2018年03月02日

オリンピック恐慌 (幻冬舎新書) 新書 岸 博幸 (著) 極夜行 単行本 角幡 唯介 (著)


オリンピック恐慌 (幻冬舎新書) 新書 岸 博幸 (著)

日本の好景気(?)が東京オリンピックまでのあと2年しか続かない可能性があることや、
日本の不況がおこった原因などを分析していました。
そして、後半はなぜか「オリンピック恐慌」というテーマから離れて
これからの時代、どのようにしてお金を稼ぐか、とかどのような勉強をすれば良いか、などの
自己啓発的な内容になってました。
ちょっと話が飛びすぎていて内容が浅い気もしましたが、一般向けに書かれているのでこれもありかなと思いました。


極夜行 単行本 角幡 唯介 (著)

角幡さんの本は面白くてだいたい読んでます。
自称探検家であり、表現者であると書かれていましたが、
今回の探検もグリーンランドで数ヶ月の極夜、つまり太陽が昇らない極冬の地を歩くということをされていて、
わくわくしながら読むことができるとともに、頭の中の想像や思考に共感したり、笑ったりと、
同世代であるのも理由ですが、今回もとても面白かったです。
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2018年03月01日

日本史のツボ (文春新書) 新書 本郷 和人 (著)


日本史のツボ (文春新書) 新書 本郷 和人 (著)

あまり期待してなかったのですが、面白かったです。
著者はロックなスタイルですね。つまり、権力に迎合せずに少数派であっても自分の信念を貫くこと。
日本史の学問がどのようなものなのかわかりませんが、独自の視点で
万世一系の日本の天皇が、日本という国の誕生から現代に到るまでどのように立ち位置が変わってきたのか、
日本にとって仏教や儒教とはなんだったのか、そのほか、土地や軍事や女性の立場からなど
様々な視点で日本史を再考察していました。
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2018年02月26日

人間の未来 AIの未来 単行本(ソフトカバー) 山中 伸弥 (著),‎ 羽生 善治 (著) ファシズムの正体 (インターナショナル新書) 新書 佐藤 優 (著)


人間の未来 AIの未来 単行本(ソフトカバー) 山中 伸弥 (著),‎ 羽生 善治 (著)

将棋やチェスのAIの話題や、AIをはじめとした再生医療の最前線についての対談でした。


ファシズムの正体 (インターナショナル新書) 新書 佐藤 優 (著)
ファシズムについて解説している本でした。
ファシズムは、第二次世界大戦で敗北したドイツ・日本・イタリアの枢軸国について一括りにされていますが、
実際はドイツはナチズムであり、日本は大政翼賛会であって、イタリアでファシズムであったと。
それぞれの国の事情があったと書かれていました。
ファシズムとは、本体「国家の介入によって国民が統合し、自由主義的な資本主義が生み出す問題を克服していこうとするもの」であって
そしてファシズムは、ゆきすぎた資本主義の反動によって生まれやすい
資本主義と非常に親和性の高い政治体制のようです。
日本は、権力が分散されているのでファシズムが生まれる土壌はないだろうが、
日本には日本の問題があると書かれています。

あとは、北朝鮮は第二次大戦中の日本の考え方と非常に似ているために、
戦時中の日本の中から今の北朝鮮問題を解決するヒントがあるのではないかと書かれていました。
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2018年02月23日

脳は回復する 高次脳機能障害からの脱出 (新潮新書) 新書 鈴木 大介 (著)


脳は回復する 高次脳機能障害からの脱出 (新潮新書) 新書 鈴木 大介 (著)

この本は、若くして脳梗塞になった著者の闘病記です。
僕と世代も近いので、ずっと興味を持って著書を読んできました。
著者は、日本の最貧困層の取材をずっと続けてきていて、

最貧困女子 (幻冬舎新書)
とか、読んだときは衝撃でした。

そして次に目にした新書は、

脳が壊れた (新潮新書)新潮社

というもので、なんと著者が脳梗塞になってしまったということを知って衝撃を受けました。
そして、今回の本は、前作以降の闘病記、というものになります。

高次脳機能障害が残ってしまっている著者ですが、
それら、つまり、脱抑制とか、半側空間無視とか、感情失禁とかを
当事者がどのように感じて起きてしまうのか、などを主観的に書かれていて、
非常に興味深いものでした。医療従事者としても。

以前、

壊れた脳 生存する知 (角川ソフィア文庫) 文庫 山田 規畝子 (著)
という本を読んで(テレビドラマでもやっていて、大塚寧々が主役やってましたが)

その本が、僕の中では脳卒中当事者の声について読んだ始めての本でしたが、
今回の本も、それに近いようなすごく身に染み入るような感覚がありました。

いっぺん、この著者にうちの施設や施設グループで講演して欲しいなぁ〜、とか感じました。
僕らのようなリハビリテーション従事者って意外に患者さんの身体の声に耳を傾けない人多いですしね。
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2018年02月17日

世界一孤独な日本のオジサン (角川新書) 新書 岡本 純子 (著)


世界一孤独な日本のオジサン (角川新書) 新書 岡本 純子 (著)

世界中の男性にありがちですが、特に日本では、男性は仕事など何かを介在させないと
人とコミュニケーションが取りずらく、孤独になることが多いという報告でした。
さらに孤独からくる死亡率は、1日タバコ15本吸う、アルコール中毒である、などの
生活習慣に匹敵するそうです。
妻や配偶者を無くした男性は孤独感を感じるのに対して死亡率が上がるのに対して
女性はそうではなく変化がなかったという報告もあるそうです。
そんなわけで、仕事だけでなく趣味を持ったりいろんなコミュニティに参加して
出会いを増やそう、という内容でした。
面白かったです。
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2018年02月13日

知らないではすまされない自衛隊の本当の実力 (SB新書) 新書 –池上 彰+「池上彰緊急スペシャル!」制作チーム (著)


知らないではすまされない自衛隊の本当の実力 (SB新書) 新書 –池上 彰+「池上彰緊急スペシャル!」制作チーム (著)

自衛隊ができた経緯や自衛隊の仕事、北朝鮮事変が起きたときのシミュレーションなどが書かれていました
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2018年02月11日

サラリーマンの力 (インターナショナル新書) 新書 亀渕 昭信 (著) 日本再興戦略 (NewsPicks Book) 単行本 落合 陽一 (著) 革命のファンファーレ 現代のお金と広告 単行本 西野 亮廣 (著)


サラリーマンの力 (インターナショナル新書) 新書 亀渕 昭信 (著)
ニッポン放送の社長をされていた著者が、サラリーマンとして社会人を過ごしてきた自分の半生を振り返ったものです。
独立するよりもリスクが少なく会社を使って自分のやりたいことができる、出世を目的とするのではなく自分のやりたいことを実現することを目的とする、などと色々と教訓になることが書かれていました。
社会人として参考になる本でした。


日本再興戦略 (NewsPicks Book) 単行本 落合 陽一 (著)

世界や日本の将来像について結構具体的にわかりやすく書かれていて、とても面白かったです。
近いうちに高速通信規格が4Gから5Gになることで、世界中のデータ送受信の時間差がほぼなくなることで
場所を移動しなくても会議ができたり、遠隔操作で世界中のあらゆるところの患者を外科手術できるようになったり、
また、自動運転の車が普及することで、移動時間に仕事ができるようになるので車の使用量が増える、などと書いています。また、日本は高齢化社会になるスピードが世界に先駆けて早いので、労働力が不足する分を機械化に移行しやすいのではないか、と書いています。空想物語のようではありますが、ある程度今でも現在の技術の延長に語られていたので非常に面白かったです。実現可能性は高いと感じました。


革命のファンファーレ 現代のお金と広告 単行本 西野 亮廣 (著)
先日、Mr.サンデーで特集されていたのでちょっと気になって読んでましたが、予想してたよりもちゃんとした内容でした。SNSとかクラウドファンドとかが発達している昨今は、ファンとともに作り上げていくスタイルがこれから流行るのかもしれません。
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2018年02月03日

応援される会社 熱いファンがつく仕組みづくり (光文社新書) 新井範子、 山川悟


応援される会社 熱いファンがつく仕組みづくり (光文社新書) 新井範子、 山川悟

最近売れている商品は、ひと昔前と違って消費者の求めているものやニーズをリサーチしてから売り出すのではなくて、
自分たちのこだわりを持って、妥協しない、そういう姿勢を消費者は応援することでヒットしている、ということを書いてます。

数多くの例がある中で、日本製のイチローズモルトなどが挙げられていますが、
はメイドインジャパンのウィスキーを作りたいという製作者の熱意や想いに共感した人たちが
ファンのように応援したりSNSを使って広めたりして、
一緒に作り上げていくような製品や社会を変えていくような取り組みにみんなで参加していく、
そのような流れたできているという内容でした。
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2018年01月31日

孤独とセックス (扶桑社BOOKS新書) 坂爪 真吾


孤独とセックス (扶桑社BOOKS新書) 坂爪 真吾

この本は、著者が18歳の悩める若者の性の相談に答えるものです。
で、著者の経歴とか生い立ちとかも色々と語るのですが、なかなかやばかったです。
著者の坂爪氏は、現在、「一般社団法人ホワイトハンズ」という団体を運営しています。
これは、「性の公共」を謳う団体で、高齢者の射精を手助けするサービスや(風俗のようなものではない)、
高齢者を対象にヌードデッサンを企画したりして、実は何歳になっても人は性欲はあるのですが、
それを抑圧するのでなく、何歳になっても当然あるものとして楽しくもう、ということをしているようです。

もちろん、このようなタブー的なものに対して見て見ぬ振りをするのではなくて
向き合うことは大切だと思いますし、素晴らしいことだとは思いますが、
こういう活動は永遠に賛否が分かれるのだろうなぁ、という気がします。

かつて、橋下氏が大阪市長をやっていたときに、沖縄の普天間飛行場で
性犯罪を起こす米兵は「風俗を利用すれば良い」と司令官に言ったことが
物議をかもしましたが、売春が世界最古の商売だと言われていますが、
その一方で触れてはいけないもののような扱いをされているわけで、
何かそんなことを連想しました。

で、坂爪氏の学生時代は、いわゆる中二病のように、
選民思想的な自意識で、全てを見下して
友達を作らず、東大を目指してひたすら勉強してましたが、
女の子と付き合ったりなどせず、
休み時間は誰とも会わないようにトイレにこもってロックを聴き
目指していた東大も、センター試験を白紙で提出して選ばれるということを放棄して、
浪人して、ぶらぶらしていましたが、
試験数ヶ月前に気が変わって
勉強をして無事東大に合格する、という青春時代を過ごしていたようです。

誰にでも多かれ少なかれ、そういう思春期的なことはあるので、
この病んだ学生時代の告白はなかなか共感することができました。
学生時代を思い出しました。
面白かったです。
posted by さとし at 18:40| 京都 ☁| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月28日

平成トレンド史 これから日本人は何を買うのか? (角川新書) 新書 原田 曜平 (著)



平成トレンド史 これから日本人は何を買うのか? (角川新書) 新書 原田 曜平 (著)

平成も後わずかということで、この本では平成元年から現在に至るまでのトレンドについてまとめています。
僕は団塊ジュニアと呼ばれる世代ですが、バブルの残り香の中過ごした中学高校時代とか、
女子高生が流行を作り出していると言われていた時代とか、
女性の社会進出とか、就職氷河期とか、
その後の悟り世代とか言われる人たちとか、
そういう時代の中でどのようなものがブームになったりヒットになったりしたかを書いていました。
新書なので文章ですがビジュアルがついてるともっと面白かったかもしれません。
posted by さとし at 11:14| 京都 ☁| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月24日

大日本史 (文春新書) 新書 山内 昌之 (著),‎ 佐藤 優 (著)



大日本史 (文春新書) 新書 山内 昌之 (著),‎ 佐藤 優 (著)

読みました。戦時の日本史とかあまり真面目に勉強してこなかったんですけど、
大人の事情で詳しく教えることができないんだろうな、とか高校に通っていたときに思ったりしていましたが、
こうやって少し距離を置いて考察してみると面白いもんですね。
posted by さとし at 23:48| 京都 ☀| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月11日

続ける脳 最新科学でわかった! 必ず結果を出す方法 (SB新書) 新書 茂木 健一郎 (著)



続ける脳 最新科学でわかった! 必ず結果を出す方法 (SB新書) 新書 茂木 健一郎 (著)

さらっと読みました。要約すると、既成の価値観を全てとしないで、視点を変えましょう、というものでした。
偏差値とか知名度とか、年収とか、ステータスとかだけに自分を当てはめないで
自分が本当に好きなことや満足することをやりましょう、という感じです。
posted by さとし at 21:18| 京都 ☁| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

武器を磨け 弱者の戦略教科書『キングダム』 (SB新書) 佐藤 優 (著),‎ 原 泰久 (著)


武器を磨け 弱者の戦略教科書『キングダム』 (SB新書) 佐藤 優 (著),‎ 原 泰久 (著)

読みました。漫画「キングダム」の場面場面を実社会のビジネス場面になぞらえて
どうやって世の中を生きていけば良いか、を解説しています。

キングダム2巻までしか読んでないですが、また読んでみようかな。
posted by さとし at 18:41| 京都 ☁| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト 単行本 落合 陽一 (著)



超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト 単行本 落合 陽一 (著)

落合氏は、国際ジャーナリストの落合信彦さんのお子さんなんですね。
落合信彦さんの本は昔よく読みました。
なかなか熱い本で、若者はもっと政治に怒れとか、
男は飼いならされた豚にならずに孤高な狼になれ、とか
マッチョイズムを感じされる内容ではありますが、
思春期の僕は強烈なショックを受けました。
落合氏に影響されて一時期、中二病になりましたし、高校生になるとぱったり読まなくなりましたが。

熱い内容ではありますが、今から思うとたまにほんまかいな?と思うこともあり、
第二次世界大戦後、南極にナチスの残党が逃げた。UFOはナチスの残党が作ったもの、とか
アメリカで金髪美女と付き合いまくったとか、喧嘩で負けなしだったとか、
美女の奪い合いで銃を持った相手に空手で勝ったとか、
まあ、でも今で氏の連載は雑誌などで立ち読みさせてもらってます。
青春時代に絶頂期で自由と民主主義の国だったアメリカへの愛が強いですが、
最近のアメリカの劣化とともに、回顧的な内容が増えています。仕方ないですが。

そんなわけで落合陽一氏の本ですが、落合陽一氏は研究者のようで、
研究内容はちょっと知らないですが、すごいことやってるようです。
で、この本はまあ、結局は結論は他のビジネス本と大差ないものになってしまっているのは、
本の性質ゆえ仕方ないかもしれません。
既存の価値観が変わっていく中で、どのように思考をチェンジするか、
働き方を変えるか、動き方を変えるか、というテーマのビジネス本は溢れかえっているものですが、
よくわからない肩書きの人たちが書いているものと違って、
実績のある落合氏が書くということで説得力がある、って感じでしょうか。

あと、落合陽一氏関連の記事で、こんなものを読みました。
https://www.moneypost.jp/230962

意識高いだけの人、を批判しているわけですが、そうだなぁ、と思いながら読みました。
本当にこういう人多いんですよね。
なんの評価もされない経歴をアピールしている人とか、
自分で考えて作り出すのではなくて、偉い人や有名な人が言っていたことを仕入れてきて
ドヤ顔でアピールする人とか。
これは同意。自戒を込めて。
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2018年01月09日

LION /ライオン 25年目のただいま(字幕版)


LION /ライオン 25年目のただいま(字幕版)

インドで家族と離れてしまった主人公は、孤児として保護されます。
そして、オーストラリアのタスマニアに養子として引き取られます。
25年後、主人公は、自分の本当の家族を探しに、当時の記憶と
グーグルアースの地図を手掛かりに無事の元の両親と再会出来た、という実話でした。
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新しい時代のお金の教科書 (ちくまプリマー新書) 新書 山口 揚平 (著)


新しい時代のお金の教科書 (ちくまプリマー新書) 新書 山口 揚平 (著)

読みました。将来的には貨幣ではなく人の信用などが担保となって古代共産制度のような社会になるのでは、
という見解でした。その一端がビットコインなどにみられてきていると。

そうなればいいなぁ、と思いましたがあくまで思想のようで、具体的に何をきっかけにとか、
そうなればどういう社会になるのか、とかそこまでの言及はなく、未来の社会経済のシステムの予想、という内容でした。
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2018年01月04日

ラ・ラ・ランド(字幕版) ・ネタバレあり


ラ・ラ・ランド(字幕版)

遅まきながら見ました。泣きそうになりました。
僕はどうも、夢と現実みたいなテーマに弱いようで。

あらすじは以下になります(ネタバレあり)。
夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(セバスチャン)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる……。(映画公式サイトより)

セブは、本当にやりたい自分の音楽ではないながらも、バンドは大成功を収め、
ツアーやレコーディングで家を空けることが多くなり、
ミアに「あなたのやりたいことはそんなことだったの?」と問い詰められます。

一方ミアは、自腹で行った単独ライブでは散々な評価をくだされ、すっかり自信喪失してしまいます。
失意のうちに自宅に戻ったミアでしたが、再びオーディションを受ける機会に恵まれます。

そして5年の歳月が流れます。
フランスに渡ったミアは、地位のありそうな男性と結ばれ子供もいます。
道ゆく人が彼女を観て振り返ることから女優としても成功したことが伺えます。
L.A.に戻ってきたミアは夫と偶然、セブが経営するジャズバーに入ることになります。
そこは、かつてミアが考えた店の名前「セブズ」であり、かつて自分が夢見た
衰退していくジャズの良さをそのまま演奏できるような、やりたい音楽ができるようなスタイルの店でした。
客席のミアはセブと目が合い、セブのピアノの演奏とともに、めくるめく幻想の世界が繰り広げられます。
それは、
人生にifがあるとすれば、現在とは真逆の夢のような世界でした。
はじめて二人が出会ったジャズバーで、声をかけたミアにセブはキス。
オーディションに合格したミアは(この描写から結局オーディションには落ちたものの、夢を叶えるためにフランスに渡ったことが推察されます)、セブと一緒にフランスに渡り、セブと結ばれ子供にも恵まれます。
そして幸せな家庭を築き、仕事も成功し、何もかもがハッピーエンドだと。

しかし、その演奏が終わった後、ミアは夫と席を立ち、バーを退出します。
そして、セブと目があいニッコリと微笑み合う、というラストでした。

誰もがいうように、ラストシーンが最高でしたが、
このラストシーンの解釈は、人それぞれだと思うので面白いです。
お互いの夢を叶えるために、それぞれの道を歩んでいった。その過程で、最愛の人と結ばれることはできなかった。
それぞれの夢を叶えた替わりに大切なものを失った、という解釈や、

それとも、二人とも女優になるという夢、ジャズバーを持つという夢を叶えることができた。つまり
現実のこの世界こそが夢の延長=ララランドであって、その夢を応援し合える二人が出会うことができたのは
いい1ページであったのではないか、という解釈など。

僕はどちらかというと前者的な感じ方の方が強かったですが、
誰にでもありそうな人生の1ページで感情移入しやすかったですね。
後半1時間は引き込まれるように見入ってしまいました。
posted by さとし at 00:23| 京都 ☁| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月03日

動的平衡3 チャンスは準備された心にのみ降り立つ 単行本 福岡伸一 (著) 健康格差 あなたの寿命は社会が決める (講談社現代新書) 新書 NHKスペシャル取材班 (著)


動的平衡3 チャンスは準備された心にのみ降り立つ 単行本 福岡伸一 (著)

福岡先生の本は、文章が綺麗で読みやすいです。内容も分野は違えども
研究生活など共感できる部分が多いです。
STAP細胞問題、ゴルジ体の発見、オートファージ、癌について、などとても興味深く読ませていただきました。


健康格差 あなたの寿命は社会が決める (講談社現代新書) 新書 NHKスペシャル取材班 (著)

これは、テレビで放映されたものを本にまとめたもののようですね。
僕の所属しているグループでまさに取り組んでいるものですし、
実際に本の中でも紹介されていましたし、顧問である近藤克則先生や近藤尚己先生、
マイケルマーモット氏のコメントも紹介されていました。

いわゆる、生活習慣病をはじめとする病気になるのは、自己責任では片付けられない問題を孕んでいるという内容です。
出自、生い立ちなど、生活背景が自分ではどうしようもない原因が病気になりやすい、
例えば、経済的に困窮している人、不規則な勤務体系の人は、コンビニ食やファストフードなど
塩分が多かったり、高カロリーの食事をとることが多くて、その結果生活習慣病になる率が高くなるという報告があります。

またそのような人は、本人だけでなく本人を取り巻く人たちも学歴が低かったり、経済的に苦しかったり、
親が離婚していたり、などいわゆる貧困層であったりすることが多いそうです。

つまり目の前の病気だけに目を向けていても、例えば薬を処方してもその場では病気が良くなっても、
根本的には何も解決せず、また同じような病気になって診察にくるでしょう。
その人の生活や社会に目を向けていかなければいけないということです↓図参照。

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2018年01月02日

「この世界の片隅に」

「この世界の片隅に」観ました。



ちょっと深すぎて考えがまとまりませんが、間違いなく良作であり、
僕の中では人にオススメしたくなる映画でした。

こうの史代氏原作のアニメです。
色々観終わった後でリサーチしていたのですが、
数年前に見た「夕凪の街 桜の国」という田中麗奈さん主演の映画と同じ原作者だったんですね。
この映画も良かったです。


内容はというと、
主人公のすずの視点で描いた
太平洋戦争中の広島、呉の日常です。

すずは、おっとりとしていて、天真爛漫で自己主張が苦手な年頃の女の子ですが、
家族仲良く広島で暮らしています。
自己主張が苦手なすずは、絵が得意で、座敷童が見えてしまうような自分の世界を持っている女の子です。
言葉がうまく出てこない分、スケッチをしてその時の情景を記憶に留めたりしています。

そんな彼女が、お見合い結婚で呉市に嫁ぎ、生真面目な周作とその家族と生活をします。
まだ若く、家事もまともにできず、右も左も分からないすずが、
北條家の人々と家族として過ごすようになるまで
当時の時代背景もありますが、非常に丁寧に描かれています。
また、お見合い結婚が普通だった当時の結婚してから、信頼関係を築いていくまでの
夫婦の様子も上手に描いています。

そんな流れるように日々の中で、
戦争が激しくなり、日本の敗戦色が濃くなってくるに連れ、
戦争で重苦しく息苦しい日常でもなるべく明るく、楽しく過ごそうとしていた
すずや北條家の人たちも、そうは言ってられなくなります。
身近で人が死ぬことが珍しいことではなくなり、
義父の見舞いの帰り、すずと一緒に晴海(義理の姉の娘)と歩いていたすずは、
空襲に遭ってしまい、自身の右手を失い、晴海は命を落としてしまいます。
義理の姉、径子から「人殺し」と責められ、寝込むことが多くなり自暴自棄になってしまいます。
色々と降りかかる心労に耐えられず、広島の実家に戻ることにしたものの、径子と和解し、
やはり呉で暮らすことを決めるなど、不安定な心情も見られます。
そして広島では原爆が投下されます。

すずが戦争が終わり広島に行った時
母は即死、父もおそらく原爆の後遺症で死亡したことを知り、
残された妹も原爆の後遺症で病床に伏しています。

そして、その広島からの帰りに戦災孤児であるヨーコがすずと周作に懐いてきます。
すずと周作はヨーコを家に連れて帰り、一緒に暮らしていくことにする、
それがすずと周作の子供の代わりであり、
戦争で失われた後に生まれた新しい希望の象徴となると思われるメタファーがエンドロールで描かれています。

この映画に込められたメッセージがあまりにも色々ありすぎて、なんとも言えないのですが、
僕自身が感じたのは、
日常ってなんだろう??ということでした。
この作品に出てくる登場人物はみんは本当に普通の人たちです。
時代背景がどんなであろうと、みんなその日常を維持しようと務めるわけです。
戦争で家が焼かれても、配給が少なくなっても、笑いや明るさでもって
極力悲観的にならないように過ごすわけです。

空襲警報の解除ですらおばちゃんたちは「やれやれ、ちょうどいい時間に解除されたわ」と
まるで何気無い日常がこれからもずっと続くように。
すずの妹も海兵隊との淡い恋愛などに心を弾ませたりするわけです。

戦火が広がって、身近な人が死ぬのが当たり前になった時でも
人は嫌なことはなるべく忘れて未来に希望を見出し
明るく楽しく振るまおうとするのですよね。

「夜と霧」という小説もありましたね。
アウシュビッツ収容所のユダヤ人の記録でもありますが、
極限状態におかれた状況ですらみな気高く、誇り高く
明るく振舞おうとしていたという記録ですが・・・・。


その一方で、何気無い日常は一瞬で破壊されてしまうのだな、という
儚さ、物悲しさも感じました。
今、目の前に当たり前にあるものの尊さ、ですね。
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2017年12月21日

佐藤優の地政学リスク講座 一触即発の世界 佐藤 優 (著) 悪の指導者(リーダー)論 (小学館新書) 新書 山内 昌之 (著),‎ 佐藤 優 (著)



佐藤優の地政学リスク講座 一触即発の世界 佐藤 優 (著)

ロシアの北方領土問題、北朝鮮問題、アメリカのトランプ大統領について講演内容をまとめたものでした。
さらっと読みました。



悪の指導者(リーダー)論 (小学館新書) 新書 山内 昌之 (著),‎ 佐藤 優 (著)

上のほんと内容が解釈が被っているところがありましたが、
金正恩、ドナルド・トランプ、ウラジミール・プーチン、エドルアン、アリー・ハメネイ
この5人が今の世界情勢で独裁者として頭角を表している、そして皆が
民主主義・社会主義から生まれた指導者であるというところで、
君主制が堕落すれば僭主制に、そして寡頭制に移り変わる
または民主制が堕落すれば衆愚制へと変わることが過去の歴史が示しているように、
今は現代版君主制への移行期ではないかと書かれていたのが印象深かったです。
posted by さとし at 08:21| 京都 ☀| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする