問題であると僕はとらえました。

ここ10年ほどの政局を見ても、民主党・自民党の間に、
憲法改正、TPP、原発問題、高速道路などの公共事業などなどについて、ほとんど明確な論争や対立がありません。

かつて、中選挙区制から小選挙区制に制度が変更になったとき、アメリカのように2大政党制となり、
ダイナミックに政策が変わる事を目指していたことも、当時の世論(マスコミによるコントロール)などで記憶しています。

しかしながら、それらも現在は機能せず、戦前の大政翼賛会のように考え方に大差なく、
ある意味民主主義の危機とも思われる状況が近づきつつあります。

戦前と現在の違いは、日本が当時の国際情勢のように、植民地を求めて進出する、という野心がないことではありますが・・・。

僕は仕事など自分を取りまく環境上、体制に批判的な意見を聞く機会が多いですが、
(残念ながら僕自身はそれらに同意しているわけでもありませんが)、

小選挙区制がうまく機能しないことなどは、昔から彼らが主張してきたことと意外に合っており、
今、巷で言われている問題点なども当時から言われていたということです。

なかなか面白いですね。
新聞にせよ、テレビにせよ、おそらく先見の明を持っているとは思うのですが、
その時点では何も言わず、事実として生じてから後追いで解説をする。

いずれにせよ、なかなか読み応えのある本でした。
posted by さとし at 02:49| 京都 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「野心のすすめ」 林 真理子:著

「野心のすすめ」 林 真理子:著



小説家・エッセイストの林氏が野心や向上心を持つことの大切さを述べています。

彼女の言う、3流と1流の差は、意識の違いにあり
飛行機でビジネスクラスに乗りたいか、エコノミークラスに乗りたいか
などの向上心、成り上がりたいという意志の強さが大切だと述べています。

言わんとしていることは非常によくわかりますし、
彼女が晩婚の本屋の娘として生まれて、
将来に対する漠然とした不安を覚え、
学生時代にいじめられていじめっ子に対して反骨心をもち、
成り上がりたいという気持ちでキャリアアップに勤しんで、
今の名声と地位を得たことについては納得できました。

しかし、あまり共感できなかったのは、
成り上がりたい、有名になりたい、金持ちになりという気持ちは、
結局は自分のためだけであるということでした。

世の中のための働きたい、
困っている人のために働きたい、
世の中をもっとよくしたいというモチベーションのもとで
自分の仕事を成功させている人もいますし、
僕自身はそのようになりたいと思うのですが、

林氏の文章からはそれらについてはなにもインスピレーションは感じませんでした。
まあ、一つの考え方として自分の中に取り入れます。
posted by さとし at 02:22| 京都 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月20日

知の逆転 (NHK出版新書 395)

知の逆転 (NHK出版新書 395)



ジャレド・ダイアモンド
ノーム・チョムスキー
オリバー・サックス
マービン・ミンスキー
トム・トレイン
ジェームズ・ワトソン

の6名の知の巨人に対するインタビューをまとめたものです。
専門以外の質問に対しても非常に造詣の深いことを述べられており、
興味深い本でした。
個人的には
オリバー・サックス氏に対するインタビューが
自分の最近の関心ごとと重なり面白く感じました。
posted by さとし at 10:51| 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「池上彰のニュースから未来が見える」池上 彰:著


「池上彰のニュースから未来が見える」池上 彰:著




池上彰氏の非常にわかりやすく解説している国際情勢・国内情勢の
最新版アップデートです。

最近の国際情勢を読んでいると、我々はの直面している日々の出来事は
決してきれいごとではなく、リアルタイムで動いているのだなぁ、と感じます。

国歌と国家の間のやり取りについても
先進国の軍事介入や、仲裁など、
それらの建前は平和や人権や、自由や民主主義などであっても、
本音ではすべてが先進国の利害に基づいているわけで、
人ひとりひとりの命なんでごみのようだと思うと、
やるせなくなりますね。
でもそれがこの地球で起きている現実なんです。

特に、最近の中国の動向についての解説については
書面を裂いて解説をしていましたが、
アメリカや中国の現代の時代背景や各国の事情に伴った
客観的な解説がなされており、面白かったです。

国際連合(United Nation)とは、第二次世界大戦における連合軍(United Nation)
と同じ言葉であるにもかかわらず、
まるで、第二次世界大戦後に、平和を担うための組織として
新しく発足したように言い換えられていますが
(少なくとも、中学・高校の歴史ではそう教わりましたが・・・)

実際には第二次世界大戦後の世界秩序を守るための戦勝国の組織そのままなのですね。

この事例一つとっても、日本人と諸外国の認識のずれを感じますね。

2度の世界大戦を経て、戦争のない平和な世界をつくる=戦勝国による国際秩序の維持とも
言い換えることができます。

そして中国もその戦勝国に入っており、
現在の横暴ともいえる中国の膨張にもそれらの背景に基づいた高度な戦略が組み込まれている、

などなどです。

世界は本当に日々激動していますね。
posted by さとし at 10:35| 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月15日

内田さんに聞いてみた 「正しいオヤジ」になる方法 内田 樹, 木村 政雄:著

内田さんに聞いてみた 「正しいオヤジ」になる方法 内田 樹, 木村 政雄:著



内田先生の本は大抵チェックをしています。
最近は対談形式が多いですね。

この本は、木村氏と時代背景と「オヤジ」についてのとらえ方、
世の中のオヤジはどうあるべきかなどを話しています。

面白かったのは、
広告代理店による分析データとのことですが、
小泉改革の時の郵政選挙の時に
A層、B層、C層、D層と選挙民を分類しています。

A層は構造改革に肯定的でかつIQが高い層
B層は構造改革に肯定的でかつIQが低い層
C層は構造改革に否定的でかつIQが高い層
D層は構造改革に否定的でかつIQが低い層

そのなかでB層を以下のように規定しています。
「具体的なことはよくわからないが小泉純一郎のキャラクターを支持する層」
「主婦や老人、低学歴の者」

つまり、流されやすい人、うわべだけのことに熱狂する人であり、
今の日本はB層化している。だから彼らをターゲットにして報道を行えば世論をコントロールできると
いうことです。

僕は基本的にテレビは見ませんし(家にない)、
時々職場や知人の家で見ることはありますが、
非常につまらないというか、
世の中の人はテレビ番組についてどう思っているのかは知りませんが、
僕は大半の番組は堕落させるための情報だと思ってしまうわけです。

低学歴で子だくさんの大家族が子育てに奮闘するスペシャル番組や
昼のバラエティーで誰のそっくりさんだとか、
どんなにお金を持っているかにいちいち驚いたり面白がったりする番組とか、
芸能人の内輪話や身内があつまってどんちゃん騒ぎをする番組とか

そもそも、音声を消しても、テロップでどこで笑わせればいいかを制作側が意図しているので
注意を向けて見なくても内容が分かってしまう。

ただでさえそのような前提があるのに、
やらせがあって問題になったり、
場の空気をよんだコメントしか求められないニュースがあったりするわけです。

つまり、ジャーナリズムとは程遠い世界があるわけです。

しかし、時々良質な番組もあります。
先日報道されたNHKの大王イカの撮影などは称賛に値すると思います。

ここまで書いてきて、何が言いたいかというと、
B層、つまり流されやすく、深く考えず、熱狂しやすい、IQの低いもの(言い方悪いですが、上述の分類を基にすると)
を対象としているために、ここまで落ちぶれてしまったのだな、と。

自分をどうこう言うつもりはありませんが、それは面白く感じるわけがない、と思うわけです。


それともう一つ、
対談の中で、最近の若者は家族を大事にしたり、授業を真面目に聞いたりと
60代の人たちと共通する部分があるように感じると述べられていました。

それは、人生遠回りの僕が、年下の人と一緒に専門学校や大学院で勉強をしている時にも
感じることですが、
仕事について真面目に向き合うし、人間関係もすごく大切にしている気がします。
ゆとり世代とか言われてますけど、マスコミが言うてるほどかなぁとも思います。

アラフォーの僕らの世代は、モラトリアム世代といわれていて、
真面目にやることが格好悪い、熱くなることが格好悪いという空気がありました。
小学校から高校まで、半ば崩壊していた授業もありましたし、
なんとなく、上に反抗するのをよしとされていた印象でした。
おそらく日本を担っていくのはこれらの世代なのかなぁと思ったりもしています。
日本の未来はそれほど暗くはないと感じました。
posted by さとし at 03:48| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月09日

なぜ、勉強しても出世できないのか? いま求められる「脱スキル」の仕事術 佐藤 留美著

なぜ、勉強しても出世できないのか? いま求められる「脱スキル」の仕事術 佐藤 留美著



本当にビジネス本は色々なことが書いているわけで読み進めると訳が分かりにくくなりますね(笑)。
この本は、夢を見ないで足に地をつけて働きなさいという内容でした。
朝活とか、仕事後のセミナーなどに時間やお金を費やすよりは本業に身を入れなさいと説いています。

しかし、その時代時代に現れる仕事観というものは
本当に世の中が無責任に作り出したもので
それに翻弄された人たちが損をしているような印象を受けています。

現在、ワーキングプアと言われている人たちや、
正社員になりたくてもなれない人たちが問題に位になっていますが、
一昔前は、正社員というくくりにとらわれずに、

自分の技術力で組織に縛られない働き方ということで
派遣社員や契約社員がもてはやされていたはずです。
給料も時給換算で正社員よりもいいとか言われていました。


また、現在は仕事について選ぶよりもまず、社会に飛び込む事が大事で
自分に本当に合った仕事などはなければ、やりたい仕事というものはなく、
仕事に自分が合わせるものだという論調が僕の周りでは主流ですが、

(年がばれるかもしれませんが)僕の学生時代には、
徹底的に自己分析をして、自分のやりたいことは何かと
考えることをやらされていた記憶があります。
いわゆるモラトリアム世代というやりたい事が分からずに
自分探しをする人が多い世代に一致するかもしれません。

仕事に対する向き合い方一つにしても180°変化して
さもそうであるかのようにその時代時代で
受け止められます。

本当に世の中の価値観ほど不安定なものはないです。
結局自分がどう生きるかという結論になるのでしょうね。
posted by さとし at 02:43| 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月08日

日本が世界一「貧しい」国である件について  谷本真由美(@May_Roma)著

日本が世界一「貧しい」国である件について  谷本真由美(@May_Roma)著



先日も読んだ谷本氏の著書です。
内容は題名からも分かるように
前半は、日本という国・社会の異常さについて述べています。

前半については、正直なところ、一面的に見たらそういう面もあるかもしれないけれど、
本当にその方がいいのだろうかと思うところがありました。
全て外国が正しくて日本がおかしいとは思えないので。

例えば、仕事を休んでも、仕事を定時に帰っても、電車が10分大騒ぎしても、
それで世界が終わるわけでもないし、せかせかせずに生きることが大切だ、
仕事は生活のための手段と割り切り、自分を大切にしない日本はおかしいと述べています。
イギリスをはじめとする外国では、日本のそのような様子を説明すると、驚き、
なぜ、日本人は怒らないのかと不思議がるとのことです。

確かに、会社勤めで精神を病む人がいたり、
第一志望の企業に就職できないだけで人生の終わりだと思うような大学生がいる
世の中なので、このような考えは確かに一理あると思います。
けれど、メイドインジャパンの技術力や競争力ははこのような
日本型の会社組織によって支えられているという面もあります。

イギリスと日本では歴史も地理的状況も違うわけで、
小局的な側面からは同意できましたが、
日本という国をどうするか、などの大局的な観点からは同意できませんでした。

もう一つ、学校や会社の掃除についても谷本氏は論じていました。
イギリスでは、役割分担がはっきりとしているので、掃除は社員や学生はやらない。
日本ではなぜそうでないのか、という点です。
このこともイギリス人をはじめとする外国人は不思議がるとのことです。

集団で共有する公的な空間で皆が気持ちよく仕事ができるようにする、
という、考え方の下で、我々日本人は掃除をするのだと思いますが、
これは素晴らしいことだと思います。
公の心を持つということはある面では大切だと考えるからです。
公の心がいきすぎると、村社会になったり、中央集権的な考えが行き過ぎてしまうことがありますが、
少なくとも、周りの人のことを考えて仕事をする、会社・学校が勉強をする、という
ただの場所以上のものであるという精神を持つことは大切なのだが、と感じました。


翻って、後半は、世界中どこの国でも通用するような専門性を身に着けることの大切さを説いていました。

こちらの部分は本当にそうだと思いました。
僕も短期間ではありますが、日本の外に出て客観的に自分や日本という国を
見つめなおした時期があったので、
今自分たちが思っていることを当たり前だと思わずに、
いろんな生き方や考え方があるという事を知ることの重要性は本当に大切だと思います。
日本でニュースなどを見ていると、本当にこの国は、
誰かが国民をコントロール・または洗脳しているんじゃないかと感じることがあります。
東日本大震災の時の原発ニュースの時もそう、
最近のAKB関連のニュースもそう。

原発関連のニュースではなぜ、原子力発電の専門家がメルトダウンはないと
言い続けていたのでしょうか?

なぜ、AKBは毎日どうでもいい内容がニュースのトップに載るのでしょうか。

世の中の事実を多角的な視点で受け止めて、
既存の価値観に安住しない事も大切だと思います。

あと、僕もツイッターをやろうかな、と思いました。
今あるノルマをクリアできればそろそろはじめようかと・・・。
posted by さとし at 03:03| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月02日

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 今野晴貴 著 私たち「ユニクロ154番店」で働いていました 大宮冬洋 著 現実を視よ 柳井正 著



本日発売の「週刊現代」に『「ユニクロ」「ワタミ」なぜ新入社員が次々とやめるのか』という特集が組まれていました。

非常に興味深く読みました。
というのは、ちょうどよく似たようなテーマの本を読んでいたからです。

昨年までは不況下の日本で勝ち残り、
グローバルに進化を続ける企業として評価されていたユニクロですが、

最近はネガティブな情報が目立ちます。

なぜ、同じようなタイミングでこのような情報が流れるのでしょうか?

それはともかく、この記事では、

ユニクロ・ワタミは
業務が過酷、ノルマに追われる、などと紹介されており、
心を病んで辞めていく社員が後を絶たない、自殺者がでた、
という事実が書かれていますが、

奇しくも「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪」という新書で
企業名を伏せてブラック企業として紹介されていた企業の
事例と一致していました。





さらに、
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』
という本は、
ユニクロで社員としてなじめずに退職しライターとなった著者が
自分がかつてユニクロで働いていた時の仲間が
その後どのような人生を歩んでいるかを追跡しており、
厳しくも楽しいユニクロ勤務時代を回顧しつつも
社員の幸せを重視していない社風を暗に問題提起しています。








翻って、
柳井正社長のエッセイ
「現実を視よ」は、
グローバル化がすすむ世界において、
広い視野をもち、世界中どこでも通用するような実力を持ち、
競争をしなければ生き残ることはできないと
若者に熱く説いています。

経営者の視点と労働者の視点が対照的でした。

やはり、世界標準でビジネスをするビックカンパニーは
合理化に走るあまりに社員が身をすり減らしているような印象を受けます。

サムスンにしても完全実力主義である反面、使い捨てにされる人が後を絶たないといわれていますし、
社員を育てる、ある程度は守るという日本型経営も捨てたものではないのかなとも感じます。



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2013年03月30日

ノマドと社畜 〜ポスト3・11の働き方...谷本真由美 著・ノマド化する社会 大石哲之 著

ノマドと社畜 〜ポスト3・11の働き方...谷本真由美 著





この本は非常に面白かったです。
ノマドワーキングとは、「オフィスのない会社」「働く場所を自由に選択する会社員」
といったワークスタイルを示し、
例えば、カフェで自分の働きたい時間に仕事をしたり、
わずらわしい人間関係に悩むことなく自分の裁量で仕事をしたりとそのような働き方をさします。

このビジネススタイルは、自由な生き方にあこがれる若者の間で一部流行しているようですが、
ノマドワーカーにあこがれている人の特徴と現状のギャップ、
さらに、イギリスなど、日本よりもビジネススタイルが先行している国においては
どのような人がノマドスタイルの働き方をしているのかを解説しています。

まず、当然のことですが、ノマドという半ばフリーのような生き方をするには
国際的に通用する圧倒的な専門技術や実力が必要なこと、
また税金対策など事務的な能力も求められること、
さらに、人間関係が希薄になってしまうためにみずから進んで
情報を集める作業も必要になるということです。

翻って日本でノマドを謳う人たちの大半は、
怪しいねずみ講の組織の末端に属していたり、
専門的スキルを磨くことなくセミナーや異業種交流会などに参加して群れている、
さらに、実際の仕事は誰でもできる単純業務が多く、
グローバル化社会において、人件費の安い国の人に
そのシェアを奪われつつあり、非常に苦しい生活をしている、などなどの内容でした。

僕自身は、なるべく自分の思うように時間を使うことができるように
スキルアップなどに励んでいる面もあるわけで、
この本は非常に参考になりました。

また、ノマドが自分たちの生き方を礼賛しているような
他の著書との比較も面白いですね。

ノマド化する社会 大石哲之 著



こちらは打って変わって、今後社会はノマド化に向かっていくということを
解説した本でした。

両本併せ読むと興味深いです。
posted by さとし at 16:40| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年3月30日「朝日新聞・順風逆風」エイチ・アイ・エス会長・澤田秀雄氏


本日3月30日の朝日新聞の順風逆風コーナーはエイチ・アイ・エス会長澤田秀雄さんの特集でした。

エイチ・アイ・エスを立ち上げる前に世界中を旅したことがあるというエピソードなど、
簡単に知ってはいましたが、この記事でまた改めて知ることができました。

「旅は人生、人生は旅」

本当にその通りですよね。

エイチ・アイ・エスには大学生の時からお世話になっています。
今まで行った海外旅行の全てをエイチ・アイ・エスを利用しています。

僕は20代に海外旅行にはまりましたが、
(今でも行きますが)
デカルトがかつて述べたように、
旅と足に地をつけた生活のはざまで悩むこともあります。

そして、例え異国の地に移動しなくても
旅は自分の身の回りの出来事や仕事や生活への意識の向け方で
できるのではないかと考えるようになりました。

それが今の生活につながっているのだと思いますが。

「酒もタバコも女もやらず(知らず)、100まで生きたバカがいる」

僕自身、アル中ではありませんし、
タバコもギャンブルもやりませんが、

やはり人生は楽しさを追求していきたいですね。
仕事やプライベートに対しても。
posted by さとし at 16:10| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月27日

今こそ日本人の出番だ 逆境の時こそ「やる気遺伝子」はオンになる! ;村上和雄著

今こそ日本人の出番だ 逆境の時こそ「やる気遺伝子」はオンになる! ;村上和雄著





よくある、日本全肯定本です。
日本人は悪いことをした、日本人は自信を無くしているが、
昔から日本人はこんなに優れていて、
海外からあこがれの的で
世界に影響を与えてきた、

このような不確かな時代だからこそ、
日本人が立ち上がる必要がある、などと書かれています。


僕自身、ナショナリズムはある程度は必要だと考えています。
日本のことを知らずして、世界と相対することはできないし、
日本という国の中にいればそれはなかなか気づくことができません。

しかし、日本の歴史などで求められるのは客観的な情報だとも考えます。

義務教育を受けていた時に教わった歴史(特に近現代の戦争について)が、
社会に出ていろいろな本を読んでいるとさまざまな価値観があり驚いたものでしたが、

よく言われる、第二次世界大戦で負けたために当時の世界情勢を考慮せずに、
日本は悪いことをした、という価値観が教え込まれた、という考え方もまた一つかもしれませんし、

日本は軍部が暴走してフェイクを仕掛けて日中戦争に踏み込むための
口実を作った、戦前の日本はファシズムだった、という考え方もまた一部正しいかもしれません。

特に歴史においては、何か一つのことが原因ですべてが語れるのではないと思います。
その時の経済問題、財政問題、食糧問題、資源問題、人口問題、民族問題、体制、
さまざまな要因が複合的に重なっています。

それなので、この本も、そのような事もある。
しかし、それが絶対ではない、という
一歩引いた視点で読んでしまいました。

しかし、それでも偏狭なバイアスが入ってしまうよりはいいと思います。
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2013年03月22日

日米同盟の正体 孫崎享 著

日米同盟の正体 孫崎享 著



外務省に入省後、国際情報局長などを歴任しながら
世界の情報機関と交流をもった著者が

日米同盟の背景などを解説しています。

つまり、米ソ冷戦やイラク戦争などなど日本を取り巻く
国際情勢の変化と、それに対してアメリカが日本に求める役割は変化してきます。

しかし、日本にはそれらの情報を自ら処理して対応するだけのインフラもインテリジェンスも
欠如しているという事をこれでもかというくらい例示しています。

戦略的思考が日本にも求められます。

近年の情勢を見てもそう感じます。
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2013年03月11日

「ケンカ国家論」落合信彦著



「ケンカ国家論」落合信彦著


落合信彦氏の本です。
相変わらず、乱暴な論理を用いて、さらに一貫性を欠き、
アメリカ崇拝主義的です。これを生涯貫いていることはある意味すごいとも思えます。

昔、UFOはナチスが作った秘密兵器だとか、ヒットラーは南極に逃亡したとか
そのような事を言っていましたがどうなったのでしょうか?

今回も、国にとって情報・インテリジェンスの重要性について説いています。
これも彼の主張として一貫しています。

そういうわけで突っ込みどころは満載の彼の著書ですが、
なぜか思わず手に取ってしまうのです。

僕に取ったら、オヤジのような本なのかもしれません。
初めて手にした本は「狼たちへの伝言」という本でした。
高校生だったと思います。
今となっては冷静な視点で内容を見ることができるのですが、
当時の多感な僕にとっては強烈すぎる内容でした。
彼のいうように、ハングリー精神を持って孤高に生きるのがいいのかな
と思うようになりました。

それから、しばらくは彼の本を読み漁り、
影響されて格闘技も習い始めたし、
世界の負の部分を体験するためにもと海外に行きました。
順風満帆な人生をなぜか避けるようになりました。

つまり、自分の人生観に影響を与えた本でもあるのです。
今となっては少し違った価値観を持ってしまいましたが、

いつも彼の本を手に取り読んでしまうのは、
自分の原点を確認するためでもあるのです。
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2013年02月27日

「おどろきの中国」橋爪大二郎×大澤真幸×宮台真司著

「おどろきの中国」橋爪大二郎×大澤真幸×宮台真司著

現在読んでいる本です。




やはり、最近の国際情勢や中国の台頭などで中国関係の本が目に留まってしまうのですが、
分かりやすく、非常に興味深い内容になっています。

分かりやすかったのが、現在の日本・中国・朝鮮(韓国)の認識の違いについて。

本日も、ニュースで長崎県対馬で韓国人が盗んだ仏像が、
朝鮮から伝来したものであるために、
返還する必要はない、というわけのわからない判決を韓国の地裁が出していましたが、

リンク

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130226-00000179-jij-kr

これらの事も色々と腑に落ちるような気持になりました。

橋爪氏の解説によると、
中国は、日本をずっと弟のように可愛がってきた。
それなのに、日本は西洋風の近代化をすすめて
自分たちに興味を示さなくなった。

江戸時代に中国(当時の明)に学ぼうと
儒学が日本で流行した時代のように、
中国にコンプレックスを抱いている時は両国の関係はうまくいく。

しかし、近代の日本は、
中国にコンプレックスを抱くどころか関心も示さない。
ましてや、欧米列強がひしめき合っていた時代に
中国・朝鮮の目を覚まそうと自らが軍事進出を行う。

身内にそのような目に遭うことは、
どこか遠くの欧米の国に植民地にされるよりも
気分がよくない、とそのような認識の違いがあるとしています。

一方の朝鮮は、紀元前3世紀にもさかのぼる衛氏朝鮮の時代から
中国(当時の前漢)の冊封体制(いわいる属国扱い)を受けてきた
中華思想の優等生だったために、
そのようなルールに従わない日本は
自分たちから見れば、劣等生、弟分という意識を持ってる、

だから、日清戦争のように朝鮮の独立と改革の推進が口実となった戦争でも
他国以上に反日的になるとのことです。

まとめると、「日本のくせに生意気だ」
ということなんですかね〜。

最近起こっている理不尽な日中・日韓の間の摩擦もなんだか納得できますね。

例えば、
・日本最南端の「島」である沖ノ鳥島を中国・韓国は認めていない
・韓国の李明博前大統領の、常軌を逸した天皇差別発言
・中国の愛国無罪(国を愛するためなら、犯罪も認められる)

キリがありませんが・・・。

しかし、歴史とはつながっており繰り返されるもので、

日本は、大中華圏の辺境にいて、影響が及びにくいことをいいことに、
なあなあに、うまいことかわしてきました。
古くは飛鳥時代の聖徳太子が
「日出づる処の天子、書を、日没する処の天子に致す。恙[つつが]なきや」

と、書物を当時の中国、隋の煬帝に送ったことは有名です。
つまり、日本と中国は対等であると述べているわけです。

1500年も前から日本はこんな感じだったんですね。

(この件について詳しくはこの本を参照。面白いです。)

「日本辺境論」内田樹著


日本は中国に学んだり、背を向けたりしながら

今に至っています。

歴史はこれから我々がどう国際間でふるまっていくか、
ヒントがあふれていますね。

もう少し読み進めていくことにします。
posted by さとし at 23:38| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする