2013年09月30日

『「ほしい未来」は自分の手でつくる』 鈴木 菜央:著

『「ほしい未来」は自分の手でつくる』 鈴木 菜央:著





この本は、NPO法人グリーンズを運営している著者が、
どのような事業に取り組んでいるのか、なぜ、そのようなことをするに至ったのか、
を書いています。

グリーンズは、太陽熱発電を自分たちの手でする活動、
DIY、つまりDo it yourselfの運動を広めたり、

どのようにしたら皆が楽しくエコに取り組めることができるのかなどを考えています。
例えば、エレベーターと階段が駅のホームにあれば、
健康のために階段を上ったほうがよいとわかっていても体はエレベーターに向かってしまう。
けれど、階段に乗るとピアノの鍵盤のように音がなって楽しい感覚が生じると、
階段の方に人が行くようになる、という報告があるそうです。

そのようにして、楽しく社会を変えていく活動をしています。

著者は、イギリス人の父親と日本人の母親の間に生まれて、
タイで幼年期を過ごしています。

そのことで、日本国籍を取得して以来、
日本の当たり前に違和感をもって仕方がなかったといいます。
運動会で全員がやるダンスなど、僕たちが当たり前と思っていることが
不思議で仕方がなかったとのことです。
そこから、企業に入るという道をやめて、
自分のやりたいことを始めたといいます。

著者は、結局やりたいことをした方が自分は満足できると述べています。
これはまったく同感ですね!
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「世界の美しさをひとつでも多くみつけたい」

「世界の美しさをひとつでも多くみつけたい」石井 光太:著




この本が出版されている「ポプラ新書」は、全て
その人たちがなぜ、今、自分がその仕事をしているのかに
項を割いています。
これは、自分の生き方になにか違和感を抱える人たちにとって
何か参考になると思います。

「ポプラ新書」の新刊をこの本をはじめ
何冊かを一気買いしたのですが、
他の本も読了したらレビューしようと思います。


石井光太氏は、ルポタージュ作家です。
僕と同年代です。
彼は、世界中の貧困とかスラムとか、売春地や難民キャンプに行き
数か月間滞在し、そこで見聞きしたことを僕たちに伝えるために
文筆を執っています。

彼の本は以前読んだことがあるのですが、
彼は作家になるために、大学時代からの時間をほとんどを費やしてきています。
文章からもその重さがや背負ったものが伝わってくるのですが、
同年代の自分は何をやっているのだろう・・・・と少し反省してしまいました。

それはさておいて、
彼の生い立ち、つまり、世間一般では比較的裕福な芸術家の家庭に生まれて、
「自分が何かほかの人とは違うぞ?」と成長するにつれて感じ出したことや、

バブル絶頂期からバブルがはじけるまで、周囲の人々の隆盛と没落ぶりを
目の当たりにして、
人間の真実に迫りたいと思い、作家になることを目指して
自分を追い込み、実際にアジアを放浪して
リアルな現実を見て精神が崩壊しそうになる一歩手前までなった、と述べています。

僕自身も、思春期に周囲とのギャップも感じましたし、
人間の本質を知りたいとも思いました。
これでも医療従事者の端くれではありますが、とても共感できました。

おすすめですね。
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2013年09月25日

物語の体操 物語るための基礎体力を身につける6つの実践的レッスン

「物語の体操 物語るための基礎体力を身につける6つの実践的レッスン」 大塚 英志:著




小説を書くためのテクニックを中心の内容です。
小説や物語を書くことについては、
あまりにも僕の関わっている世界とはかけ離れたジャンルなので
興味本位で読んでいました。

著者は、物書きのために専門学校の講師をしているそうです。
どのような小説にもある程度のテンプレートがある。
そこに登場人物や舞台設定をあてはめれば、誰にでも物語を書けるようになる、
と述べています。

どのような小説にもパターンがあり過去から現代に向けて名前を変えて
作られている。


ただし、webの普及によって、安易に文章を発信することができるようになり、
この物語自体が壊れまくっていて、
「私が何者か」と分析するような小説よりも私小説に近い、
「私を分かってほしい」「私が」「私が」というような物語が
出てきている、と述べています。
つまり、現代の小説の様子に警鐘を鳴らされているわけです。
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2013年09月24日

「日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体」

「日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体」深尾 葉子:著



タイトルを初めて見たとき、「草食系男子」とか「ロールキャベツ男子」とか
「美魔女」とか色々と言葉が世の中に出てきましたが、
それと同様に「タガメ女」という言葉を流行らそうとしているのか??とか
思いましたが。。。

内容はと言えば、タガメとは、つまり、田んぼにいてカエルやおたまじゃしを
がっちりと捕獲して血を吸いつくす昆虫のことですが、
タガメのように、男をがっちり捕まえて、身動き取れなくして、
夫の社会的リソースと、収入を吸いつくしてしまう妻のことを定義しています。

本書から抜粋しますが、セレブ妻かタガメ女かの違いについては下のチェックリストで
確認可能だそうです。


【セレブ妻】
□夫のモチベーションを上げるため、お小遣いは無制限
□万が一のときに備える覚悟がある
□夫を尊敬している
□夫からのひと目ぼれで選ばれた
□夫に愛情がある
□できれば働いて養いたい
□夫を信頼している
□ブランドに興味がない。もらうから使うだけ
□実用重視で自転車を愛用
□夫や周りの人に感謝している
□周りからどう見えるか気にしない

【タガメ女】
□夫の小遣いは月1万円
□夫から搾取しつくすのが目的。万が一のときは自滅
□夫はただの給料運搬人と考えている
□選んだ男を巧妙にはめて結婚、または計算ずくのデキ婚
□捕食者と餌の関係で、愛情はない
□お金を稼ぐことは失敗の証しであり屈辱
□信頼できないので拘束している
□ブランド大好き。見栄をはるための必需品
□郊外のマイホームと車はセットで必須アイテム
□感謝する意味がわからない
□周りから幸福に見えるかがすべて

ほんまか?とか思いますが。
しかし、著者は思いつきで書いたわけでなく、
本当に「タガメ女」について研究をされているそうです。

結婚はある程度の損得勘定や打算はつきものだと思いますし、
「タガメ女」のような人は。男女問わずいつの時代にもいるものだと思う足、
なぜ、女性に焦点を絞って批判しているのかはよく分かりませんが・・・。
何かあったのかと思ったりもします。

要は、その人の日頃の振る舞いなどからメタ認知すべきところを、
女性のことをよく分からない気弱な男性に注意を喚起する、という本でしょうか。
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2013年09月17日

「高学歴男はなぜモテないのか」

「高学歴男はなぜモテないのか」犬山 紙子:著




下のレビューにも書きましたが、
昔は新書というものは、選ばれただけが読むことができる、
ある程度の知的水準が保たれた崇高な本だと思っていましたが、
最近は本当バラエティーに富んでます。

この本も、
なぜ、高学歴男がモテないのかを科学的に解説した本だと思っていたら、
中身は、著者のエッセイのようなものでした。
合コンやいろいろな場面でであったちょっとイタい男性について書かれています。
しかし、彼女の表現が非常にユーモアに富んでいるので、
楽しみながら一気に読んでしまいましたが。

扶桑社はSPA!という雑誌を出しています。
このSPA!という雑誌は、
僕が推測するに、ターゲットは30代前半〜40代後半の独身男性。
社会では下流に属しており、会社ではあまり報われず、所得も低め、
という層だと思っています。

なので、社会(会社のブラックっぷりや、給料について。または婚活について、SEXについて)
に対する愚痴などを主に載せているのです。
おそらくこの本も内容からSPAと何らかの関係がある気がするのですが。

数年前は、なんだか生理的に受け付けなくてこの雑誌だけは読まないようにしていました。
最近は少し抵抗感なくなってきています(笑)。
そして、何度なくこれを読む人の気持ちが分かってきた少し危機的な時期に僕も突入してきました。
読み物としては面白いです。
posted by さとし at 02:36| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「怒る一流 怒れない二流」

「怒る一流 怒れない二流」向谷匡史:著




これは、半分納得、半分なんじゃそりゃ、という内容です。

要するに、職場でも人間関係でも、衝突することをおそれずに
怒ることも大事で、怒ることで相手に伝わることもあるし、本気度も分かると。
仕事に思い入れがあれば何かいわれれば怒りを感じるはずだと。
偉い人は怒らなくても大物感がでてよいかもしれないが、多くの凡人は怒ることが重要だそうです。

確かにその通りです。
しかし、怒れない人は、普段から
「自分が昔怒ったときにどのようになったか」などを周りに広めておけばよい、
などと、ちょっと、イタい大人であるような事を言われていたり、
ホストやヤクザなど、「人間関係のプロ」のやり方を色々と例にしていますが、
ホストやヤクザになりたいわけではないので、ちょっと、それが大事か?と思うところはありました。

まあしかし、結局怒りというのは理屈ではないのかもしれません。

そのほか、怒り方を色々と解説しています。

・静かに怒ると迫力がある
・最初に爆弾を落としてそのあと優しい言葉を投げかけると効果ある
・道理を説く
・周りの人のために怒っているという印象をつける
・定期的に怒る(年2回ほどがベター)

実践するかどうかはその人の自由、
けれどこういう見方もあるということで。

しかし、全般的に言えることですが、
昔は新書といえば、小難しい、選ばれた人が読む教養の本だと思っていましたが、
最近は本当、色々な本がでてますね。
posted by さとし at 02:26| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「お茶の水女子大学特別講義 世界を変えた10人の女性」

「お茶の水女子大学特別講義 世界を変えた10人の女性」 池上 彰:著



池上彰氏がお茶ノ水女子大で行った講義をまとめています。
テーマは世界を変えた10人の女性について。
その10名とは以下の人です。

アウンサンスーチー−政治家
アニータ・ロディック−女性実業家
マザー・テレサ−カトリック教会修道女
ベティ・フリーダン−女性解放運動家
マーガレット・サッチャー−元英国首相
フローレンス・ナイチンゲール−看護教育学者
マリー・キュリー−物理学者・化学者
緒方貞子−元国連難民高等弁務官
ワンガリ・マータイ−環境保護活動家
ベアテ・シロタ・ゴードン−元GHQ職員

みんな素晴らしい・・・・と思いました。
全員、好き嫌いつけがたいのですが、僕の中では
The body shopを立ち上げたアニータ・ロディックと
国連難民高等弁務官の緒方貞子、「モッタイナイ」のワンガリ・マータイが印象深いです。

医療系の仕事をしているのでナイチンゲールも、何が偉大なのかこの本を読んで初めて知りました。


歴史って、表面的に、その人の功績は教わりますが、「●●をした人」「●●を発見した人」など。
人間というのは聖人君子ではないので正の部分も負の部分もある。

アウンサンスーチーにしても、ミャンマー民主化の象徴と言われていますが、
彼女を知る人に取ると「田中真紀子氏のように」、わがままな女性であると評判(らしいし)、
彼女は国外に出ることでミャンマー(ビルマ)に帰国できなくなる可能性から、
イギリスに住んでいた夫の最期を看取ることができませんでした。

キュリー夫人にせよ、ポロニウムの発見、X線撮影の普及など功績はありますが、
教え子との不倫や、放射性元素「ラジウム」の有害性を見落としていたり、
またポロニウムは原爆の起爆装置に使われることなど、いい部分、悪い部分もあるわけです。

けれど、この10人の講義を読んで感じたのは、
男性と違い、女性は感性を大切にして生きている、ということでした。
(と、このように書くと、男女差別のようにも聞こえるので、「生物として」としておきます。。。)

男性は、本能的に、出世や名誉、勝ち負けにこだわり、歴史に名を残したい、など考える人も多く感じますが、
彼女たちは、目の前の自分が取り組むべきことを何とかしようと取り組むうちに、いつのまにか、
世界に名を残すようになっていた・・・・という印象です。

とにかく、歴史上の人物の物語には学ぶところがたくさんあります。
posted by さとし at 02:16| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「結局、日本のアニメ、マンガは儲かっているのか? 」 

昨日今日と京都はすごい雨でした。
京都は自然災害にはあまり巻き込まれない
地域だと思っていましたが。。

ちょっと朝から用事があったのですが、
途中ライフラインが動かずに夕方まで足止めをくらい、
その間にたくさんの本を読むことができたので、
下に感想を。

「結局、日本のアニメ、マンガは儲かっているのか? 」 板越ジョージ:著




これはなかなか面白かったです。
僕だけではないとは思いますが、子供のころに見ていた
ヒーローものやアニメなどは今見ても面白い。あのころの作品は素晴らしかったと感じる。

それは、年を取るにつれて、
「世の中で面白いと評価されているものが、
必ずしも純粋に面白さを追求しているものではない」
ということにきづいてくるからだと思います。


日本で今までにないヒットを飛ばした、マンガの場合、
マーケティング戦略やどのようにすれば読者に受けるがなどをそれなりに
考えてられてますし、その背後には莫大なお金の流れがあるわけです。
最近まで続いた「韓流ドラマ」とか、アメリカンヒーローのアクション映画などは、
内容よりもその売り出し方でブームを巻き起こしたと考えていいと思います。


この本は、日本のアニメやマンガの人気が世界中で人気が出てきている
(著者が住んでいるのはアメリカなのでアメリカなので、アメリカの話題がメイン)、
日本のコミケなどがアメリカやフランスで開催されて、日本に興味を持つ人が増えている。
それなのに、日本にはアニメやマンガの制作にかかわった人に対して
利益を還元するためのシステムが全然できていない。
アニメやマンガの知的財産も、ネットの普及でだんだんと形骸化してきており、
それに対して早急に仕組みを作ることが大切だと述べています。

特に、日本では、作品に対して「誰が書いたか」例えば、宮崎駿とか、手塚治虫とか、が重要ですが
アメリカではキャラクターが何であるかの方が大事で、原作者は知られてなくてもそれほど問題視されません。
例えば、スパイ―ダーマンは誰が書いたかはほとんどの人が知らないと思います。
それは、キャラクターを使ったビジネス展開をしやすいように権利の所在が簡略化されているからだともいわれています。

いずれにせよ、良い悪いは別にして、このような利益をしっかりと保証する仕組みを作らないと、
日本のアニメ、マンガという分野がだんだんと衰えてくると著者は訴えています。
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2013年09月02日

「最強の武道とは何か」 ニコラス・ペタス:著

「最強の武道とは何か」 ニコラス・ペタス:著



個人的にはとても面白かったのですが、あまり話題にはなっていない本です。

ニコラス・ぺタスと言えば、「極真空手の大山倍達氏の最後の内弟子」であり、
デンマークから、日本に来て、極真空手の修行をした後、
K-1に参戦したりして、話題になった人物です。

前半の彼の強さに対する向き合い方の考えが興味深く、

試合で勝つことが強いのか、それとも道場で日々稽古を続けることが大切なのか、などを
K-1参戦などの経緯の中で色々と考えています。
K-1は顔面打撃がルールで認められているために、極真ルールと違うスタイルに戸惑ったとも述べています。

また、強くなるということで(自分の力が相手を破壊してしまうということを知ることで)、、
ケンカなどをしなくなる、
究極のところ、暴行を受けても、抵抗せずになすがままにやられてしまう場面もあった、と述べています。

これは、結構僕も共感できるところで、
いくらケンカに自信があっても、相手を傷つけてしまったら
恨み、遺恨を残してしまうし、
それならば、いかにして相手と仲良くなるかを考えてしまうのですが、

それならば、なぜ毎日体を鍛えたりとか、
蹴りの練習をしたり、組み合いの練習をするのか、というところですが、

武道を始める動機は「強くなりたい」であっても、
やってることは人を負かすとかではなくて、自分と向き合うためなのだろうなぁ、と
思うわけですが、
僕みたいな人間が偉そうに言えませんが、まあ、そういうことだと思います。
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2013年08月27日

「あの人と一緒にいられる時間はもうそんなに長くない 」 「成功者は端っこにいる――勝たない発想で勝つ」 「3年で7億稼いだ僕がメールを返信しない理由―自由とお金を引き寄せるこれからの人づきあい」 「出世の教科書」

「あの人と一緒にいられる時間はもうそんなに長くない 」 千田 琢哉:著






「成功者は端っこにいる――勝たない発想で勝つ」 中島 武:著




「3年で7億稼いだ僕がメールを返信しない理由―自由とお金を引き寄せるこれからの人づきあい」 小玉 歩:著




「出世の教科書」 千田 琢哉:著



自己啓発は突っ込みながらも読みやすく、早く読み終えることができるので
どうしても手にとって読んでしまう自分がいます。

千田氏の本は、中谷彰宏氏とコンセプトは良く似ていますが、
心のモチベーションを上げるような言葉が良く載っていますね。
これがまた、結構自分とマッチしてたりするんですよね。
posted by さとし at 00:40| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「新聞では書かない、ミャンマーに世界が押し寄せる30の理由」 

「新聞では書かない、ミャンマーに世界が押し寄せる30の理由」 松下 英樹:著




民主化以後のミャンマーが急速に資本主義経済に飲み込まれ、活気にあふれている、
ミャンマーで事業を起こしている著者が、ミャンマーの昨今の現状について述べています。

地下資源が豊富なこと、日本に対して好意的な感情を抱いていることなど、
日本にとっては非常に大きなチャンスであるが、
日本の会社の縦割り体質が、スピードについていけずに
せっかくの機会を逃していると嘆いています。

昔は、独裁国家や社会主義国家、共産主義国家が
「民主化」した、ということを聞くと、

民衆の一人ひとりが立ち上がって、圧政から自由を勝ち取った、という
何か「正義が勝った」というイメージを抱きましたが、

最近はあまりそうは思えなくなっている自分がいます。
鎖国から自由貿易になったということは、
外国資本がまだまだ資本主義が未熟なその国に対して
安い人件費であったり、手を付けられていないエネルギーなどを
奪い合う、そういうイメージをどうしても持ってしまいます。

自由や民主主義の名の下に軍事介入する欧米諸国も
自国防衛の戦略的な地域であるために介入するのであったり、
エネルギー資源などの利権などのために介入するのであったりと、

大義名分が非常に虚しく感じてしまうのです。

しかし、ミャンマーにせよその他の国にせよ、結局は
この時代の流れには逆らえないわけで、

経済発展をすることがその国にとってはたして幸せなのかどうかと、
高度経済成長を遂げた土台の上にふんぞり返っている立場なのにもかかわらず、
考えてしまうわけです。
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2013年08月26日

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」村上 春樹:著





「1Q84」まで大作長編が続いていた気がしていたので、
この作品は1冊にまとまり、そして内容も分かりやすく、
すらすらと読むことができました。


少しネタバレのようになりますが、
そして、内容の解釈は人によって違うと思いますが、
僕は主人公、多崎つくるが自分の生きる方が分からずに、
それを確かめに旅(?)に出る、という話であり、

青春時代を過ごした人たちは10年、20年経った後は
何をしているのか、何を考えているのか、
そして、青春時代には何を感じていたか、
それらを現在、話し合ったらどうなるのか、

みんなそんな気持ちをどこかに持ってるとは思いますが、
過去の事件を明らかにするという形をとって
読者達の願望をかなえる、そんなファンタジーなのではないかと思いました。

文体が読みやすい、それでいて洗練されているのはさすがだと思います。
posted by さとし at 02:55| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月12日

「命の格差は止められるか: ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業」

「命の格差は止められるか: ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業」 カワチ イチロー:著



本屋で見かけて、何の期待もせずに買った新書でしたが、、、意外に面白くて勉強になりました。

医療について新書ですが、疾患などではなく、疾患のその背景、つまり予防医学についての本です。

つまり、いくら脳血管障害に対する治療法が発展しても、
脳血管障害になる人は、糖尿病である確率が圧倒的に高い。

その糖尿病になる背景は、その人の生活、環境、経済、社会などが原因だと、
研究の結果わかり、人々が病気にならずに生活していくには、健全な社会を作ることが重要だと述べています。

日本もそうですが、アメリカなどで所得の格差が広がっていますが、
寿命の長さと教育の程度、経済力とは相関の関係にあるといいます。
また、貧困層と富裕層の格差の大きな国ほど平均寿命が短く、
格差が小さいほど、病気が少なく寿命ものびるそうです。

日本人は戦後数十年で平均寿命が40年ほど伸びています。
日本には、もともとお互いが助け合い、相手を思いやるような公の精神を持っており、
そのような社会のありようが平均寿命を伸ばしていると著者は述べています。
そして、近年の経済格差などの社会の変化について警鐘を鳴らしています。

これはおすすめですね。
posted by さとし at 21:52| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月05日

「新・帝国主義の時代 - 右巻 日本の針路篇 ・左巻 情勢分析篇 」

「新・帝国主義の時代 - 右巻 日本の針路篇 」 佐藤 優:著





「新・帝国主義の時代 - 左巻 情勢分析篇」 佐藤 優:著




最近、佐藤氏の本は面白いと感じてきています。
佐藤氏は、外務省の在露大使館に勤めた後、国際情報分析を専門としていた経歴があります。

彼は新聞や公式ホームページ、または政府高官のコメントからさまざまな国勢やメッセージを読み取るための
分析を主にしていますが、なかなか興味深いです。

佐藤氏は、21世紀に入り、世界は新・帝国主義の時代に入ったと述べています。

新帝国主義とは、植民地を持たずに、他国の資源などをエゴむき出しで自国のために搾取するやり方であり、、
植民地運営はコストがかかるためにせず、
強欲に資源をうばいつづけ、国際的な批判が高まると、自国にとって不利益となるために協調に転じる。

アメリカはもちろんですが、中国も新帝国主義の性質を持つと述べています。
posted by さとし at 22:10| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか 世の中をより良く生きるための哲学入門 」

「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか 世の中をより良く生きるための哲学入門 」 シャルル・ペパン:著




巷で盛り上がってる(た?)、ハーバード白熱教室のように、
哲学的に答えがない答えについて語り合うような内容です。
タイトルにあるように、考える人とおめでたい人との幸せの違いについて、
悪法でも守るべきか、神を信じるべきか、などなど。

著者がフランスの哲学者ということもあり。
物のたとえがフランスの強要をベースとしなければわかりにくいことも多く、
少し消化不良という気がしました。
posted by さとし at 21:59| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月30日

「クラウドからAIへ アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場」小林雅一:著

「クラウドからAIへ アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場」小林雅一:著



なかなか興味深い本でした。
かいつまんで言うと、
ソーシャルネットワークサービスがそこそこ普及した今、
これらのデータ、つまり、何億人の人によって日々書き込まれるコメントや画像、検索用語などの
いわいるビッグデータをどのようにして活用していくか、など、が紹介されています。

AI、つまり人工知能がこれらのビッグデータを用いたホットな話題らしく、
今現在の人工知能は、蓄積してきた膨大なデータの中から、一番可能性のあるデータを選択していく方式をとっているそうです。
つまり、もともと決まった法則やアルゴリズムを組み込むのではなく、確率論からデータを選んでいるわけです。
かなり正確な答えを出すことができますが、それでは、人工知能が本当に知能を持っているとは言えない。
そこで、今はニューラルネットワークという、脳神経のネットワークに見立てた膨大なネットワークを作成して自ら学習・修正して、成長していく方法を試みているとのことです。

また、AIを応用する事で、自動運転自動車が高齢化社会で不可欠になるために、もうアメリカでは実用まで至っているということや、
外科手術をする医者の代理ロボット、
兵士に精神的なトラウマを作らないように、殺人能力を持たせる兵器用ロボット、
お年寄りのための会話用ロボットなど、

開発が非常に進んでいるという話です。
とても面白い。

はっきり言って、フェイスブックやツイッターをただ、
「面白いな」レベルでやっている場合ではないということです。
世界はどんどんアップデートされていきます。

補足的に言えば、こういうIT系の書籍は賞味期限が短いですね。
世の中のテクノロジーの進歩が早いので。
経済や政治ネタもそうですけれど・・・。

鮮度の良いうちに読むことをお勧めします。
posted by さとし at 02:18| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月22日

「みっともない男にならない生き方」桜井章一:著 「なぜあの男は空気で人を動かせるのか 昼も夜も結果を出す男の習慣」内野彩華:著

とりあえず読んだ(目を通した?)本をざっと。

読みやすいので読んでしまいますが、
もう自己啓発本はお腹いっぱいという感じですね。

これとは別にあと、一冊、新刊で祇園の舞妓さんをやっていた人が
書いた本もありましたが、タイトルすら残していません。

どうも、歌舞伎町のホステスさんとか、祇園の舞妓さんとか、
書いている人自体身を置く世界が、そもそも軸が違うような気がしますし、
そういうところに遊びに来る男性が、
そもそも、特殊だとも感じてしまいます

水商売のお客さんとして来る男をもとにして、
商売で色々と会話をして、それを基に男性論を語られても、

すごい男の人と深くかかわって、深く踏み込んで色々と
人生を学んだとかいうのならいいですけど、
どうも、生き方の哲学とかそういうのは汲み取れない気がします。
本に目を通してそんな感じがしました。

それなら、僕だって書けるやん!
「10年間リハビリを続けた理学療法士が教える、誰からも好かれる、品格のある高齢者になるには?」
とか。
書いてみてもいいですけど、そんなん誰が興味持つんでしょうか?
そして、自分という人間の身の程を考えると、おこがましくてよう書けません。
書く人の品性を疑います。いったい何様だと。

自分自身はそう思うのですが、同じような感情を著者は抱かないのか?
とか考えてしまうのですよね。


「みっともない男にならない生き方」桜井章一:著




「なぜあの男は空気で人を動かせるのか 昼も夜も結果を出す男の習慣」内野彩華:著

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「僕らが世界に出る理由」 石井光太:著

「僕らが世界に出る理由」 石井光太:著




これは、なかなか面白かったです。
ルポ作家である著者が、
「作家で食っていくにはどうすればよいのですか?」
「どうやってアイデアを出すのですか?」
などという、
おそらく学生からであろう質問に答える形式で構成されています。

そして、その答えは僕自身としては非常に共感できる部分もあり、
プロとしての厳しさや覚悟なども自身の体験を織り交ぜて語っておられて
興味深かったです。

著者は、大学時代に南アジアを放浪して、世界に一人で出ることを推奨しています。
その理由として、当たり前にできていることが当たり前にできなくなる。
問題解決を一人でしなければならない環境の中で、
自分に足りないないものを見つけ出すことができるし、
色々な価値観が世の中にはあることが分かると述べています。

だから、なるべく早く海外に一人で出かけていくという経験をした方がよいと
述べています。

これに関しては、まったく同感で、
僕自身も、ワーキングホリデーやら、バックパック旅行やら、
チケットだけ買って出かけるということを繰り返していましたが(今もしているかも??)
それほど大がかりではないにせよ、なるべく現地の人々と触れ合うことができるような
行動を心がけていました。

初めて一人で出かけたカナダで、
高速バスのチケットを、学校で習った英語が通じて買うことができた喜びは、
それはもう今でも忘れられませんが、

ただ、趣味で出かけていたというわけではなく、
当時から、世の中の広さや色々な世界を知りたいと思ったりしていたことは事実で、
それが今の自分に活きているということは疑いありません。

著者は、それに加えて大学生の時から作家になることを決めて、
本を1日3冊読み、何かを書くという作業を毎日続けていたと言います。
やはり、何かを成し遂げるためには一発当てたるというような事は、
まずありえず、日々の地道な積み重ねがいつか準備となり、
報酬となることを感じます。

ただ、それを努力と感じるか、一生懸命やっていると感じるか。
習慣化しているかどうかでしょう。

僕自身も、なんやら色々言われますが、しんどいとかつらいとか思ったことは
一度もなく、ただ、毎日楽しいと思っているから続いている、それだけです。

著者に見習うことも多く、僕とも同年代ですし、
僕も見習わなあかんなぁ〜と。

成功に近道なしですね!
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2013年07月13日

本日の朝日新聞「be」

本日の朝日新聞「be」

フロントランナーは、アウグスビール社長の坂本健二氏が特集されています。
キリンビール、バドワイザーと営業畑を渡り歩いて
顧客が本当に望むビールを作りたいと考え、今の会社を創業したとのことです。
実際にアウグスビールは飲んだことがないですけれど、
飲んでみたくなりました。

顧客の視点に立ったっていうところが重要だと思うんですよね。
今の職場にしても、その顧客の視点にどのくらいたてているのだろうかとか、

顧客が何を求めているのかとか、そういう調査はあまりされていないですし、
顧客が望むようなサービスを提供していきたい、とか思います。

なぜか、経営的に危機的な状況にあっても、何とかしなければという危機感ではなくて、
上から指示が下りてくるまで、なるべく何事もないように穏便に過ごすことに注意が向く。

法人で動いているのである程度は仕方ないのかもしれませんが、
なんか、自分たちの職場だとか、自分たちが何とかする、という
意識が薄いような印象があるんですよね。
これが個人経営の会社なら社長は首でも吊るんじゃないかという状況だと思うんですが、
どこか他人事のような、主体感が欠如しているような。
歯車の一部なのだから仕方がないのかもしれないですが、
これがサラリーマンなのなら、これからどうしようかと考えてしまいます。
こんな働き方をしていたら逆に、世の中の流れから取り残されて、
この職場から出た時に何もできない人材になりそうな気がしてきます。

まあ、そんなことを感じながらこの記事を読んでいました。
posted by さとし at 09:13| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月08日

「社会の真実の見つけかた」

「社会の真実の見つけかた」堤 未果:著




作者の堤未果氏は川田龍平氏の奥さんなんですね。
プロフィールを見て驚きました。

大学生のころ、同年代である川田氏の講演などを聞きに行ったことなどありました。
川田氏が今、何をしているのか、などは全く知りませんでしたが、
新書コーナーを見ると彼の本もありましたし、
奥さんもいるとか驚きです。

そして、この本ですが、表面的な情報に惑わされないようにするためには、
どうすればよいかを述べています。

僕たちが普段何気なくテレビや新聞やらを見ている時もどうして
こんなくだらないことがさも重大な事のように延々と流されているのだろうかと感じることとがありますが

例えば、アメリカでは湾岸戦争の帰還兵が劣化ウラン弾による被害だと
思われる症状を訴えた裁判が注目されていた時に、
ジョン・ベネちゃん殺人事件が起こり、マスコミがこの事件一色になり、
それ以後は劣化ウラン弾症候群の事件については風化されてしまいました。

日本でも、アフリカのソマリア沖で自衛隊が武器使用を緩めるための海賊対処法案
審議中に、なんとトップは草薙剛泥酔事件。NHKでもトップ報道で延々と報道しており、
重大事項である自衛隊の武器使用の件は、扱いが小さく、注目も小さくなってしまった、
というものもあります。

これらをはじめとして、政府による情報操作が行われている可能性もあるといわれています。

僕自身もジャーナリズムとは、真実を追及する第三の権力であってほしいと思っているのですが、
国民をコントロールするための道具程度にしか感じないことがあります。

日本では記者クラブなどで、おそらくオフレコで知っているであろうことなども、
報道していいこと、悪いことがあらかじめ決められて報道制限をかけています。
その一方で、ウィキリークスなどで漏れてしまった国家機密など、
さも自分たちも初めて知ったかのように、純粋ぶって報道している姿勢とか、
真実を追求するわけではなく、起こってしまった事柄を
後付けで解説したりと、そのようなスタンスに本当にいらだちます。

どこの新聞や放送局でもほぼニュースは同じというのは気持ち悪く感じます。
その一方で、ネットで配信されるのニュースは、
複数の記事の見出しを一覧できるというメリットがありますが、
興味を引く見出しにしなければならないためか、芸能ニュースが政治ニュースと
同系列に並んだりと、こちらも受けをねらうような記事が多い気がします。

しかしながら、このように、ニュースや情報にこれまでのような
価値や権威がなくなってきている昨今、
情報の平坦化が起こってきている気がします。
そのニュースの背景にあるものに想像をめぐらすと、
何も信じられなくなってしまう気もしますね。
posted by さとし at 03:02| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする