2017年06月08日

不寛容社会 - 「腹立つ日本人」の研究 - (ワニブックスPLUS新書) 新書 谷本 真由美 (著)

ここ数日で読んだ読んだほんのレビューです



不寛容社会 - 「腹立つ日本人」の研究 - (ワニブックスPLUS新書) 新書 谷本 真由美 (著)

これは面白かったです。谷本さんの本はいつも読んでいるんですけど、
イギリスに在住されています。
で、ベッキーとゲスの極み乙女のボーカルの人との不倫騒動についてから端を発して、
日本や中国、スペイン、アメリカ、イタリア、イギリス、フランス、インドなどの国の
文化や社会背景から、今回の事件のような社会的なパッシングや世間の状況についてを開設しています。

はっきり言って、僕はワイドショーや芸能ニュースや誰が不倫をしたとか死ぬほどどうでもニュースなのですが、
(日本人のほとんどがそう感じているかもしれませんが)、
マスコミがこれほど叩くのは、日本人は同質であり、こうでなければならない、という潜在意識があるからでは、と
谷本さんは解説しています。
人はそもそも違うものである、という前提ならば不倫をしてもよいという価値観の人がいても仕方がないんじゃないか、という考えになるでしょうし、
ある程度事実が正しいと確信を得た上でその人を袋叩きにするような状況も、
わたしたちの共通価値観に従わないものは、こうなる、という見せしめ的なものもあると思うんですよね。

これがアメリカだと、人は人、違って当たり前だからとドライで他人に興味を持つ余裕はない、
中国は、どれほど影響力を持っている人であるかが重要なので、どんどん自己主張をする、
南部イタリアは、女性はこうあるべきだという価値観があってどんどんと口を出してくる、
スペインは日本のように仕事が終わってからお茶で長々と時間を過ごし、他人の噂話をする、
イギリスは、ワイドショーなどは流れておらず、芸能ニュースは王室など上流階級の人たちのニュースばかり、
そして汚職があっても舛添前東京都知事のように一人を袋叩きにするのではなくて全政治家の不祥事を後悔する、
などなど、とても面白かったです。

相対的な価値観解説が面白かったです。
こういうニュートラルな視点の本はいいですよね。
「日本人はすごい」とか、「韓国は本当に末期的だ」とか一方的視点の本はもう飽きました。
posted by さとし at 18:33| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月01日

女と男の品格。 伊集院 静 (著)



女と男の品格。 伊集院 静 (著)

こんな本を昨日読みました。読みやすいので一気に読みました。
雑誌に連載されていたらしい、読者からの質問にアドバイスしたり、喝を入れたり、
そんな内容でした。
こういう本は星の数ほどあるのですが、
おそらく読者層がそうなのでしょうが、
なんてくだらない質問なのだ、とか、こんな恥ずかしい質問をよくできるな、とか
そのような悩みを80歳になった人が持っていたり、人間は何歳になっても悩みを持って生きていくのだなぁ、
と思った次第でした。
年をとると悩みの質もドロドロになりますね。
posted by さとし at 17:59| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月24日

京都の壁 (京都しあわせ倶楽部) 養老 孟司 著 人類の未来 AI、経済、民主主義 (NHK出版新書) マーティン・ウルフ、 ノーム・チョムスキー 著



京都の壁 (京都しあわせ倶楽部) 養老 孟司 著




人類の未来 AI、経済、民主主義 (NHK出版新書) マーティン・ウルフ、 ノーム・チョムスキー 著


最近読んだ本です。
「京都の壁」は、全体的に、何かの連載をまとめたものだろうな、という文章でしたが、
やはりPHP増刊号に連載されていたもののようです。
京都について、色々と養老先生が評価分析をされていました。
曰く、東大がエリート意識を持って堅苦しい雰囲気であるのに対して京大が自由な雰囲気であることを述べられたりとか、
ほどほどに自然があったりして、芸術や学問を大事にしている雰囲気が良いところや
首都と距離があって都市と田舎とそれと京都と3軸で日本を見ることができて視野が広がることなど、
京都について客観的に色々と見つめ直すことができました。

ただし、「京都しあわせ倶楽部」と一緒に作った本みたいなので、
京都についての提灯持ち的な本かもしれませんね。
昨今よく放送されている「日本人は実はこんなにすごい」みたいなのの京都版なのかな?という
うがった見方も。

「人類の未来」という新書は、世界の第一線で仕事をしている研究者へのインタビューですが、
なかなか人類の未来は想像を超えた世界になるかもしれないです。
ポストヒューマンという時代が近々するみたいで、
ビッグデータにの情報に脳が直接アクセスすることができるようになって記憶する必要がなくなる、
だそうです。すごいですよね。人ってなんだろう、と考えてしまいますよね。
posted by さとし at 00:34| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月09日

運は実力を超える (角川新書) 新書  植島 啓司 (著)



運は実力を超える (角川新書) 新書  植島 啓司 (著)

植島先生は、昔、某新聞の夕刊に何かコラムを連載していたのを覚えているのですが、
「赤信号で必ず立ち止まる必要はない。車が走っていなければ自分で判断して渡りなさい。
むしろ、決まりだからと立ち止まる方が良くない」というようなことを書かれていて、
当時僕は大学生だったと思いますが、一気にこの人のことを好きになった記憶があります。

そして、この本、多少意味不明な章(占星術)もありましたが、面白く読みました。
しかし、好き嫌いははっきり分かれる内容だと思います。
相変わらず常人にはない発想で、ギャンブルとは、という50年間ギャンブルを続けてきて感じた
ギャンブル道さながら熱く語っておられました。

印象に残った文章を抜粋(p118)。
「たとえば、学問の場合を考えてみよう。ものすごく時間をかけて調べて、さりげなく控えめの論文として発表する。
それが学者としてのダンディさだ。大量の書物を注文して、買い込み、必死で読む。金銭的には持ち出しであって、
一文の得にもならない。だが、それでいいのだ。それが学者の人生なのである。それに対して、本を書いたり、
講演したり、テレビに出たりするのは、お金が儲かるだけではなく、おまけに有名にもなってしまうが、
それはあまり幸福なこととは言えない。よくテレビに出たことがある人には経験あるはずだが、
出れば出るほど自分が空っぽになっていくのがわかる。自分を構成しているボンヤリとした輪郭まで奪われて、
なんとも情けない姿になってしまうのだ。(省略)それに対して、
毎日のように図書館にこもって調べものをしているときの充実感。自分がどんどん大きくなっているのが実感できる。
お金の出入りと精神の豊かさは、かように見事に反比例するのである。ギャンブルについても全く同じことが言える。
勝てば誰でも嬉しいし、負ければがっかりするしかし、賭けにはそれ以上のものが含まれている。
人間性を豊かにしてくれる。」

運は、ギャンブルをやり続けていて、快楽と悦楽の間に存在するものだと分かったと述べられていますが、
このように、人生は偶然の積み重ねでできているけれど、偶然をただ眺めていては何も見つからず。
普通の日常生活を送っている自分を常に裏切らねばならないと述べています。

なんにせよ。楽しく、刺激を受けながら生きる人生が結果的にいいのだろうな、とそう感じる本でした。
posted by さとし at 00:14| 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月08日

「お金」で読み解く世界史 (SB新書) 新書  関 眞興 (著)



「お金」で読み解く世界史 (SB新書) 新書  関 眞興 (著)

高校生や受験生がこの本を読んだら面白いかもしれませんね。
世界史を経済やお金の視点で繋げてます。
しかし、でてくる言葉は高校世界史のレベルなので読みやすいです。
posted by さとし at 01:08| 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月27日

クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方 (星海社新書) 海老原 嗣生 (著)



クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方 (星海社新書) 海老原 嗣生 (著)

こんなの読みました。
内容は、夢とは持つものでなく、向かうものでもなく、
目の前のことに一生懸命に取り組んで、好奇心を持ち続けていたら
かならず上位20%の成功者にはなれる、みたいなものでした。

確かに、不況のあたりから、自己啓発系の本で
夢を持てだの、空気を読まずに自分の行き方を貫けだの、
スティーブ・ジョブズも空気を読まない、枠にはまらない人だったとか、
そんな論調が多いですが、
実際はそんな本を読む人の9割は何の才能も持たない凡人であるわけで、
そんな人が能力もないままにジョブズと同じような行動を起こせば
結果どうなるかは目に見えているわけです。

夢とは真っ当に過ごしていればいつのまにか手に入れられるものであり
それ以上でもそれ以下でもない、ということを書かれています。

ちょっと例えで使われている芸能人がミーハーぽくて
ターゲットとしている読者層がどんな人たちなのかが類推できましたが。

まあ面白かったです。
posted by さとし at 23:55| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月22日

「牙を研げ 会社を生き抜くための教養」 (講談社現代新書)  佐藤 優 「 「損」を恐れるから失敗する 」(PHP新書) 和田 秀樹



牙を研げ 会社を生き抜くための教養 (講談社現代新書)  佐藤 優

色々な、教養を使って、では実際にビジネスシーンでどんな風に動けばいいのかという指南書のようなものでした。


「損」を恐れるから失敗する (PHP新書) 和田 秀樹

こちらもさらっと読みました。経済は実際の経済状況ではなく、
不安とか、例えばその前後に修飾される状況とかによる心理が絡んでいる、という内容でした。よく考えれば当然ですけど。
posted by さとし at 10:38| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月13日

職業倫理

今日も仕事が終わりました。

今日の友の会の方対象の体操キャンペーンでは、
最初のウンチクで、昨日亡くなったペギー葉山さんを偲んで
「学生時代」を熱唱しました。
僕が歌いたかっただけだというのもありますが、
何か楽しいことがあるかもしれない、というワクワク感や期待を参加者が持たなければ、
絶対に継続できないと思うんですよね。
そういうわけで、相手を楽しませたいというエンタメ性を僕はとても大事だと思っているのですが、
3ヶ月みんなで作り上げることができればと考えています。

さてさて、最近なんだか気が張り詰めているのか
眠りが浅くて仕事後にどっと疲れてしまします。
職場では毎日何かが起るのですが、面倒くさいこともあります。
のほほんと流して、なるべく関わらないようにした方が気楽ですし、
僕はなるべくそういう風にしたいと思ってるのですが、
言ってしまいます。
本当に滅多にしか言いませんが。

それは職業人としてそれはどうなのか、ということであったり、
一人の人間としてどうなのか、ということであったりですが、
一線を超えてしまった人に対してはやはり黙ってはいられません。
職場が壊れるかもしれないことを見て見ぬ振りしていると
不作為という行為になってしまうとも感じるのです。

そういうわけで最近疲れています。
早く週末になってほしいものです。週末も出勤ですが(笑)
posted by さとし at 18:11| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月22日

ゴリラは戦わない (中公新書ラクレ)  小菅 正夫



ゴリラは戦わない (中公新書ラクレ)  小菅 正夫

ゴリラの社会性についての内容でした。チンパンジーとの比較などあり、
また、サルやゴリラの研究における大変さなどとても面白かったです。
posted by さとし at 00:40| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月16日

僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう (文春新書) 新書  山中 伸弥 (著), 羽生 善治 (著), 是枝 裕和 (著), 山極 壽一 (著), 永田 和宏 (著)



僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう (文春新書) 新書  山中 伸弥 (著), 羽生 善治 (著), 是枝 裕和 (著), 山極 壽一 (著), 永田 和宏 (著)

大学の学生向けに科学者が講演を行ったものです。
演者の経歴など本人の口から聞くことができ、また研究の内容について
わかりやすく話していて、とても面白く読むことができました。
posted by さとし at 00:58| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月11日

フィリピンパブ嬢の社会学 (新潮新書) 中島 弘象 著



フィリピンパブ嬢の社会学 (新潮新書) 中島 弘象 著


社会学かどうかはさておき、著者が大学院生時代にフィリピンホステスについての研究をしていたのがきかっけで
フィリピン人ホステスと付き合うことになり、そして結婚することになるのですけど、
フィリピンパブの実情、つまりどのように非合法な方法で連れてこられるのか、
フィリピンパブのホステスたちに日常や、根強い偏見や差別、そして文化の違いなど、
色々なことがルポタージュ(?)されており、
困難を二人で乗り越えていく姿は感動すら覚えました。
実際、すごく勉強になりました。
しかし、上手に描きすぎているとも思いましたがあとがきで元新聞記者の方がサポートしてたんですね。
ストーリーが恋愛ドラマとしても良かったので映画やドラマにでもしたらそこそこ人気が出るのじゃないでしょうか?
というか、そういう動きが出てきそうな、そんな本でした。
posted by さとし at 16:19| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月08日

世界から格差がなくならない本当の理由 (SB新書) 池上彰+「池上彰スペシャル! 」制作チーム



世界から格差がなくならない本当の理由 (SB新書) 池上彰+「池上彰スペシャル! 」制作チーム

一気に読むことができます。分かりやすくて読みやすい内容でした。
アメリカでトランプ大統領が誕生して驚きで受け止められていますが、
アメリカの貧富の差の拡大が実際問題どのようなものかというレポートなどもありました。
アメリカでは富裕層が自分たちの税金が有効に使われるように、富裕層で集まって市として独立していたり、
富裕層はタックスヘイブンで税金逃れをしている。
トランプ大統領の所しているゴルフ場もヤギを7頭飼うことでリゾート地ではなく農場と見なされて
税逃れをしているという現状など、
富めるものはどんどんと資産を貯めている一方でそうでないものとの格差がどんどん広がっているという現実が、
アメリカだけではなくて世界規模で広がっているという話です。

特にグローバル経済は国の国境をなくして国同士の関わりが深くなることでなくてはならない関係になることで
戦争が起こりにくくなる反面、力の弱い国の安い労働力を求めて企業が国外へ出て行くので失業者が増えます。
そして企業ばかりが利益を得て、一般庶民には還元されないという社会になってしまいます。
今世界中で起きているポピュリズム・保護主義はグローバル経済の反動から来ているからとも考えられますけれど、
世界史の流れからして保護主義が台頭してくると戦争が起きてるんですよね。
そして、このような経済の膨張と収縮は、残念なことに産業革命の頃から何度も繰り返されて来ているんですよね。
歴史は形を変えて繰り返されるんですよね。

社会主義とかマルクス主義とか、現実には何度も国としては試みては失敗しているわけですけれど、
マルクスの資本論って19世紀にすでにこのような状況になることを予想していたわけで本当にすごいと思います。
しっかりと読んでみようかなぁ、と思ってます。昔よりは今の方が理解できるかもしれませんし。
posted by さとし at 00:27| 京都 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月04日

アメリカ帝国の終焉 勃興するアジアと多極化世界 (講談社現代新書) 新書  進藤 榮一 (著)



アメリカ帝国の終焉 勃興するアジアと多極化世界 (講談社現代新書) 新書  進藤 榮一 (著)

現在の国際情勢についてです。
パクス・アメリカーナの隆盛と衰退や、現在アジアに世界情勢の軸足が移っていることなど。
日本の要人はその辺りを見誤っているのではないか、と書かれています。

posted by さとし at 11:38| 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月03日

たとえ世界が終わっても ──その先の日本を生きる君たちへ (集英社新書) 橋本 治 著





たとえ世界が終わっても ──その先の日本を生きる君たちへ (集英社新書) 橋本 治 著

という本を読みました。
グローバル経済についての矛盾を色々と話をされています。
実際問題、冷戦時代の昔は、資本主義VS共産主義みたいな構図があって、
ソ連崩壊後は共産主義のずさんな現状が明らかになってたとえば、
ソ連のアラル海が壊滅的な状態になったこととか、
中国の大躍進政策で大飢饉が訪れたとか、
旧東ドイツの大気汚染とかまたは、
秘密警察とか密告制度とか。

資本主義陣営が勝利したということは、資本主義はそれなりに健全なシステムかなと思ってたんですけど、
実際は市場を求めてどんどんと国を経済活動の渦に飲み込んでしまい(ミャンマーやブータンなども)、
どんどん貧富の差が広がって、反動としてアメリカやイギリスなどで保護主義を主張する政治が
力を増しています。
世の中ってほんまによくわからんもんですし、
正義ってくるくると変わるもんですね。

金持ちになりたいと思わず、好きなように生きるのがいいんじゃないか、
とこの橋本さんは唱えています。
posted by さとし at 16:05| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月25日

「意識高い系」の研究 (文春新書)  古谷 経衡 (著)



「意識高い系」の研究 (文春新書)  古谷 経衡 (著)

と、いう本を読みました。
「意識高い系」とは、中二病みたいなものだと思っているのですが、
結構僕の周りにいるんですよね。

社会問題とか、世の中のためにとか、または国際情勢とかいつもブログやSNSで発信している人。
でも、実際のその人はあまりパッとしなくて、仕事でもうだつが上がらないような感じで。
だいたい、仕事やプライベートに熱いのではなくて、
仲間と集まって「出会いに感謝!」とか「最高です」とか言っている人たちです。
さらにいうと、不思議なことにみんな雰囲気は似ていて、
だいたい、マネープランとか、あとは糖質制限とか、オーガニック食材とか、そんなことばかり語っている点で共通してます。
あとは、2050年には価値観がガラッと変わる、働くスタイルが変わる、とか言ってたり。

本当に、こういう人たちの思考回路を知りたいと思う自分もいるのですが、この本は作者が頑張って色々と分析をしていました。

しかし、どうもよくわからない内容に思えました。
作者はこういう「意識高い系」は、地元人間ではなくて、学校のクラスの序列で上位ではなかった人たちが
自分をもっと認めて欲しいと主張するがために意識高い系に走ると主張していますが、
その根拠は??とか思ってしまいました。そうかもしれないけれど、そんな主張は初めて聞くし、
作者がそうだっただけなんじゃないかなあ、とも。

しかし、こういう人たちにイライラする自分がいるのも事実で
客観的に分析するための一助にはなるものでした。
posted by さとし at 20:10| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月19日

先入観はウソをつく 常識や定説を疑い柔軟な発想を生む方法 (SB新書) 新書 武田 邦彦 著




先入観はウソをつく 常識や定説を疑い柔軟な発想を生む方法 (SB新書) 新書 武田 邦彦 著

読み終えました。
今、世の中に出ている情報はほとんどがウソである、というような論調でしたが、そこまで言い切っていいのか?!
という気もしましたが、一部はそうかもしれません。

ざくっと解説すると、
世の中の情報はほとんどが権力を持ったものに歪められてる。
東海地震はいつになっても来ない、
石油はあと40年で枯渇すると延々言われ続けている、
消費税を上げないと国が破綻するといい続けている、
高齢者の血圧が上がるのは当然のこと、
などなど、を題材にしているますが、
全て、そのような情報を流すことで得をする利権があるために
情報を歪めて世の中に何らかの方法で流している、というものです。
なので、どこかの大学の教授だとか、有名人だとか、どんな人でも平気でウソをつくので
それらの情報に踊らされないように気をつけて変なバイアスは持たないようにと注意を喚起するものでした。

確かに、僕の中では最近最も不信感を持ったのは東日本大震災における福島第一原発事故が起こった時に、
大丈夫、大丈夫と繰り返していたテレビのコメンテイターでした。
あとは、事実をまともの報道しない東電と政府ですね。
世の中のシステムは一部の人が都合よく使うためのものなのだなぁと感じたものでした。

読みやすいので一読に値するかもしれませんね。
posted by さとし at 01:23| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月14日

自己啓発本

今日は、仕事の後いろいろとバタバタしていたので
本屋で読みやすそうな本を3冊ほどさらっと目を通して観ました。
いわゆる「自己啓発本」です。

一時期熱心に読んでいたこともありましたが、だいたい数冊読むと物足りなくなってきます。
モチベーションを上げるのにはいいのですが、内容はないようってやつです。
今日も読んで思ったのですが、
自己啓発本を読んだ後は、なんだかいろいろとやる気が出てきて頑張れる気になるのですが、
任侠ものの映画を観て映画館を出てきた人と変わらないんじゃないかなぁと。

自分は何も変わっていないのに、まるで大きくなった気になるというか。

それでも、何人かは結構自分の感性に合ってるので目を通すのですが、
最近は作者でも得体の知れない人が増えているのが気になります。
作者プロフィールを見ても、低学歴やどん底から這い上がったとか、
聞いたこともないような肩書きを持っていたり
抽象的な自己紹介をしていて、一体この人は人にいろいろと語れるほどすごい人なんでしょうか?
と考えながら読むようにしています。
自費出版もできますもんね。

そんな感じで明日も頑張ります。
明日はバレンタインデーですね。

posted by さとし at 02:32| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月12日

嫉妬と自己愛 - 「負の感情」を制した者だけが生き残れる (中公新書ラクレ) 佐藤 優 著




嫉妬と自己愛 - 「負の感情」を制した者だけが生き残れる (中公新書ラクレ) 佐藤 優 著

という本を読了しました。
著者は鈴木宗男氏の政治問題に巻き込まれて刑務所に入れられてしまった経験があり、
また外務省の仕事などから官僚のドロドロした世界を知っているとのことです。

で、それらの経験をもとに、最近の世の中の情勢や小説などから自己愛や嫉妬についてを述べています。
何人かのインタビュアーが述べていたように、そして僕自身も感じるように、

FacebookやTwitterなど様々なSNSを皆が使い始めてから
露骨にそれらが現れ始めたような気がします。

特にfacebookで自己表現することで自分は、すごい、唯一無二の存在である、
こんな素晴らしいことに取り組んでいる、みんなに刺激を受けている、
などなど自己発信をする人がいますが、その99%はどうでもいいことで、
実社会では何の影響力もない。

しかし、バーチャルな空間では、同じようなレベルの人たちとの横のつながりだけは強く持っているので
まるで自分が影響力を持っているかのように感じてしまう。
自己愛の肥大した人たちが特に若者に多い気がするんですよね。

または、いわゆるネトウヨにように、感情的に社会問題や国際問題を論評する人たちもいますが、
その大半は何の影響力もない家で引きも持っているニートだったり
一般社会ではしがないただの人だったりするわけです。
世の中や社会は複雑に入り組んでいるものですが、非常に一側面的な見方で
正論や原理原則論を語ってさも自分が正しいことを言っているかのように錯覚する。
そのような人たちは皆匿名ですが、客観的に自分を見つけることができず、
自己愛が肥大しているとも考えられます。

サイバー空間が人間のネガティブな側面をあらわにしてしまった感もありますが、
そのように社会的観点から色々と問題提起しているなと感じる本でした。
posted by さとし at 17:28| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月11日

私をくいとめて  綿矢りさ 著




私をくいとめて  綿矢りさ 著

綿矢りささんの小説を読んだのは「インストール」と「蹴りたい背中」でしたっけ?
どちらも一気に読んですごく面白かった記憶があります。
特に「蹴りたい背中」は。
ちなみにこれから読んでみたい綿矢りささんの作品は「いなか、の、すとーかー」です。

で、この小説なのですが、ラストでは胸が熱くなりました。
33歳独身の主人公は好きかどうかわからない人がいるのだけれど、
自分の中の何かが変化してしまうことが怖くて動き出せず、
自分の脳内のAと会話をして相談をしている。

しかし、ラストは自分が一歩踏み出すと決めたときに
Aとの別れが訪れるというものになっています。

宮崎駿監督の「魔女の宅急便」でもキキが黒猫のジジの言葉が分からなくなりますが、
宮崎監督は、本当はジジは初めから言葉が話せなかったのだが、
小さな子供がぬいぐるみに話しかけているように、
自分の分身として、相談相手として必要であったと。
キキが精神的に成長したためにジジの言葉がわからなくなった、
そのような暗喩を物語にいれた、

というようなことを何かにインタビューで話していましたが、

この作品も魔女の宅急便を連想しました。
新しい一歩を踏み出すためには何かを失わなければならない。
それは昔の自分との決別であったりするわけです。
先行きどうすればいいのか不安なのでなんとかしたいと思いながらも
一歩踏み出せない人たちにとって、結構はっきりと
勇気づけるというメッセージを伝えている小説ではないでしょうか。
posted by さとし at 17:54| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

生命科学の静かなる革命 (インターナショナル新書) 福岡 伸一 著



生命科学の静かなる革命 (インターナショナル新書) 福岡 伸一 著

というわけで本日2冊目の読了です。
ロックフェラー大学客員教授でもある著者による
上述大学研究者へのインタビューなど。

研究ってやはり地味で失敗ばかりで、孤独なものであるけれど、
新しい発見とか、自分の仮説が正しかったときなど
その時の喜びや興奮は計り知れない、そのようなものだと
インタビューを受けている人たちが一様に言っていたので、そうなのだなぁと思いました。

ロックフェラー大学はノーベル賞を受賞者を数多く輩出している研究機関ですが、
「研究者村」というように、小規模な集まりで様々な分野の人と意見交流ができるような
環境を整えていることや、学部がないので教授会がなくまた教えることに時間を割かれないこと、
定年などがなく、いたいだけいてもいいなど、
研究に集中しやすい環境であることことがわかりました。

けれど、研究に没頭して人生を費やす人は本当にすごいなぁ、と感じます。
僕自身は、煩悩とか私利欲や俗世間が気になりすぎて研究で食っていくことは
(多分、この本に出てきた研究者は「食っていく」という思考では研究をしていないでしょうが)
ちょっと難しいだろうな、と思ってしまいます。
posted by さとし at 14:08| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする