2017年02月14日

自己啓発本

今日は、仕事の後いろいろとバタバタしていたので
本屋で読みやすそうな本を3冊ほどさらっと目を通して観ました。
いわゆる「自己啓発本」です。

一時期熱心に読んでいたこともありましたが、だいたい数冊読むと物足りなくなってきます。
モチベーションを上げるのにはいいのですが、内容はないようってやつです。
今日も読んで思ったのですが、
自己啓発本を読んだ後は、なんだかいろいろとやる気が出てきて頑張れる気になるのですが、
任侠ものの映画を観て映画館を出てきた人と変わらないんじゃないかなぁと。

自分は何も変わっていないのに、まるで大きくなった気になるというか。

それでも、何人かは結構自分の感性に合ってるので目を通すのですが、
最近は作者でも得体の知れない人が増えているのが気になります。
作者プロフィールを見ても、低学歴やどん底から這い上がったとか、
聞いたこともないような肩書きを持っていたり
抽象的な自己紹介をしていて、一体この人は人にいろいろと語れるほどすごい人なんでしょうか?
と考えながら読むようにしています。
自費出版もできますもんね。

そんな感じで明日も頑張ります。
明日はバレンタインデーですね。

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2017年02月12日

嫉妬と自己愛 - 「負の感情」を制した者だけが生き残れる (中公新書ラクレ) 佐藤 優 著




嫉妬と自己愛 - 「負の感情」を制した者だけが生き残れる (中公新書ラクレ) 佐藤 優 著

という本を読了しました。
著者は鈴木宗男氏の政治問題に巻き込まれて刑務所に入れられてしまった経験があり、
また外務省の仕事などから官僚のドロドロした世界を知っているとのことです。

で、それらの経験をもとに、最近の世の中の情勢や小説などから自己愛や嫉妬についてを述べています。
何人かのインタビュアーが述べていたように、そして僕自身も感じるように、

FacebookやTwitterなど様々なSNSを皆が使い始めてから
露骨にそれらが現れ始めたような気がします。

特にfacebookで自己表現することで自分は、すごい、唯一無二の存在である、
こんな素晴らしいことに取り組んでいる、みんなに刺激を受けている、
などなど自己発信をする人がいますが、その99%はどうでもいいことで、
実社会では何の影響力もない。

しかし、バーチャルな空間では、同じようなレベルの人たちとの横のつながりだけは強く持っているので
まるで自分が影響力を持っているかのように感じてしまう。
自己愛の肥大した人たちが特に若者に多い気がするんですよね。

または、いわゆるネトウヨにように、感情的に社会問題や国際問題を論評する人たちもいますが、
その大半は何の影響力もない家で引きも持っているニートだったり
一般社会ではしがないただの人だったりするわけです。
世の中や社会は複雑に入り組んでいるものですが、非常に一側面的な見方で
正論や原理原則論を語ってさも自分が正しいことを言っているかのように錯覚する。
そのような人たちは皆匿名ですが、客観的に自分を見つけることができず、
自己愛が肥大しているとも考えられます。

サイバー空間が人間のネガティブな側面をあらわにしてしまった感もありますが、
そのように社会的観点から色々と問題提起しているなと感じる本でした。
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2017年02月11日

私をくいとめて  綿矢りさ 著




私をくいとめて  綿矢りさ 著

綿矢りささんの小説を読んだのは「インストール」と「蹴りたい背中」でしたっけ?
どちらも一気に読んですごく面白かった記憶があります。
特に「蹴りたい背中」は。
ちなみにこれから読んでみたい綿矢りささんの作品は「いなか、の、すとーかー」です。

で、この小説なのですが、ラストでは胸が熱くなりました。
33歳独身の主人公は好きかどうかわからない人がいるのだけれど、
自分の中の何かが変化してしまうことが怖くて動き出せず、
自分の脳内のAと会話をして相談をしている。

しかし、ラストは自分が一歩踏み出すと決めたときに
Aとの別れが訪れるというものになっています。

宮崎駿監督の「魔女の宅急便」でもキキが黒猫のジジの言葉が分からなくなりますが、
宮崎監督は、本当はジジは初めから言葉が話せなかったのだが、
小さな子供がぬいぐるみに話しかけているように、
自分の分身として、相談相手として必要であったと。
キキが精神的に成長したためにジジの言葉がわからなくなった、
そのような暗喩を物語にいれた、

というようなことを何かにインタビューで話していましたが、

この作品も魔女の宅急便を連想しました。
新しい一歩を踏み出すためには何かを失わなければならない。
それは昔の自分との決別であったりするわけです。
先行きどうすればいいのか不安なのでなんとかしたいと思いながらも
一歩踏み出せない人たちにとって、結構はっきりと
勇気づけるというメッセージを伝えている小説ではないでしょうか。
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生命科学の静かなる革命 (インターナショナル新書) 福岡 伸一 著



生命科学の静かなる革命 (インターナショナル新書) 福岡 伸一 著

というわけで本日2冊目の読了です。
ロックフェラー大学客員教授でもある著者による
上述大学研究者へのインタビューなど。

研究ってやはり地味で失敗ばかりで、孤独なものであるけれど、
新しい発見とか、自分の仮説が正しかったときなど
その時の喜びや興奮は計り知れない、そのようなものだと
インタビューを受けている人たちが一様に言っていたので、そうなのだなぁと思いました。

ロックフェラー大学はノーベル賞を受賞者を数多く輩出している研究機関ですが、
「研究者村」というように、小規模な集まりで様々な分野の人と意見交流ができるような
環境を整えていることや、学部がないので教授会がなくまた教えることに時間を割かれないこと、
定年などがなく、いたいだけいてもいいなど、
研究に集中しやすい環境であることことがわかりました。

けれど、研究に没頭して人生を費やす人は本当にすごいなぁ、と感じます。
僕自身は、煩悩とか私利欲や俗世間が気になりすぎて研究で食っていくことは
(多分、この本に出てきた研究者は「食っていく」という思考では研究をしていないでしょうが)
ちょっと難しいだろうな、と思ってしまいます。
posted by さとし at 14:08| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

下流中年 一億総貧困化の行方 (SB新書) 新書 – 雨宮 処凛ほか 著



下流中年 一億総貧困化の行方 (SB新書) 新書 – 雨宮 処凛ほか 著

職場の事務長に貸してもらった本です。
バブル崩壊後の「失われた20年」、1991年からの20年間のことを指しますが、
この時代にいわゆる学生〜社会人になるたての人は、
不況のあおりを受けて、就職活動が決まらなかった、非正規社員として働いたりして、
そしてそう人たちは現在に至っても、そのような低所得状態や非正規状態は変わらず、
社会から疎外されて生きていたり、未婚のまま過ごしているということを報告する
ルポタージュ的な内容でした。

この本のルポを読む限りでは、
決して、生活環境が悪かったとか、虐待にあっていたとか、悲惨な状況でなくとも
(そのような事例も確かに紹介されていましたが)、
親が裕福であろうと、高学歴であろうと、
どんな人でもいわゆる社会の底辺まで落ちていく可能性を秘めているのだな、ということを感じました。
とはいっても一応、そのような下流中年の主体者にインタビユーをして情報を集めているので、
下流の人の主観で物が語られていることが多いでしょうし、
もしかして他の人とのズレがあるのかもしれないな、とも感じましたが。

僕も年代的には、この「失われた20年」に学生時代であったり就職活動をしたり、といった
経験をしてきましたが、確かに就職はなかなか決まらなかったし、
それで理学療法士という今の仕事をしているというのはあります。

当時は派遣社員とかフリーターとか、会社や組織に縛られずに、
自由に自分の意思で仕事をする、給料もいい、
というワークスタイルが格好いいとすら言われていました。
新聞でもそんな論調でした。
それが今や、時給換算で当時の半額以下、
社会保険や社会保障も受けることができないという状況になっています。
自分で選んだ生き方であり自己責任だと言えばそれまでですが、
当時の雰囲気というか、景気の悪さを誤魔化すような世間の雰囲気に翻弄されて
そういう人たちが気の毒だと感じないわけでもありません。

そのような色々と考えされる本でした。
posted by さとし at 11:58| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月05日

読書

アマゾンで今まで読もうと思って読んでない本を一気買いしました。
(といっても、とある推薦書に書いていた推薦書なのですが)。
新書は立ち読みとかちょい読みでなんとかなるけれど、小説はじっくり読みたいですもんね。

以下の本を買いました。
火花 又吉直樹
異類婚姻譚 本谷有希子
ふぬけども、悲しみの愛を見せろ 本谷有希子
伊藤くんA to E 柚木麻子
塩狩峠 三浦綾子
真空地帯 野間宏
ニューカルマ 新庄耕
モーパッサン短編集
堕落論 坂口安吾
私と言う運命について 白石一文
羊と鋼の森 宮下奈都

あ、松本清張もまだ読んでない。

そんな感じの休日です。
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2017年01月17日

「夢の叶え方を知っていますか? (朝日新書)」



夢の叶え方を知っていますか? (朝日新書)
と言う森博嗣さんの書いた本を読みました。
なかなか面白かったです。
僕もたまには目を通しますけど、ビジネス本や自己啓発本で
夢を叶えるとか、早期リタイヤとか、そんなことを書いている本よりよっぽど面白かったしためになりました。

僕も社会に出てから、いろんなコミュニティと接して見ましたし、
その中には、よくわからないコミュニティもありましたし、
僕も飲み会に顔を出していた人から突然後日会いたいと言われ「セミナーいきませんか」と勧誘されたりとか、
職場の後輩が退職する時に、労いで食事に誘ったらその場で「化粧品買いませんか」と言われたりとか、
今も、こんな自己啓発の熱に侵されて中二病のようになってる人が周りにもいますけど、
本当に残念だなぁと思うことが多々あるのですけど、
そう言う人達って、やっぱり真面目なんですよね。真面目と言うか純粋と言うか、
それで会社という組織にうまく溶け込めなかったりとか、
コミュニケーションがうまくできずに自分とその他社会のギャップに悩んでいたりとか。

そういう人達の弱みにつけこんで、人に雇われずに、不労所得で、自由にいきていくことができるとか、
ユートピアがあるというようなことを吹き込んで、やっていることはマルチとかネズミ講とかニュースキンとか
そういうものなわけです。同じような人たちが集まって、
「出会いに感謝」とか、「生まれてきてくれてありがとう」とか
テンション高くポジティブに生きるように半ば洗脳される、宗教みたいな感じですよね。

そういう類の人がいうばくっとした「夢」ではなくて、
そもそも、夢をどのようにみんな考えてるの?みたいなことを問いかけているわけです。この本は。

人々の言う「夢」も、
自分で実現できるものと他者頼みのものなのか(痩せたいとか宝くじに当選したいとか)
たくさんの人から承認されたいものなのか(結婚した、などSNSに投稿してたくさんの人からいいねをもらいたいものなのか)
そう言う風なものを厳しく吟味していてなかなか面白く感じました。

そして、僕は思いました。「夢」と「目標」の区別をなくしてはいけない。
そしてあまりこう言うことをはっきりと考えていない、意識していない人の方が
実は着実にやりたいことを実現しているのではないかと。

まあそんなことを感じた本でした。
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2017年01月15日

「探検家40歳の事情」




僕は、毎日本屋に行くようにしているし、一般書ではあるが、読書量は他の人よりは多分多いほうだと思う。
その中で最近面白かった本がこれです。
角幡唯介氏の本はよく読むのだけれど、彼は僕と同い年の探検家なのだけれども、
探検が素晴らしいとか、自分は格好いいとかそんな描写ではなく、日々淡々とした思いを連ねているのだけれども、
その描写がユーモアに溢れててすごく面白い。
夏目漱石の初期の作品かと思うくらい読んでいて笑いがこみ上げてくるわけだが、本人はそれを淡々と綴っているだけという点も面白い。

探検中の失敗話や学生時代の回想。
学生時代の回想では、確かに学生時代はお金もなく、変わった人も多く、自分も変なことをしていた。
そんな思い出がどんどん出てくるが、大抵の人の学生生活はそのようなものだったのではないかと思う。

そんな昔懐かしい気持ちだとか、探検という僕ら一般人からしたら異世界に連れて行ってくれる、
そんな読んでいて楽しくなる本です。

おすすめです。
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2015年06月18日

「高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか」 加藤 俊徳:著

結構本は読んでると思うのですが、
今日たまたま手に取った本はこれでした。
「高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか (PHP新書) 」 加藤 俊徳:著



よくある自己啓発的なビジネス本だと軽い気持ちで手に取ったのですが、
内容がとても面白かったです。社会脳を中心とした脳機能を中心に、

高学歴である人がなぜ、社会では優秀であるとは限らないのか、
天才と言われる人はどのような脳構造をしているのか、
高齢化社会ではどのような生き方をしていけばいいのか、
自分から動く人は30歳を超えても脳は発達し続ける、
健全な脳は新しい刺激を求めつづける

などを解説しています。

そして著者のことを恥ずかしながら知らなかったのですが、
あとで調べてびっくり。fNIRSを最初に開発した人だったのですね。
知らなかったことが恥ずかしいです。

読んでいてすごくためになること色々と書かれてあって、
例えば、僕とかは部屋がわりかし散らかっていても平気なわけですが、

常に部屋を片付けられない人は自閉症スペクトラムなどの病気があるかもしれませんが、
自分の部屋は汚くても、公共空間は片付けているような人は、
自分の情報を整理できていない人が多いそうです。
部屋は散らかっていても自分の中ではどこに何があるかはわかっているので
決して本人にとっては不快ではなく、むしろ情報を取り出しやすい環境でさえあるのですが、
相手の立場に立った情報を伝える能力が欠けているのかもしれない、とあって
ああ〜確かにそうかもしれないなぁ〜とか感じました。

とにかくとても面白くてためになる本でした。
おすすめです。
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2015年03月03日

「ルワンダの祈り―内戦を生きのびた家族の物語 」「ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白 」「もしも学校に行けたら―アフガニスタンの少女・マリアムの物語 」「エイズの村に生まれて―命をつなぐ16歳の母・ナターシャ 」

「ルワンダの祈り―内戦を生きのびた家族の物語 」後藤 健二:著


「ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白 」後藤 健二:著


「もしも学校に行けたら―アフガニスタンの少女・マリアムの物語 」後藤 健二:著


「エイズの村に生まれて―命をつなぐ16歳の母・ナターシャ 」後藤 健二:著



いい機会だったので後藤健二さんの本を4冊一気読みしました。
テレビやマスコミなどでも紹介されていましたけど、
世界で起きている悲惨なリアルの中で生きる「普通の人」に焦点を当ててその場所の現状をルポしていました。

日本にいるとありえないような世界でも、未来に希望をもって生きている人たちにすごく生命を感じたというか、そんな感じがしました。

例えば、今まで女性は学校で勉強することを禁止されていたアフガニスタンで、
タリバン政権が崩壊し、30年続いた内戦が集結したので女性も学校に行けるようになり、
学校の先生になりたいという夢をもって勉強する少女とか。
この少女はアメリカの誤爆で家を失い、兄を亡くしています。
そして、勉強がしたいといっても物資不足でノートや鉛筆や教科書がもらえない、
挙句の果てに先生から一時は学校に来るなと言われる。
というか、親も先生も30年間も戦争が続いていたので学校がどういうものか分からない。
そんな中でも一人でずっと言葉を覚えるために勉強を続けるのです。

また、国全体が貧困で麻薬の回し打ちやコンドームなしの性交で、人口の9割がHIVに感染している村で、16歳で子供を産んだ少女の姿など。
彼女はHIVに感染しており、おそらく感染源になったであろう彼女の夫は妊娠を知ると国外に出稼ぎに出かけます。そしてエストニアはHIVに対する医療設備が整っていないので彼女は病院をたらい回しにされます。エストニアは貧困のため、若者はHIVに対する知識がなく麻薬中毒になるものが多い。そして、彼女が産んだ子もHIV
に感染していたことが分かり、エストニアで1人目の母子感染患者となります。
それでも新しい環境で友達をつくりけなげに生きていこうとする姿が描かれています。

目を背けたくなるようなすさんだ生活の中で、人々が抱く生きる希望や望みは、何か崇高なものであるような気がします。

彼らは希望や望みにすがらなければやってられないのかもしれませんが、
間違いなく命の価値も、幸せの度合いも国や地域によって違うわけで、
例えば、最近ニュースでずっとやってる中1の男の子が18歳の少年に殺された事件も、
悲惨な事件ではありますが、犯人たちの動機となった
悩みや怒りはどれほどのものなのかなぁ〜と
感じてしまったりするわけです。

あと、後藤氏も著書の中で触れていましたが、
日本では先進国の中でHIV感染人口は一番増加しています。
もちろん日本ではそれについて本気で取り組む姿勢は見えません。

後藤氏がISに殺害された時も自己責任論がネットを中心に吹き荒れましたが、
自己責任論は、問題は見て見ぬふりをする、
他人には無関心でいて自分さえよければそれでいい、
という事なかれ主義的な
今の日本の風潮そのものだと思いますが、

実際問題、我々は実はすでにその渦中にいるのかもしれません。
posted by さとし at 00:41| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月23日

「「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論」「街場の憂国会議」

最近読んだ本の雑感から。



「「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論」酒井崇男:著

これは、日本の企業が一時は世界最先端の実力を持っていたにもかかわらず
どんどんと衰退していった原因を、日本企業の体質の面からいろいろと考察した本です。

この本を読んで思ったのですけれど、

今、日本の景気が回復していると聞いても、トヨタが過去最高の収益になったとかニュースで聞いても何もうれしくないのは
アベノミクスでやってることは、公共事業を増やすとか、大企業を優遇するとか、
円を大量に刷って円安しても、未来に借金をして今の不況を一時的にどうにかしようとしているだけだし。

日本は、少子高齢化で人口減少しているし、福島第一原発事故がいまだ収束していないし、
このような状況でもやっていることは高度経済成長期と同じことで。
東京オリンピックの誘致にせよ、公共事業とか、いつまでこんなことを続けるのだろう、という気持ちです。
こんなことやっても自国の資産をすり減らして徐々に弱っていくのは目に見える・・・・気がするのです。

新しい価値観は生み出せなのいか?
トヨタが儲かるのも、三菱UFJが儲かるのも結構だけれど、
社会を変えていくような新しい企業がどんどんとベンチャーとして生まれてくるような社会にはならないんでしょうかね。
わくわくしないんですよね。

そんなことを感じました。
この本を読むと、そりゃそうだわ、と感じました。何億円も費やして実用とは程遠い研究を続けている企業の研究部、
自分の持ち場以外のことには無関心だった倒産した会社の社員のことなど述べられています。





「街場の憂国会議」内田樹:著

こちらは、いつも愛読させてもらっている内田氏の本ですが、
安倍政権の危うさについての解説です。つまり、秘密保護法が施行され、憲法改正が現実味を帯びている現在の日本の状況は
当時世界一民主的な憲法と言われたドイツのワイマール憲法がナチス独裁政権を生み出したのと同じくらい歴史に残る事件になる可能性になる、という件

それと、日本政府が大事なことは、この先数百年、数千年、日本という国があるということを前提に政策を考えなければならない、という話です。
つまり、株式会社であれば、会社が儲かるために法の範囲内で利益を求めていくことができるし、
使えない社員はリストラすればよい、しかし国は株式会社ではないので、倒産することはできないし、国民をリストラできない。
その視点で政治を作らなければならないと書かれています。

同時に日本は過去に対して責任を背負ってゆかなればならないという過去から連続して存在する国家としてのあり方も述べています。
現在、憲法改正や積極的平和主義などが議論されていますが、
日本が追い込まれて戦争をするように仕向けられたものであれ、日本国憲法が外国から押し付けられたものであれ、
実際にこれが、昔から日本という国があっていろいろな過程を経た結果なのだから、その事実はしっかりと受け止めなければならないという話です。
確かに、これは自分の先祖を否定するというのとは別次元の話です。
「戦後レジームからの脱却」とは、事実を受け止めていない、ということと受け取られます。

そのような内容でした。

どちらも興味深く読ませてもらいました。
posted by さとし at 19:01| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月13日

「プライドが高くて迷惑な人」 、「世界で活躍する脳科学者が教える! 世界で通用する人がいつもやっていること 」

最近読んだ本で面白かったもの。

「プライドが高くて迷惑な人」 片田 珠美:著




職場や自分の周りにいるプライドが高くて迷惑な友人や上司がいます。
自分が一番でないと気が済まない人、
特別扱いされないと気が済まない人、
何かと口を挟んでくる人、
恋人に求める者が高く、無償の愛を求める人、
それらの人について精神科医である著者が精神医学的な分析をして
対処法や関わり方などを述べています。
おそらく会社などで人間関係に悩んでいる人を対象にした本だと思いますが、
僕自身も当てはまる部分があるでしょうし、
自生する部分も含めて読むことができました。


「世界で活躍する脳科学者が教える! 世界で通用する人がいつもやっていること 」 中野信子:著



自己啓発本のコーナーにありましたし、内容的にも自己啓発本なのですが、
著者がフランス国立研究所にいたときの圧倒的な仕事をしている人たちが
どのような生活や行動をしているたかを振り返りながら、脳科学的に解説しています。
よく寝る、やりたいことだけをやる、などストレスを抱え込まないような仕事の仕方が良いようです(笑い)。
posted by さとし at 23:42| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月05日

「正しい恨みの晴らし方」中野 信子:著

「正しい恨みの晴らし方」 中野 信子:著




一般書ですが妬みや嫉妬についての心理学的、脳科学的な解説が分かりやすくされていて
面白かったです。

人が人を僻んだり、妬んだりする感情は、、
遠い存在である特権階級とか王族とか、セレブがどんな生活をしていようが何にも感じませんが、
自分と同等だとか、身近だと感じる人に対しては強く生じるそうです。
また、他人に対して嫉妬を感じる人は我が強く、プライドが高く、傷つきやすい性格であるとも述べらています。

また、他人が何かしら失敗をしたり苦しんでいる姿を見ることで快の情動が生じることも明らかになっています。


本当に面白いと思うのですが、消化器や呼吸器、運動器などヒトの体は本当に
無理なく合理的に作られていますが、
脳に関しては様々な情動が同時に働き、
ジレンマに苛んだり、ふさぎ込んだりと矛盾した感情により非合理的な活動が生じる、
それらによって人は成長していくわけですが、不思議です。
悩んだり、苦しんだりするのはヒトがヒトである所以でしょうね。
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2015年01月12日

「近くて遠いこの身体」

「近くて遠いこの身体」平尾剛:著




という本を読みました。
平尾氏は元ラグビー日本代表で怪我で引退されてから、
身体感覚について研究をされているそうです。

スポーツ科学でいう筋力とか、データや数値では見ることのできない
パフォーマンス、やらスポーツ教育についてやら
自身の経験に基づいて語られていてすごく興味深く読みました。

スポーツをしている時にも主観的に感じる時間が長く感じたり短く感じたりする、
決定的な場面でどうするか、状況を見据えながら判断している時も、一瞬であったりとか。これは心的時間のことですよね。

面白かったのは、あるラグビー選手のが行っていたことらしいですけれど、
「観客の声に耳を傾けてプレーをする」と言ってたことについてです。

観客というのは意外と客観的に試合を見ているので、
チャンスが生まれたり、それに関係するプレーをすると
声を出して反応するわけですが、客の反応に判断をゆだねるというのは
そういう面では理にかなっているのかなと。
他者に共感するミラーニューロンシステムの働きですよね。
カポエイラもこれをもっと小さくしたものだと思います。
二人が向かい合って技をやり取りして、周りの人が歌で盛り上げて、
バテリア(楽器隊)が全体をリードする音楽を奏でてと。

あとは、どんなスポーツでも(仕事でも勉強でも??)がむしゃらに、に基本を
繰り返す時期を終えると、常識を覆す時期が必要になるとのこと。
「守破離」の「破」の時期のことでしょうか。
これができなかったのが宮本武蔵と戦った吉岡一門の吉岡清十郎であったと
著者は述べています。
カポエイラの僕が通ってる道場で言うところの
僕のことかもしれませんし、ゆくゆくは僕も宮本武蔵レベルの人に
やられてしまうかもしれません。


僕自身も身体能力はどうしようもないくらい低いですが、
スポーツ科学ではない身体感覚でどうすればカポエイラが上達できるか、
色々と試行錯誤していきたいなぁ〜と。そんなことを思いました。
posted by さとし at 21:29| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月25日

報酬系

昨日は、ちょっとやろうと考えている実験のプレをしに大学へ。
3時間ほど色々と自分でシュミレーションしてセッティングなどをして
準備をしていたのですが、待てども被験者の人がこなかったので結局
何もせずに帰ることになりました。
しかしある程度はこの設定でデータはとれそうなので、
来月からやっていこうと思っています。

研究センターにいた院生の人と少し話をして、
先日臨床で興味深いデータが出た僕の実験について、
そのような報告は今まであまりないらしく、
そのことを聞くと少しモチベーションが上がってきました。
非常に簡単な実験なのですがなぜかやられている方がほとんどいない。
臨床で5名、データを取る予定になってますが、統計で比較できるように、
あと数人サンプルが集まらないかなぁ〜とちょっと考えたりしています。

そしてそのまま地元に戻り、カポエイラのイベントに参加してきました。
もともと体が固いうえに衰えが隠せないのですが、
楽しく過ごせましたし、これからも精進したいなぁ〜と思いました。

昨日読んだ本ですが、
「脳はどこまでコントロールできるか?」という
中野 信子氏の本ですが、



人の脳には報酬系というものがあって、
ドーパミンが出るところ、それは食欲であったりとかセックスであったりとか、
生存に関係する時に分泌される事が多いのですが、

この報酬系を働かせるために人は行動をしていくところがあるということになっています。
アルコール依存症や薬物中毒の人はアルコールや薬物を取ることによって
ドーパミンが分泌されますが、

例えば、人から褒められる、評価されることや、
出世や昇進・昇給など、何においてもその人にとって
報酬と感じることは異なるわけで、
この報酬系をどのようにして作動されるかが問題になってくるわけです。

僕は、今カポエイラをしたりとか、研究したりしていますが、
もともとはと言えば、刺激を求めて、無難な毎日が嫌なので、
という面が強いと思います。
退屈な日々が嫌だからこういうことをする、

特に、大学院にいたときは、プレッシャーで軽度の鬱みたいな状態に3年間かかってましたが、
今となると何気なく過ぎていく日々が退屈に感じてしまったりします。
それで何かと生活の中で動き出したりしているわけですが、
刺激が欲しい、面白いことを感じたいということが
僕にとっての報酬系を求めての行動なのかもしれません。
posted by さとし at 02:40| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月18日

「 グレーな本 」

本日は、何かと盛り沢山な1日でしたが、
楽しい時間を過ごすことができました。

家族や自分にとって大切な人が喜んだり楽しんだりしている姿を
見ることが一番の僕の幸せだったりします。

「 グレーな本 」高城 剛 :著

グレーな本


さて、本日ちょっと読んだ本ですが
高城剛氏の新刊です。
高城剛氏と言えば、沢尻エリカの元旦那で、
ハイパーメディアクリエイターという肩書で
世界中を定住せずに仕事をしているという方だそうです。

世界を飛び回っているからこそ、
日本に住みなれてしまって盲目的になっていたり
バイアスのかかった視点にとらわれない物の見方を主張されておられて、

彼の書いている世界中で起きている様々なことなどが、
どこまで信憑性のあることなのかは分かりませんが、

日本のマスコミやテレビは末期的症状である点とか、
クールジャパンと言われているが、かつて勢いのあった
過去のマンガやアニメなどを使いまわしているだけだという意見など
一部納得できることはありました。

とりあえず新しいものを手に入れるよりも
今まで手に入れてきたものを捨てることの方が大切だということですね。

正しいかどうかは別として色々と考えられる本でしtあ。
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2014年08月11日

「光とは何か」 江馬一弘:著

本日印象に残った知識。
この世界の不思議さを感じます。

ネットで話題になっていますが興味深い内容。

弱者を抹殺する。 不謹慎な質問ですが、疑問に思ったのでお答え頂ければと思い... - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1463546664

個体レベルで力が強いものが生き残るのではなくて長い時間の間にDNAを残すものが
結果的には目的を果たしているという内容。

あとは、
「光とは何か (宝島社新書) 」
という
江馬 一弘氏の本に書いていた内容。


科学では常識ですが光は波長の違いによって人が認識できる色が異なります。
つまり、光の波長の情報を人の脳がどう処理するかであって、
ニュートンが「光線に色はない」という言葉を残しています。

脳が光の情報を「色」としてイメージしているだけで
色を実際に見ているのは脳であり、
色をイメージしているのは心であると言えます。
つまり、僕たちが赤いリンゴを見たら「赤い」と感じますが、
他の人が同じリンゴを見て赤いと感じたものと
同じ赤ではないということです。

なんだか変な気分になりますね。
この世界は不確定なものの上で存在するのですね〜。
posted by さとし at 02:02| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月12日

「起業のリアル」

「起業のリアル」田原 総一朗:著



起業している人たちはどのような取り組みをしているのか?など、
田原総一朗のインタビュー形式で進めています。
面白かったです。

みんな熱いです。
読者向けの建前かもしれないという分を差し引いても、
本に出てきた人は、社会を良くしたいという気持ちをもっていて、
ところどころすごく興味深く感じることがありました。

ミドリムシを燃料にしてジェット機を飛ばそうとしている
ユーグレナ社長の出雲充氏は、
対談の中で、「ノーベル賞はどっちでもいいけどジェット機を飛ばしたい」と言ってるし、

病児保育のインフラ事業をしているフローレンス代表の駒崎弘樹氏は、
「社会が一歩変化するのは注目されるものではない」と言ってます。

ニュースとか見ていると、
本当に毒にも薬にもどうでもいいような問題を
マスコミがたいそうに取り上げるようなものが多いですし、

最近では野々村議員の号泣会見なんかがお茶の間の話題を独占(?)したり、
議会でのセクハラ野次問題とかが騒がれたりしていますが、

この本に出てくる人たちの真摯でストイックな取組む姿勢を読んでいると
本当に、騒ぐ次元がくだらないというか、
政治家の価値観とのギャップが虚しく感じるというか、
そんな気になりました。
posted by さとし at 19:36| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月20日

「おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」


ちょっと最近、停滞気味です。
どのくらいのエネルギーで書けばよいのかわからない申請書をだらだらと書いたり、
気が緩んでいるわけではないのですが、飲み会が続いて弾けたりとで、
研究が足踏み状態です。
今日やっと申請書を一つ書いたので、もう一つ、明日から書き始めます。
ついでにそれに合わせた研究計画も考えています。

ある程度目星がついたら実験を始めたい・・・。6月には・・・。


さて、今日も池上彰氏の本を読みました。

「おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」池上 彰:著





池上彰氏の本ばかり読んでいるので
考え方が染まってしまいそうですが、
彼の本のいいところは、なるべく客観的に歴史や国際情勢などを記述してるところです。

激変する国際情勢ですが、
韓国の従軍慰安婦問題とか、南京虐殺問題とか、あとは、日本の靖国神社参拝問題とかでしょうか?
それらもナショナリズムやイデオロギーにとらわれずに、冷静に史実から分析をしています。
それが本当に自分の中にはしっくりきます。

確かに、今まで、何で日本はこんなに世界で割を食らったような
立場になんだろうと思っていた自分もありましたが、

今、書籍に並んでいる、日本は素晴らしい国だとか、世界に誇れる国だとか、
美徳があるとか、ナショナリズム(?)を煽るような書籍が本屋に並んでいるのですが、
そういうのはなんか自分の中ではすっきりとしないんですよね。

日本はいい!ということありきなので、
すごいすごい、と自分で自分に言い聞かせてるだけのような印象があるのです。
そればかりだと気持ち悪いです。
たまに見かけるSNSでリア充をとにかくアピールしていて
だんだん面倒くさくなるような人と同じ気がします。

一歩引いて、客観的な分析のなかで、ここは良かった、ここは良くなかった、
とそういうことを述べている書籍なら大歓迎です。

この本を読んで思ったのは、
本当に強者が歴史を作ってきたということです。
大昔から人類はそうしてきましたが、
今もなお、それが世界中で繰り返されています。
人類は進歩している部分もあるかもしれませんが、
全てがそうではありません。
非常に悲しいことです。
posted by さとし at 03:18| 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月22日

「45歳から5億円を稼ぐ勉強法」

「45歳から5億円を稼ぐ勉強法」植田 統:著




またこんな本を読んでしまったのですが(読みやすいから)、
これは、45歳で著者が大企業の社会人生活で先が見えてきたために
司法試験に合格して弁護士業で成功して、70歳まで現役で第一線で働くことができるようになりました、という本です。

確かに45歳を超えると、人の選別が行われるだろうし、
会社の中では出世するか、他部署に移動になって年下の上司からいろいろと言われるか、
とかいろいろと今後の身の振り方を考えなければならなくなるようで。

しかし、この本の後半はちょっと、それくらいできなければ確かに
仕事を干されるよという内容でしたが、
(外国人を怖がらないとか、パソコンを使えるようになるとか)

ただし、自分自身の数年後でもあるので多少危機感を持って読んでしまいました。

自分の中では色々と今後やっていくことは見えてきていて、
淡々と実行に移すのみ。そしてタイミングで転機が訪れるでしょう。
という感じです。どう転んでも今のところリスクはないのですが、
これは節目節目で報告できればと思います。
posted by さとし at 01:30| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする