2017年09月23日

禁じられた抱擁 デジタル・リマスター版 [DVD] カトリーヌ・スパーク (出演), ホルスト・ブッフホルツ (出演) 



禁じられた抱擁 デジタル・リマスター版 [DVD] カトリーヌ・スパーク (出演), ホルスト・ブッフホルツ (出演)  形式: DVD

最近は歳のせいか、エロ本とかエロビデオよりもエロなアートの方が見たくなったりして、
これはエロティシズムというのですか?、
それがそれなりの人間の本質であって、表現することがある種芸術として確立しているわけでもあるわけだし、
そう言うところに僕もやっと気がついたのかもしれません。。

昔もスタンリーキューブリックの「ロリータ」とか「アイズワイドシャット」とか見ました。
「ナインハーフ」とかも見ました。

前の記事でも書きましたが、「エロス展」というものがある映画館で開催されたという情報をきっかけに
そういう映画をいろいろ見てみようかという気になったのですが、その関係で
この「禁じられた抱擁」というものも見て見ました。

とりあえず、僕はカトリーヌ・スパークは初めて知ったのですけど、
べっぴんさんですね。演技なのか天性のものなのか知りませんが、
こういう映画の女優さんを見ておくと変な女の人に騙されずにすむのかもしれません。

これからも、たまにはこういう映画も見てみようと思います。
posted by さとし at 15:43| 京都 ☁| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

少女椿 [DVD] 中村里砂 (出演), 風間俊介 (出演), TORICO (監督) 形式: DVD



少女椿 [DVD] 中村里砂 (出演), 風間俊介 (出演), TORICO (監督) 形式: DVD

京都のみなみ会館というミニシアターで、来月「エロス展」というものが開かれるそうです
(たまたまポスターで見かけた)。

どんなものかと調べてみたら、エロアート的な映画を3日間、一日中上映するそうなのです。
面白そう、いってみたい、しかし時間がない。仕事あるし、

そういうわけで、レンタルビデオ屋でレンタルできないものかと、
探しにいって、唯一あったのが上の「少女椿」という映画でした。

あとは、店員さんに聞くと、
見つからなかった映画の中でも
VHS時代はあったけれど、DVDになってから廃刊になった、というものも結構ありました。
「シンガポールスリング」とか「ソドムの市」は、今回はなかったけれど、昔あったもんなぁ、、、

というわけで、上述の「少女椿」ですが、
フアンの間では結構名の知れたエログロもので、漫画やアニメが元々あったらしいですね。
ネットで感想や批評を読んでいると、
セットが安っぽいとか、キャストの演技が下手だとか。
主人公のみどりちゃんが幼児じゃないとか、エログロシーンが弱いとか、
そういう声がありました。

僕は、原作も知らないし、先入観なしで見ることができたので、それなりに楽しめました。
安っぽいセットも、わざとそうしているのかな、とか
弱いエログロシーンも自分の頭の中で修正したりして。
昭和初期の設定のようですが、不思議の国のアリスみたいな、ファンタジーワールドみたいな感じもしました。

ストーリーは(ネタバレ含む)、
みどりは、貧しい家に生まれて、病気の母親を看病しながら花を売ってその日暮らしをしていましたが、
母親を亡くしてしまい、「赤猫座」という見世物小屋に引き取られて暮らしていました。
しかし、見世物小屋ではいじめられ、虐げられ、虐待され、人間以下の生活をしていたのですが、
奇術師の「ワンダー正光」が一座に加わってからは、ワンダー正光に気に入られ、
環境が一変します。
みどりをずっと自分の手元に置いておきたいワンダー正光でしたが、
みどりが女優になりたい、という夢を叶えるために、ずっとみどりをバックアップして、
そして最後は自分の不思議な力を緑にあげて命を落とすというストーリーです。

映画をみたのみの感想ですが、
みどりちゃんは、年齢はわかりませんが、20歳を超えたいい大人でしょうが、
子供のような、髪型やミニスカート、黄色に赤の水玉という幼児的な服装をしています。
口数は少なく、誰か依存する人を探しており、家が貧しくてしっかりとした教育を受けてこなかったせいか、
女優への道を歩き出してからは、セリフも覚えられず、演技もできず、ワンダー正光の奇術に頼って成功の階段を登っていきます。
小さい頃から親や周りの人からちゃんと愛されることのなかった子供が、
いつでも誰か保護者になってくれる人を探している、歪んだ成長をしている
メタファーなのかな、とか感じてしまいました。原作をそのまま実写にしたせいだけかも知れませんが。

あとは赤猫座の芸人たちは教育もないし、倫理観もないし、自分たちがよければよい、的なスタイルで生きています。
みどりちゃんを殴ったり蹴ったり、可愛がっていた犬を殺して食べさせたり、
それがワンダー正光が現れてからは、媚び出したりするわけです。
わかりやすい動物的姿勢が、人間の汚い部分をよく描写しているなぁ、と感じました。

総括すると、僕は結構面白かったです。
映画とか絵画って、僕はこういう人間の本質的な面が、狂っていようが病んでいようが、
垣間見えるものが好きだったりしますし、芸術として評価が高かったりするのだと思うのです。
いい子ちゃんが表現した、誰でもわかるものなんて見てもなんら面白くないですもんね。
大衆映画や娯楽映画はあまり好きじゃないです。

この映画は、ちょっとB級感はありますが、脳内補正して見ればそこそこ楽しめるのではないでしょうか。
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2017年09月16日

子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書 523) 新書  友田 明美 (著)



子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書 523) 新書  友田 明美 (著)

この本は非常に興味深く、面白く、一気に読んでしまいました。
最近は、幼児虐待のような関わり方はマルトリートメントと呼ばれているのですね。
マルトリートメント(maltreatment=不適切な養育)とは、

一般的に言われている、虐待とか、ネグレクトとか、その様な明らかに不適切な関わり方だけでなくて、
親の心無い言葉とか、親からの体罰(暴力)、兄弟間の差別、
両親の不仲や、両親の喧嘩など、その他色々な親からの行為によって、

トラウマになってしまった子供たちは脳が変形してしまうという衝撃的な研究結果
を中心に解説しています。
例えば、性的マルトリーメントをうけた子供の脳の視覚野は健常な子供よりも萎縮するそうです。
どの様に子供とか変われば良いのか、などを解説していました。
posted by さとし at 23:29| 京都 ☔| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月11日

ダンゴムシに心はあるのか (PHPサイエンス・ワールド新書) 新書  森山 徹 (著) リベラルという病 (新潮新書) 新書  山口 真由 (著)

昨日読んだ本



ダンゴムシに心はあるのか (PHPサイエンス・ワールド新書) 新書  森山 徹 (著)

この本は面白かったですね。ダンゴムシの習性について観察してわかったことを実験方法も交えて書いてあります。
「心」とは何か、というのは難しいです。最近、ロボットでも議題にされていますね。



リベラルという病 (新潮新書) 新書  山口 真由 (著)

こちらは山口氏がアメリカの司法制度について書いていました。
正直、司法については門外漢なので僕にとっては難解な感じはありましたが。
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2017年08月28日

都市と野生の思考 (インターナショナル新書) 新書  鷲田 清一 (著), 山極 寿一 (著)



都市と野生の思考 (インターナショナル新書) 新書  鷲田 清一 (著), 山極 寿一 (著)

こちらも読みました。この本も対談形式を文字にしたものですが。
京大の現総長と阪大の元総長の対談本ですが、ゴリラの生態と人間社会や
京都(京都大学と関連)で、京都の雑然とした価値観が良いとか、
京都にポジティブな意見が多かったので、やっぱりそうなのかな?と感じたりしました。

面白かったですよ。
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アジア辺境論 これが日本の生きる道 (集英社新書) 新書  内田 樹 (著), 姜 尚中 (著)



アジア辺境論 これが日本の生きる道 (集英社新書) 新書  内田 樹 (著), 姜 尚中 (著)

読みました。
内田樹先生の本はよく読みます。多分「日本列島辺境論」あたりから
最近の本は全て目を通してるんじゃないか、、、って思うんですが、
どうもここ最近は食傷気味です。
新書なので仕方がないかもしれませんが、書き下ろしが少なくて、
誰かと対談してそれを文字起こしして書籍にしたって形式が最近多いし、
ちょっと手抜き感を感じたりします。それはそれで読みやすくていいんですけど。

「絶対にそうなんです」みたいな物事に対しての言い切り口調も
「ほんまかいな」と最近はツッコミ気味です。
良書だとは思うのですが、
ちょっと自分自身、しばらく距離を置いたほうがいいのかな。

この本は、今の政治や行政についての反証的な内容が述べられていたし、
そういう視点もあるんだな、と感じられた点では面白かったです。
posted by さとし at 01:34| 京都 ☀| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月27日

「君の名は。」神木隆之介



「君の名は。」神木隆之介

DVDで見ました。
結構話題になっていた映画ですし、どんなものかと思ったのですが、
迂闊にも途中寝てしまいました。慌ててもう一度見ましたけどね。

この映画をみて何も心が動かされなかったのは、
残念ながら僕が穢れた大人になってしまったからなのでしょう。。。
本当に残念です。

純粋な人にとったら面白いかもしれません。
夢の中で知らない男女が入れ替わって、
それはいつしか時空を超えて出会って両思いになる、みたいなファンタジーですし。
ただ、何というか、まず、感動させようというのありきというか、
この映画で監督は何を伝えたいのか、というメッセージを残念ながら僕には感じることができませんでした。
ストーリの設定についていけなくて、僕の感性が鈍ってしまったからかもしれません。
青臭い思春期の時に観れていたらなぁ。

登場人物の感情表現が少なく、個性があまり感じられませんでしたし、
挿入歌を歌っているバンドの歌が適所適所で挿入されて、
何となく気持ちをノセられた感じで、ノリで無理やりなストーリーが展開されていく感じです。
全体的に軽いんですよね。それがいいのかもしれませんけど。

昔、ライトノベルで「世界の中心で愛を叫ぶ」とかいう小説が大ヒットして、
映画になりドラマになり、日本中が涙した(らしい)ですが、
僕は原作を読んで、その、いくら何でも白血病で免疫力の低下している人を
オーストラリアに連れて行こうとして病院から連れ出すという設定が
普通なら泣くところかもしれませんが、
そんなことはありえないとか思ってしまい、
あったとしてもそれは刑法で何か処罰されてしまうようなことじゃないのかとか
覚めた感想を持ってしまったのですが、
普通ならそこまでの純愛にみんな涙するのでしょう。

しかし、そのセカチューと同じようにこの映画も無茶苦茶な設定に色々ツッコミを入れるのではなくて、
時空を超えて男女が惹かれあって、結ばれました、という事実に感動してくれ、ってことなんでしょうか。

昔、大林宣彦監督の「転校生」とか、その原作の「俺があいつであいつが俺で」という山中恒さんの
原作を観たり読んだりしましたけど、それも男女が身体はそのままで中身だけ入れ替わってしまうという
同じような作品でしたけど、何故面白かったんですよね。
それは僕がただ多感な時期に読んだからだけなのか、
映画に求めているものが違ったからなのか・・・。

そんな感想を持ってしまいました。
なんか、軽い浅いと感じてしまって
本当、素直に楽しめない自分がちょっと嫌になります。
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2017年08月17日

歴史に「何を」学ぶのか (ちくまプリマー新書) 半藤 一利 (著)


歴史に「何を」学ぶのか (ちくまプリマー新書) 半藤 一利 (著)

この本は、僕の中で今年読んだ新書の中で1、2を争う読んでよかった、本かもしれません。
著者の半藤氏は、あの「日本のいちばん長い日」を書いた人だそうですし、
昨年読んだ本も、確か、日本国内ではほとんど話題になることもない、旧日本軍の
731部隊の人体実験についての色々な資料に基づいた情報について述べられていました。

この本は、かなり中学生や高校生向けに向けられて書かれているのでしょうか、
非常にわかりやすく、語り口調で書かれているのですが、
半藤氏の造詣の深さを感じられずにはいられませんでした。
文体もユーモアがあり飽きず、そして歴史についての記述は引き込まれるように読んでしまいました。
半藤氏が坂口安吾氏を師匠としていたのも面白かったですし、そのエピソードも面白かったです。
また、戦争・東京大空襲体験者として、自分の経験や、経験者の記述、そして史実をまとめて自分なりの考えを展開するところなども非常に感銘を受けました。しかも非常にわかりやすい。

特に最終章の、第二次世界大戦が始まるまでの世界情勢、
特にヒトラーが政権を握るまでの世界の不況状況やブロック経済化、
ドイツの貧困とカリスマの出現を望んていた民衆の様子など、
または日本の満州事変や上海事変に至るまでの日本の軍部の暴走の背景など、
全ては腑に落ちるように読むことができました。
この本は読む価値があります。

僕も半藤氏の本も色々と読んで見たいなぁ、と思います。

posted by さとし at 01:50| 京都 ☁| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月16日

「あなた」という商品を高く売る方法―キャリア戦略をマーケティングから考える (NHK出版新書 524) 新書 –   永井 孝尚



「あなた」という商品を高く売る方法―キャリア戦略をマーケティングから考える (NHK出版新書 524) 新書 –
  永井 孝尚

自己啓発っぽい本だったのですが、NHK出版なのでちょっとどんなものか読んで見ました。
内容は、人工知能(AI)が、発達してきて、仕事がなくなるとか言われていますが、
今までの産業革命での蒸気機関車であったり、活版印刷であったり、
仕事が機械に奪われたらそのあとは新しい仕事が作り出されるもので、
AIが社会に浸透すると、また新しい仕事が作り出されるのだろう。

そして、それは、コンピュータが自動的に行うことのできないような仕事だろう、と著者は言ってます。
士業は機械でできそうなので難しいが、弁護士やコンサルタントなと、個別に対応しなければならないような仕事が
これから生き残る、と述べておられます。

確かにそうかもしれませんよね。
posted by さとし at 03:08| 京都 ☁| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月14日

ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか?: キャリア思考と自己責任の罠 (ちくま新書) 新書  福島 創太 (著)



ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか?: キャリア思考と自己責任の罠 (ちくま新書) 新書  福島 創太 (著)

この本は、少し前から「意識高い系(笑)」と呼ばれている人たちの思考や行動を調査しています。

「意識高い系(笑)」とは、自己啓発本を読んでいたり、ネット上で頻繁に自分が仕事や勉強に打ち込んでいる姿をアピールしたり、自己陶酔したような書き込みをしたりしてやたら自分をアピーツしているような人のことを言うようです。
そして、一般的な視点からは地に足をつけておらず、自分の夢などのふわふわしたことばかりを述べているような人たちや、時事問題などを必要以上に語るような人も含まれます。また、他の人たちを見下しているようなところもあります。

常見陽平氏が作り出したらしい、この「意識高い系(笑)」という言葉は、語尾に(笑)とそれが決して肯定的な
故障ではないことを示しています。

この本では、そのような人たちに焦点を当てて、どのようなキャリア形成を目指しているのか、
なぜそのような働き方をしたがるのか、ということを調査しています。

結論としては、日本でも終身雇用が崩れ、社会形態の変容によって
個人の力で社会を生きていくために、必然的にそのようなスタイルになったのだろうと著者は述べています。

まあ、それはそうではありますが、こんなご時世においても淡々と働いて結果を出して
着実のキャリアアップしている人もいるわけですしね。。。

僕の周りにもこのような人たちはいますが、
他の人たちの評価と、自己評価の高さのギャップが大きすぎて
見てられませんけどね。
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2017年08月07日

欲望という名の電車 オリジナル・ディレクターズカット [DVD]



欲望という名の電車 オリジナル・ディレクターズカット [DVD]

前々から気になっていたこの映画ですが、想定外に良かったです。
1951年の映画という驚きの古さではありますが、「風ともに去りぬ」以来の
ビビアン・リーを見ることもできました。
演技力は抜群でした。

あらすじはネタばれも含みますが、
裕福な家の出で、ステラの姉であるブランチが、
地主である両親と死別し、居場所がなくなったためにステラ夫婦の家に居候することになったところから始まります。
ステラ夫婦は貧しく、いわゆる貧民街で必死に生きているわけですが、
ブランチは何不自由なく両親の元で暮らしてきたために、
ステラ夫妻の生活環境に驚き、軽蔑すらするわけです。
一方で、多少情緒が不安定なブランチは、ステラの夫・スタンリーはの友人に言い寄ったり、虚言を吐いたり、
様々なトラブルを起こして結局スタンリーから家から出て行くように追い詰められてしまうのです。

ブランチは地元でも、男性を誘惑する素行の悪さが有名で、教師をしていた頃に教え子を誘惑したりで地元にいられなくなった、とのことでした。また、自分の言葉が原因で元夫が自殺したこともありトラウマを抱えていました。

結局、欲望のままに生きようとして、世間から拒絶されたブランチは、精神を壊してしまい、精神病院に送られてしまいます。

ブランチが、欲望のままに生きようとした理由を考えると痛々しいというか、哀れだというか、
生まれた時から欲しいものは全て手にして育ってきたのに、徐々に失われて行く自分の万能性とか、
両親の死により没落してきた自分の栄華を取り戻したかったとか、
どんどん歳をとって若さを失って行く自分とか、
どんどんど自分が理想の自分とかけ離れて行くが故に、それを取り戻そうとして結局自滅していった、
そんな感じがしたのですが、人間の業とは何かを考えさせられました。

posted by さとし at 18:22| 京都 ☔| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月06日

縮小ニッポンの衝撃 (講談社現代新書) 新書  NHKスペシャル取材班 (著) 伊藤くんA to E (幻冬舎文庫) 文庫 柚木 麻子 (著)



縮小ニッポンの衝撃 (講談社現代新書) 新書  NHKスペシャル取材班 (著)

この本は少子化・人口減に伴って色々な影響が出始めている日本の状況について北海道の夕張市を中心にルポしてました。
人口減は喫緊の問題ですけれどね。どうすればいいんでしょうね。




伊藤くんA to E (幻冬舎文庫) 文庫 柚木 麻子 (著)

この本は、「自己愛」をメインすえた小説と言ってもいいんでしょうか。
けれど、伊藤くんにも、その周りの人たちにも何かしら共感できることがあって
なんというか、自分の内面と照らし合わせて胸が痛みました。

伊藤くんは、いい大学を出て、ルックスも良く、人当たりもいいのだけれど、
自分大好きで傷つきたくない、社会や会社から厳しい評価をされたくないから
就職もしないし、恋愛で傷つきたくないから特定の恋人も作らない。
そしてそんな自分を正当化するような事ばかりを言っている。
けれど、自分の存在を認めてくれて、自分のわがままを聞いてくれるような女性を求めて
色々な女性を振り回す、そういう一般的にはどうしようもない人なのですが、
伊藤くんに振り回される女性もちょっと何かしら問題がある人ばかりで、
そんな彼らのやり取りがリアルすぎてあと味は非常に悪いですが、面白かったです。
posted by さとし at 14:31| 京都 ☀| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月04日

自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実 (ブルーバックス) 新書  スティーブ・シルバーマン (著), 正高 信男 (翻訳), 入口 真夕子 (翻訳)




自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実 (ブルーバックス) 新書  スティーブ・シルバーマン (著), 正高 信男 (翻訳), 入口 真夕子 (翻訳)

を読みました。分厚い本ですが、自閉症とはこんな症状だよ、という説明とか、DSMーWという検査ができるまで、
という総論的な内容でした。
メカニズムっぽい内容を期待していたのでちょっと思っていたものとは違ったかなぁ。


posted by さとし at 01:07| 京都 ☁| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月03日

グローバリズム その先の悲劇に備えよ (集英社新書) 新書 中野 剛志 (著), 柴山 桂太 (著)



グローバリズム その先の悲劇に備えよ (集英社新書) 新書 中野 剛志 (著), 柴山 桂太 (著)

という本を読みました。
現在、グローバリズムの反動で世界中が保護主義に走っていて、国が分断されていますが、
これは、過去の歴史を振り返ると、グローバリズムの後には必ず自国第一主義に向かって
情勢が不安定になる傾向があるらしく、
物議を醸しているアメリカ合衆国のトランプ大統領が政策を公約を実現するかどうかは分からないけれども
次にの大統領は彼の政策を継続して発展させるような人になるのではないかと述べています。
つまり、まだまだこの流れは始まったばかりだとの事です。

結構、他の本よりも著者の意見が、最悪だと思われる内容まで踏みこんで述べていたので
暗澹とした気持ちですが、興味深く読むことができました。
が、この不安定になる世界情勢でどのような解決策があるのか、という話はなかったです。
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2017年07月29日

クレイジー・ナイン [DVD]


デレク・ツァン の クレイジー・ナイン [DVD]

見ました。結構最初〜中盤のハチャメチャ感は面白かったですが、最後はちょっとってところです。
お色気とか簡単に血を出すところとか、タランティーノを思い出しました
キルビルとかフェティッシュとか昔見たけど、困難だったかなぁ〜とか思いました。
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2017年07月28日

死ぬほど読書 (幻冬舎新書) 新書  丹羽 宇一郎 (著)



死ぬほど読書 (幻冬舎新書) 新書  丹羽 宇一郎 (著)

この本は読みやすくて面白かったです。
簡単に解説すると、丹羽氏の読書観や読書のやり方などを書いています。

読書に意味がないと言う若い人が増えてきているのが衝撃的でした。
と言う僕も、高校生くらいまでは全くと言って良いほど本を読むことをせず、
両親から「本を読め。名作をよめ」と図書館に連れて行かれて
これは世界中で愛されている名作じゃないのかと「ムーミン」を借りようとして、
さらに失望させてしまった記憶があります。

それがなぜなのか、今では毎日活字を見なけれが気持ち悪くなるくらい本を読んでいる気がします。
よくよく考えると僕が本を読もうと思い出したのは、何かしら漠然とした危機感からだった印象があります。

色々な劣等感を持っていたり、浪人したりしてちょっと心が病んでいた時に
このまま自分は野垂れ死たくない、もっと成長したい、とか思っていて
それから大学に入ってから解消しようかと思うくらいに読みまくりだした、と言う感じだったと思います。

今では、家の近くにカフェつきの本屋を見つけてなるべく毎日そこに行き、本を読んだり買ったりしています。

そんなわけですごく共感できる本でした。
posted by さとし at 19:35| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月21日

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫) 文庫  本谷 有希子 (著)



腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫) 文庫  本谷 有希子 (著)

※ネタバレありです。

この本はなかなか内容に癖がありましたけど面白かったです。
本谷氏は、舞台作家なんですね。
ちょっと内容が過激というか極端というか、そんな印象があったんですけど、
舞台演出などの影響かもしれません。

で、ストーリーはというとですね、
「自己愛性パーソナリティ障害」という病気がありますが、
巷でもそれらしき人は見かけられます。
自分が可愛くて仕方がない。自分は特別な何者かである、と信じて疑わない人です。
主人公の姉もこの気があって、
さほど演技力もなく美貌もない女性なのですが、
自分は女優の才能があると信じて疑わなく、
高校の文化祭で自分の演技を同級生が笑ったのは、
自分に対する嫉妬だと思い込みます。そして、
自分が認められないのは、自分の才能を理解しない周囲に問題があると決めて
様々なトラブルを起こします。

女優の夢を親から反対されたために、
上京するための費用を同級生に援助交際して稼ぎます。
また、自分の能力を否定するようなことがあると、
キレてナイフを振り回すこともあります。

また、自分のが唯一の存在であることを確認するかのように
妻のいる腹違いの兄とも関係を持ってしまい、自分以外を愛さないようにと命じます。
彼女は、自己愛を満たすために周りを支配下においてコントロールしようとするのです。

そして、主人公である妹は、姉のように顔立ちもよくなく、何かになりたいという野心もありませんが、
ただ、そんな気違い染みた姉の存在を、漫画にしてみんなに知ってもらいたくてたまらない、
という衝動に駆られます。そして、その漫画は入選してしまい、
姉の奇行は小さな村の皆が知るところとなるのです。

姉は自己愛の塊で非常に恐ろしい性格ではありましたが、
兄は、家族の幸せのためなら自分はどうなっても良いという過度の自己犠牲の精神を持っています。
そして、伴侶である妻よりも家族が幸せになるための行動を取ってしまいます。
そして主人公は、自己主張は全くと言っていいほどせずに従順ではありますが、
恐ろしく冷静に病的なほど人を観察することに長けています。

最後には、周りを振り回して、自分自身をもボロボロにしてまで女優になりたい、
女優になれると信じて疑わなかった姉に対して
あなたは、女優ではなくお笑いの方が向いている。
どうしてこの面白さに誰も気がつかないのか、と冷静にいうわけです。

人間が誰もは持っている負の部分を強烈に発揮するキャラクターは
少し不快感がありましたが、色々と考えさせられる小説ではありました。
posted by さとし at 19:46| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

世界を動かす巨人たち <経済人編> (集英社新書) 新書 池上 彰 (著)



世界を動かす巨人たち <経済人編> (集英社新書) 新書 池上 彰 (著)

池上氏が選んだ、世界に影響を与える起業家についてです。
facebookのマーク・ザッカーバーグ、
googleのラリー・ペイジ&セルゲイ・ブリン、
amazonのジェフ・ベゾス、
アリババのジャック・マー
などなど。それぞれ、ただの成功者ではなくて世界情勢に影響を与えた、
世界を変えた人たちに焦点を当てているのが面白いです。

例えば、facebookは、アラブの春の引き金となるツールでしたし、
googleも今や自動運転自動車などを作っています。

わかりやすく生い立ちが解説されていました。
posted by さとし at 19:18| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月12日

火花 (文春文庫) 文庫  又吉 直樹 (著)



火花 (文春文庫) 文庫  又吉 直樹 (著)

ネタバレがあります。

今更感がありますが、読みました。
なんだか、又吉さんが芥川賞を受賞した時は、話題先行のような感じがしたので、
はなから読む気がしなかったのですが、ちょっと思い直して読んでみました。
その結果ですが、人生についてすごく考えさせられるものでした。

あらすじは、以下のような感じです。

お笑い芸人として売れることを夢見る若手の青春群像のようなものでした。

主人公の徳永は、「スパークス」というお笑いコンビを相方の山下と組んでいるが、
熱海の花火大会の漫才の営業で、たまたま「あほんだら」というお笑いコンビの神谷の漫才を目にします。
誰にも媚びずに、観客をどうやって笑わそうと考えるのではなくて、
自分が面白いと思うことをとことん追求する徳永の芸人としての姿勢に凄みを感じ、
弟子入りを志願します。
それから、二人は、頻繁に飲みに行ったり、会ったりして、漫才やお笑いとは?
と意見を交わします。

徳永は、公園で音楽をしているお兄ちゃんに突然絡んだり、
泣いている赤ん坊にすら、面白いと思うギャグを言って笑わせようとしたり、
奇行とも取れる行動を平気で行い、自分の人生それ自体をお笑い芸人として生きていこうと覚悟を決めています。
そして、感性のままに生きています。
漫才で客が笑わなければ、自分の面白さを理解できない客が悪いと豪語しています。

プライベートでも付き合っているかどうかも曖昧な女の部屋に転がり込んでヒモ同然の生活をしていて、
仕事もせずに、お笑いのことばかりを考えて追求しています。
後輩には先輩が奢らないといけないという持論のもと、徳永と飲む時は
消費者金融で借金をしてまで自分がお金を出しています。

一方で徳永は、生活するためにアルバイトなどをしていて、
どうしても周りの目を気にしてしまう。なので人生そのものが芸人である神谷を崇拝し、
心底面白いと感じているのでした。

しかし、徳永はわずかではありますが、テレビの深夜番組などに出るようになり、
徳永と神谷の立場は変化していきます。

徳永にとって、いつまでも自分の考えの及ばないことばかり考えていて欲しい、
雲の上の人であって欲しい神谷が、
あれほど他人の真似事をすることを否定していた神谷が、
徳永と同じ服装に髪型、髪の色に変えた時も、
徳永は、これは何か神谷なりの考えがあってのことなのだと自分にいいきかせます。

そして、徳永は、相方の山下が結婚を機にお笑いをやめることにしたのを機にコンビを解散します。
神谷は、借金が膨れ上がり、消息を絶ち、仕事に穴をあけた神谷は会社から干され、そして自己破産します。

そして1年後、神谷から突然、お笑いから足を洗った徳永に連絡が入るのです。



(ここからネタバレ)

「徳永以外に自分のことを笑ってくれる人がいなくなった」、いう神谷は、
徳永に、笑って欲しいと、Fカップにまで豊胸手術をした自分の体を見せるのです。
おっさんが巨乳だというシチュエーションが面白いと思ったという神谷に、
徳永は、泣きながら「こんなの面白くともなんともない」というラストシーンです。



人によっては、クライマックスは「スパークス」の解散ライブで今まで溜めて溜めて溜めてきた
自分たちの本心を観客や相方にぶちまけるというところが一番面白かったと思います。

僕の中では、やはり徳永と神谷の生き方を通じて、生きるとは何か、と考えずにいられなかったところが
評価できるところだと思います。衝撃のラストは、涙なしでは読めませんでした。
この小説ではお笑いを通して描かれているものですが、人生すべてにおいて共通するものだと思います。

一体、何が正しくて、何がいいんでしょうね。
神谷は、自分の人生を破滅させてしまうほどお笑いのことばかりを考えています。
徳永は神谷のお笑いの才能や自分には到底真似できない生き方に尊敬の念を抱いています。
しかし、徳永の他には神谷の理解者はおらず、
自分の信念を曲げず、いつまでたっても売れない神谷は、若手芸人たちから「逃げている」と言われます。
そして、誰からも評価されず、借金背負って、何もかも失ってしまい、未来も見えない人生であっても、
本人は幸せだと考えているわけです。

徳永は、神谷のことを尊敬しつつ、自分は観客を意識しつつ、こんなものは自分たちがやりたいお笑いではないと
思いつつも、わずかではありますが、そんなお笑いが評価されて売れるようになっていきます。

僕は残念ながら徳永です。常に逃げ道を探してから行動しているし、
好きなことがあっても人生を破滅させるまで没頭することはできません。
けれど、自分たちの周りでもいるわけです。自分の人生を打ち込んでまで何かに没頭できる人、する人は。

その一方で、妥協を許すことができず、自分の信念を曲げないので器用に生きる人ができずに、
その才能や実力を正当に評価されない人がいます。
そして、器用に立ち回れる人ほど周りからの評価が高かったりするわけです。
悲しいことですが。

神谷に自分が本当はなりたかった自分を投影し、
そして落ちぶれていく神谷に、本当はこういう人生も望んていたのかなぁと感じたり。
でも色々と守るものがあるために心にリミッターをかけている自分がいるんだろうな、と感じています。

なんにせよ、面白かったです。
芥川賞は純文学を評価するということで、心のドロドロしたものを考えさせてくれるものが多いですよね。
posted by さとし at 19:41| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月09日

われらマスコミ渡世人 (祥伝社新書) 新書  五木寛之 田原総一朗 (著)



われらマスコミ渡世人 (祥伝社新書) 新書  五木寛之 田原総一朗 (著)

田原総一郎氏と五木寛之氏の対談形式なのですが、
日韓併合後に今の北朝鮮の平壌に住んでいた氏が、
日本が敗戦した後、
ソ連軍による暴行・略奪・強姦などなんでもありの
現地の無秩序な状況についての語りが衝撃でした。

満州でも同じような、無秩序状態だったとか
他の本でも語られていたと思います。

読みやすく、さらっと読むことができました。
posted by さとし at 17:48| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする