2017年08月16日

「あなた」という商品を高く売る方法―キャリア戦略をマーケティングから考える (NHK出版新書 524) 新書 –   永井 孝尚



「あなた」という商品を高く売る方法―キャリア戦略をマーケティングから考える (NHK出版新書 524) 新書 –
  永井 孝尚

自己啓発っぽい本だったのですが、NHK出版なのでちょっとどんなものか読んで見ました。
内容は、人工知能(AI)が、発達してきて、仕事がなくなるとか言われていますが、
今までの産業革命での蒸気機関車であったり、活版印刷であったり、
仕事が機械に奪われたらそのあとは新しい仕事が作り出されるもので、
AIが社会に浸透すると、また新しい仕事が作り出されるのだろう。

そして、それは、コンピュータが自動的に行うことのできないような仕事だろう、と著者は言ってます。
士業は機械でできそうなので難しいが、弁護士やコンサルタントなと、個別に対応しなければならないような仕事が
これから生き残る、と述べておられます。

確かにそうかもしれませんよね。
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2017年08月14日

ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか?: キャリア思考と自己責任の罠 (ちくま新書) 新書  福島 創太 (著)



ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか?: キャリア思考と自己責任の罠 (ちくま新書) 新書  福島 創太 (著)

この本は、少し前から「意識高い系(笑)」と呼ばれている人たちの思考や行動を調査しています。

「意識高い系(笑)」とは、自己啓発本を読んでいたり、ネット上で頻繁に自分が仕事や勉強に打ち込んでいる姿をアピールしたり、自己陶酔したような書き込みをしたりしてやたら自分をアピーツしているような人のことを言うようです。
そして、一般的な視点からは地に足をつけておらず、自分の夢などのふわふわしたことばかりを述べているような人たちや、時事問題などを必要以上に語るような人も含まれます。また、他の人たちを見下しているようなところもあります。

常見陽平氏が作り出したらしい、この「意識高い系(笑)」という言葉は、語尾に(笑)とそれが決して肯定的な
故障ではないことを示しています。

この本では、そのような人たちに焦点を当てて、どのようなキャリア形成を目指しているのか、
なぜそのような働き方をしたがるのか、ということを調査しています。

結論としては、日本でも終身雇用が崩れ、社会形態の変容によって
個人の力で社会を生きていくために、必然的にそのようなスタイルになったのだろうと著者は述べています。

まあ、それはそうではありますが、こんなご時世においても淡々と働いて結果を出して
着実のキャリアアップしている人もいるわけですしね。。。

僕の周りにもこのような人たちはいますが、
他の人たちの評価と、自己評価の高さのギャップが大きすぎて
見てられませんけどね。
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2017年08月07日

欲望という名の電車 オリジナル・ディレクターズカット [DVD]



欲望という名の電車 オリジナル・ディレクターズカット [DVD]

前々から気になっていたこの映画ですが、想定外に良かったです。
1951年の映画という驚きの古さではありますが、「風ともに去りぬ」以来の
ビビアン・リーを見ることもできました。
演技力は抜群でした。

あらすじはネタばれも含みますが、
裕福な家の出で、ステラの姉であるブランチが、
地主である両親と死別し、居場所がなくなったためにステラ夫婦の家に居候することになったところから始まります。
ステラ夫婦は貧しく、いわゆる貧民街で必死に生きているわけですが、
ブランチは何不自由なく両親の元で暮らしてきたために、
ステラ夫妻の生活環境に驚き、軽蔑すらするわけです。
一方で、多少情緒が不安定なブランチは、ステラの夫・スタンリーはの友人に言い寄ったり、虚言を吐いたり、
様々なトラブルを起こして結局スタンリーから家から出て行くように追い詰められてしまうのです。

ブランチは地元でも、男性を誘惑する素行の悪さが有名で、教師をしていた頃に教え子を誘惑したりで地元にいられなくなった、とのことでした。また、自分の言葉が原因で元夫が自殺したこともありトラウマを抱えていました。

結局、欲望のままに生きようとして、世間から拒絶されたブランチは、精神を壊してしまい、精神病院に送られてしまいます。

ブランチが、欲望のままに生きようとした理由を考えると痛々しいというか、哀れだというか、
生まれた時から欲しいものは全て手にして育ってきたのに、徐々に失われて行く自分の万能性とか、
両親の死により没落してきた自分の栄華を取り戻したかったとか、
どんどん歳をとって若さを失って行く自分とか、
どんどんど自分が理想の自分とかけ離れて行くが故に、それを取り戻そうとして結局自滅していった、
そんな感じがしたのですが、人間の業とは何かを考えさせられました。

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2017年08月06日

縮小ニッポンの衝撃 (講談社現代新書) 新書  NHKスペシャル取材班 (著) 伊藤くんA to E (幻冬舎文庫) 文庫 柚木 麻子 (著)



縮小ニッポンの衝撃 (講談社現代新書) 新書  NHKスペシャル取材班 (著)

この本は少子化・人口減に伴って色々な影響が出始めている日本の状況について北海道の夕張市を中心にルポしてました。
人口減は喫緊の問題ですけれどね。どうすればいいんでしょうね。




伊藤くんA to E (幻冬舎文庫) 文庫 柚木 麻子 (著)

この本は、「自己愛」をメインすえた小説と言ってもいいんでしょうか。
けれど、伊藤くんにも、その周りの人たちにも何かしら共感できることがあって
なんというか、自分の内面と照らし合わせて胸が痛みました。

伊藤くんは、いい大学を出て、ルックスも良く、人当たりもいいのだけれど、
自分大好きで傷つきたくない、社会や会社から厳しい評価をされたくないから
就職もしないし、恋愛で傷つきたくないから特定の恋人も作らない。
そしてそんな自分を正当化するような事ばかりを言っている。
けれど、自分の存在を認めてくれて、自分のわがままを聞いてくれるような女性を求めて
色々な女性を振り回す、そういう一般的にはどうしようもない人なのですが、
伊藤くんに振り回される女性もちょっと何かしら問題がある人ばかりで、
そんな彼らのやり取りがリアルすぎてあと味は非常に悪いですが、面白かったです。
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2017年08月04日

自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実 (ブルーバックス) 新書  スティーブ・シルバーマン (著), 正高 信男 (翻訳), 入口 真夕子 (翻訳)




自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実 (ブルーバックス) 新書  スティーブ・シルバーマン (著), 正高 信男 (翻訳), 入口 真夕子 (翻訳)

を読みました。分厚い本ですが、自閉症とはこんな症状だよ、という説明とか、DSMーWという検査ができるまで、
という総論的な内容でした。
メカニズムっぽい内容を期待していたのでちょっと思っていたものとは違ったかなぁ。


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2017年08月03日

グローバリズム その先の悲劇に備えよ (集英社新書) 新書 中野 剛志 (著), 柴山 桂太 (著)



グローバリズム その先の悲劇に備えよ (集英社新書) 新書 中野 剛志 (著), 柴山 桂太 (著)

という本を読みました。
現在、グローバリズムの反動で世界中が保護主義に走っていて、国が分断されていますが、
これは、過去の歴史を振り返ると、グローバリズムの後には必ず自国第一主義に向かって
情勢が不安定になる傾向があるらしく、
物議を醸しているアメリカ合衆国のトランプ大統領が政策を公約を実現するかどうかは分からないけれども
次にの大統領は彼の政策を継続して発展させるような人になるのではないかと述べています。
つまり、まだまだこの流れは始まったばかりだとの事です。

結構、他の本よりも著者の意見が、最悪だと思われる内容まで踏みこんで述べていたので
暗澹とした気持ちですが、興味深く読むことができました。
が、この不安定になる世界情勢でどのような解決策があるのか、という話はなかったです。
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2017年07月29日

クレイジー・ナイン [DVD]


デレク・ツァン の クレイジー・ナイン [DVD]

見ました。結構最初〜中盤のハチャメチャ感は面白かったですが、最後はちょっとってところです。
お色気とか簡単に血を出すところとか、タランティーノを思い出しました
キルビルとかフェティッシュとか昔見たけど、困難だったかなぁ〜とか思いました。
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2017年07月28日

死ぬほど読書 (幻冬舎新書) 新書  丹羽 宇一郎 (著)



死ぬほど読書 (幻冬舎新書) 新書  丹羽 宇一郎 (著)

この本は読みやすくて面白かったです。
簡単に解説すると、丹羽氏の読書観や読書のやり方などを書いています。

読書に意味がないと言う若い人が増えてきているのが衝撃的でした。
と言う僕も、高校生くらいまでは全くと言って良いほど本を読むことをせず、
両親から「本を読め。名作をよめ」と図書館に連れて行かれて
これは世界中で愛されている名作じゃないのかと「ムーミン」を借りようとして、
さらに失望させてしまった記憶があります。

それがなぜなのか、今では毎日活字を見なけれが気持ち悪くなるくらい本を読んでいる気がします。
よくよく考えると僕が本を読もうと思い出したのは、何かしら漠然とした危機感からだった印象があります。

色々な劣等感を持っていたり、浪人したりしてちょっと心が病んでいた時に
このまま自分は野垂れ死たくない、もっと成長したい、とか思っていて
それから大学に入ってから解消しようかと思うくらいに読みまくりだした、と言う感じだったと思います。

今では、家の近くにカフェつきの本屋を見つけてなるべく毎日そこに行き、本を読んだり買ったりしています。

そんなわけですごく共感できる本でした。
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2017年07月21日

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫) 文庫  本谷 有希子 (著)



腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫) 文庫  本谷 有希子 (著)

※ネタバレありです。

この本はなかなか内容に癖がありましたけど面白かったです。
本谷氏は、舞台作家なんですね。
ちょっと内容が過激というか極端というか、そんな印象があったんですけど、
舞台演出などの影響かもしれません。

で、ストーリーはというとですね、
「自己愛性パーソナリティ障害」という病気がありますが、
巷でもそれらしき人は見かけられます。
自分が可愛くて仕方がない。自分は特別な何者かである、と信じて疑わない人です。
主人公の姉もこの気があって、
さほど演技力もなく美貌もない女性なのですが、
自分は女優の才能があると信じて疑わなく、
高校の文化祭で自分の演技を同級生が笑ったのは、
自分に対する嫉妬だと思い込みます。そして、
自分が認められないのは、自分の才能を理解しない周囲に問題があると決めて
様々なトラブルを起こします。

女優の夢を親から反対されたために、
上京するための費用を同級生に援助交際して稼ぎます。
また、自分の能力を否定するようなことがあると、
キレてナイフを振り回すこともあります。

また、自分のが唯一の存在であることを確認するかのように
妻のいる腹違いの兄とも関係を持ってしまい、自分以外を愛さないようにと命じます。
彼女は、自己愛を満たすために周りを支配下においてコントロールしようとするのです。

そして、主人公である妹は、姉のように顔立ちもよくなく、何かになりたいという野心もありませんが、
ただ、そんな気違い染みた姉の存在を、漫画にしてみんなに知ってもらいたくてたまらない、
という衝動に駆られます。そして、その漫画は入選してしまい、
姉の奇行は小さな村の皆が知るところとなるのです。

姉は自己愛の塊で非常に恐ろしい性格ではありましたが、
兄は、家族の幸せのためなら自分はどうなっても良いという過度の自己犠牲の精神を持っています。
そして、伴侶である妻よりも家族が幸せになるための行動を取ってしまいます。
そして主人公は、自己主張は全くと言っていいほどせずに従順ではありますが、
恐ろしく冷静に病的なほど人を観察することに長けています。

最後には、周りを振り回して、自分自身をもボロボロにしてまで女優になりたい、
女優になれると信じて疑わなかった姉に対して
あなたは、女優ではなくお笑いの方が向いている。
どうしてこの面白さに誰も気がつかないのか、と冷静にいうわけです。

人間が誰もは持っている負の部分を強烈に発揮するキャラクターは
少し不快感がありましたが、色々と考えさせられる小説ではありました。
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世界を動かす巨人たち <経済人編> (集英社新書) 新書 池上 彰 (著)



世界を動かす巨人たち <経済人編> (集英社新書) 新書 池上 彰 (著)

池上氏が選んだ、世界に影響を与える起業家についてです。
facebookのマーク・ザッカーバーグ、
googleのラリー・ペイジ&セルゲイ・ブリン、
amazonのジェフ・ベゾス、
アリババのジャック・マー
などなど。それぞれ、ただの成功者ではなくて世界情勢に影響を与えた、
世界を変えた人たちに焦点を当てているのが面白いです。

例えば、facebookは、アラブの春の引き金となるツールでしたし、
googleも今や自動運転自動車などを作っています。

わかりやすく生い立ちが解説されていました。
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2017年07月12日

火花 (文春文庫) 文庫  又吉 直樹 (著)



火花 (文春文庫) 文庫  又吉 直樹 (著)

ネタバレがあります。

今更感がありますが、読みました。
なんだか、又吉さんが芥川賞を受賞した時は、話題先行のような感じがしたので、
はなから読む気がしなかったのですが、ちょっと思い直して読んでみました。
その結果ですが、人生についてすごく考えさせられるものでした。

あらすじは、以下のような感じです。

お笑い芸人として売れることを夢見る若手の青春群像のようなものでした。

主人公の徳永は、「スパークス」というお笑いコンビを相方の山下と組んでいるが、
熱海の花火大会の漫才の営業で、たまたま「あほんだら」というお笑いコンビの神谷の漫才を目にします。
誰にも媚びずに、観客をどうやって笑わそうと考えるのではなくて、
自分が面白いと思うことをとことん追求する徳永の芸人としての姿勢に凄みを感じ、
弟子入りを志願します。
それから、二人は、頻繁に飲みに行ったり、会ったりして、漫才やお笑いとは?
と意見を交わします。

徳永は、公園で音楽をしているお兄ちゃんに突然絡んだり、
泣いている赤ん坊にすら、面白いと思うギャグを言って笑わせようとしたり、
奇行とも取れる行動を平気で行い、自分の人生それ自体をお笑い芸人として生きていこうと覚悟を決めています。
そして、感性のままに生きています。
漫才で客が笑わなければ、自分の面白さを理解できない客が悪いと豪語しています。

プライベートでも付き合っているかどうかも曖昧な女の部屋に転がり込んでヒモ同然の生活をしていて、
仕事もせずに、お笑いのことばかりを考えて追求しています。
後輩には先輩が奢らないといけないという持論のもと、徳永と飲む時は
消費者金融で借金をしてまで自分がお金を出しています。

一方で徳永は、生活するためにアルバイトなどをしていて、
どうしても周りの目を気にしてしまう。なので人生そのものが芸人である神谷を崇拝し、
心底面白いと感じているのでした。

しかし、徳永はわずかではありますが、テレビの深夜番組などに出るようになり、
徳永と神谷の立場は変化していきます。

徳永にとって、いつまでも自分の考えの及ばないことばかり考えていて欲しい、
雲の上の人であって欲しい神谷が、
あれほど他人の真似事をすることを否定していた神谷が、
徳永と同じ服装に髪型、髪の色に変えた時も、
徳永は、これは何か神谷なりの考えがあってのことなのだと自分にいいきかせます。

そして、徳永は、相方の山下が結婚を機にお笑いをやめることにしたのを機にコンビを解散します。
神谷は、借金が膨れ上がり、消息を絶ち、仕事に穴をあけた神谷は会社から干され、そして自己破産します。

そして1年後、神谷から突然、お笑いから足を洗った徳永に連絡が入るのです。



(ここからネタバレ)

「徳永以外に自分のことを笑ってくれる人がいなくなった」、いう神谷は、
徳永に、笑って欲しいと、Fカップにまで豊胸手術をした自分の体を見せるのです。
おっさんが巨乳だというシチュエーションが面白いと思ったという神谷に、
徳永は、泣きながら「こんなの面白くともなんともない」というラストシーンです。



人によっては、クライマックスは「スパークス」の解散ライブで今まで溜めて溜めて溜めてきた
自分たちの本心を観客や相方にぶちまけるというところが一番面白かったと思います。

僕の中では、やはり徳永と神谷の生き方を通じて、生きるとは何か、と考えずにいられなかったところが
評価できるところだと思います。衝撃のラストは、涙なしでは読めませんでした。
この小説ではお笑いを通して描かれているものですが、人生すべてにおいて共通するものだと思います。

一体、何が正しくて、何がいいんでしょうね。
神谷は、自分の人生を破滅させてしまうほどお笑いのことばかりを考えています。
徳永は神谷のお笑いの才能や自分には到底真似できない生き方に尊敬の念を抱いています。
しかし、徳永の他には神谷の理解者はおらず、
自分の信念を曲げず、いつまでたっても売れない神谷は、若手芸人たちから「逃げている」と言われます。
そして、誰からも評価されず、借金背負って、何もかも失ってしまい、未来も見えない人生であっても、
本人は幸せだと考えているわけです。

徳永は、神谷のことを尊敬しつつ、自分は観客を意識しつつ、こんなものは自分たちがやりたいお笑いではないと
思いつつも、わずかではありますが、そんなお笑いが評価されて売れるようになっていきます。

僕は残念ながら徳永です。常に逃げ道を探してから行動しているし、
好きなことがあっても人生を破滅させるまで没頭することはできません。
けれど、自分たちの周りでもいるわけです。自分の人生を打ち込んでまで何かに没頭できる人、する人は。

その一方で、妥協を許すことができず、自分の信念を曲げないので器用に生きる人ができずに、
その才能や実力を正当に評価されない人がいます。
そして、器用に立ち回れる人ほど周りからの評価が高かったりするわけです。
悲しいことですが。

神谷に自分が本当はなりたかった自分を投影し、
そして落ちぶれていく神谷に、本当はこういう人生も望んていたのかなぁと感じたり。
でも色々と守るものがあるために心にリミッターをかけている自分がいるんだろうな、と感じています。

なんにせよ、面白かったです。
芥川賞は純文学を評価するということで、心のドロドロしたものを考えさせてくれるものが多いですよね。
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2017年07月09日

われらマスコミ渡世人 (祥伝社新書) 新書  五木寛之 田原総一朗 (著)



われらマスコミ渡世人 (祥伝社新書) 新書  五木寛之 田原総一朗 (著)

田原総一郎氏と五木寛之氏の対談形式なのですが、
日韓併合後に今の北朝鮮の平壌に住んでいた氏が、
日本が敗戦した後、
ソ連軍による暴行・略奪・強姦などなんでもありの
現地の無秩序な状況についての語りが衝撃でした。

満州でも同じような、無秩序状態だったとか
他の本でも語られていたと思います。

読みやすく、さらっと読むことができました。
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暮らしのなかのニセ科学 (平凡社新書) 新書  左巻 健男 (著)



暮らしのなかのニセ科学 (平凡社新書) 新書  左巻 健男 (著)

いろいろと考えさせられる内容でした
タイトルのまんま、暮らしの中でまるで効果があるように謳われている
いろいろな問題について科学的に(とまではいきませんが、さらっと)解説しています。

冒頭で文字数多く解説していた、癌の代替医療の非科学性が特に興味深かったです。
癌の代替療法として、コーヒー浣腸とか、がんにきく水、アガクリス、サメ軟骨など上げればキリがないほどあるそうです。
もう亡くなられたスティーブ・ジョブズさん、川島なおみさんも代替療法で癌に対する対処が遅れたために、
対応が早ければ、命は助かっていたかもしれないが命を落としてしまったと述べています。

他にも、ホメオパシーとかマイナスイオンなどいろいろ紹介されていましたが、全て興味深い内容でした。
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ネットは基本、クソメディア (角川新書) 新書  中川 淳一郎 (著)



ネットは基本、クソメディア (角川新書) 新書  中川 淳一郎 (著)

この本は、面白かったです。

最近のネット情報は本当にくだらないものばかりになったという状況を報告してます。
グーグルで検索される最初の1ページ目は、
他のネット情報をツギハギして、語尾を変えただけの内容で、
アクセス数を稼いで広告収入を得るためのサイトが占めている、
その情報は、何の裏付けも信頼性もない、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)対策で上位に表示されるために
無駄に文章を長くして、何が言いたいのかわからないような文章になる。

という最近の状況から、本当にネットはクソメディアだ、と論評しています。
専門知識のない素人が、情報について、ただ金稼ぎのためだけに
無責任に数多くの情報を流すために、そこから嘘の情報も出ているという内容。

と、いろいろネットで調べていたら
http://www.huffingtonpost.jp/akari-sokoatari/dena-curation_b_13452808.html
にわかりやすく載っていました。

使うためにツールは大衆に普及するといろいろとクオリティが低下してくるのは
昔からそうかのかな、という気がします。
posted by さとし at 01:44| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月27日

資料作り

今日もなんだかんだで仕事から帰るのが遅くなり。

訪問であることで外出頻度が増えている利用者さんがいて、
表情が生き生きしてきたので今日も遅くまで関わってしまいました。
僕は、あくまで大勢の中の一人でしかないという立場で、
どのような関わり方をすればその人の気持ちが変化するのかなどを考えて
ほかの人とも人間関係を構築できるような関わりをしていければなあと思いました。

これから明日の会議のための資料作りをして寝るとします・・・・
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2017年06月19日

できる人は社畜力がすごい 自分のための「働き方改革」 (PHP新書 1100)  藤本 篤志 著



できる人は社畜力がすごい 自分のための「働き方改革」 (PHP新書 1100)  藤本 篤志 著

この本は色々と考えさせられるものでした。
自分の強い思い、自我を持っている人は、こだわりが強くて、結局仕事で結果を残すことができない。
仕事で成長しようと思うのなら、とり合えず自分の思いを捨てて言われたことをやって見ましょう、
素直にならなければ成果は上がらない、という内容でした。
守破離をやれ、と。

人工知能の進歩からヒトがどのように学習すれば効果的なのか逆に学ぶことかもしれない、とも書かれていました。
人工知能になくてヒトにはないものは良くも悪くも自我なのだと。
これがあるから嫌いな人の言うことを聞かなくなったり、
言い訳をして仕事をやらなくなる・・とも。

確かにそうかもしれません。
仕事の成長という観点からは確かにそうかもしれない、
結構シビアな内容でしたね。
タイトルとは違って内容は厳しいです。
posted by さとし at 01:30| 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

できない脳ほど自信過剰 単行本 – 池谷 裕二 (著)



できない脳ほど自信過剰 単行本 – 池谷 裕二 (著)

脳に関する最新知見をわかりやすく数ページで紹介しているものです。
とても面白かったし、驚く情報が満載でした。

特に衝撃的だったのは、マウスが死ぬときの
心臓が止まってから完全に生命活動が停止するまでの
数分間の間の脳波を調べたところ、
最後の数分間は、非常に強いトップダウンの脳波(シータ波)が出現していたという情報です。
つまりトップダウンとは、実際に体を動かさないで頭の中でイメージするということで、
死ぬ前に色々なことを思い出すとか、死ぬ間際に一命を取り留めた人が三途の川を見たとか、
色々な記憶が走馬灯のように一瞬で駆け巡ったとかいう人がいるのは、
そのような脳活動のせいかもしれませんよね。
池谷氏は、神様からの最後の贈り物では、と言われています。

あとは、コミュニケーションの知見ですね。
昔神聖ローマ皇帝のフリードリヒ二世が、
人は言葉の源を知りたく、何も言葉を聞かせないで育てたら、
最初に発する言葉は何なのかを調べるために
たくさんの孤児を引き取って、侍女に赤ん坊に話しかけないで世話をした結果、
赤ん坊は全員死んでしまったという、ヒトにとってコミニュケーションは
どれほど大切なのか、という知見がありました。

この本はオススメです。

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2017年06月14日

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)  前野ウルド浩太郎 (著)



バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)  前野ウルド浩太郎 (著)

この本は研究者の生き方としてすごく興味深く読ませてもらいました。
バッタ研究で食べていくために、モーリタニアでバッタの調査を行うことを決めたポスドクの著者が
色々な体験を綴ったものです。
本当に研究で食っていくって大変ですよね。でも、これほどの覚悟を決めた人がそうなれるんですよね。
素直にリスペクトです。
アフリカの非日常的な生活は読んでいて予想外なことばかりでこちらも楽しめました。
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2017年06月08日

枠を壊して自分を生きる。: 自分の頭で考えて動くためのヒント (単行本)  石黒 浩 (著) 世界の[下半身]経済がわかる本―データで読み解くセックス産業の舞台裏 門倉 貴史 (著)



枠を壊して自分を生きる。: 自分の頭で考えて動くためのヒント (単行本)  石黒 浩 (著)

この本も面白かったです。アンドロイドの研究の第一人者の石黒先生ですが、
本当にドライな考え方というか、実際にお会いしたらどんな感じなんだろうと思います。
でも、実際そうなのだろうなというようなことも書かれていて、
例えばアンドロイドやロボットが意識を持つようになるのももうすぐみたいですが、それは
人間が有機物ではなくて無機物になって宇宙にいくため、と言われています。

でも、他の研究者も、そのうち、ビッグデータに直接脳からアクセスできるようになって
ど忘れがなくなるだろう、みたいなことを言ってましたが、
本当に銀河鉄道999の機械の体が当たり前の時代が来るんでしょうかね。

あと、本当に何かを成し遂げようと思えば、死ぬ気になれば
リミッターが外れる、というようなことを言われていましたが、確かにそうかもしれない、と思いました




世界の[下半身]経済がわかる本―データで読み解くセックス産業の舞台裏 門倉 貴史 (著)

これは、セックス産業の紹介本みたいな気もしましたが、
世界中のセックス産業のあれこれについて紹介されていて、その中には知らないことも多く面白かったです。
ソープランドの法的なカラクリとか、世界中のこんなヤバい場所があるのか、とか。
まあ病気になりたくないし、お金もないし、社会の負の部分を見てしまうしで、行くことはないと思いますが。
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不寛容社会 - 「腹立つ日本人」の研究 - (ワニブックスPLUS新書) 新書 谷本 真由美 (著)

ここ数日で読んだ読んだほんのレビューです



不寛容社会 - 「腹立つ日本人」の研究 - (ワニブックスPLUS新書) 新書 谷本 真由美 (著)

これは面白かったです。谷本さんの本はいつも読んでいるんですけど、
イギリスに在住されています。
で、ベッキーとゲスの極み乙女のボーカルの人との不倫騒動についてから端を発して、
日本や中国、スペイン、アメリカ、イタリア、イギリス、フランス、インドなどの国の
文化や社会背景から、今回の事件のような社会的なパッシングや世間の状況についてを開設しています。

はっきり言って、僕はワイドショーや芸能ニュースや誰が不倫をしたとか死ぬほどどうでもニュースなのですが、
(日本人のほとんどがそう感じているかもしれませんが)、
マスコミがこれほど叩くのは、日本人は同質であり、こうでなければならない、という潜在意識があるからでは、と
谷本さんは解説しています。
人はそもそも違うものである、という前提ならば不倫をしてもよいという価値観の人がいても仕方がないんじゃないか、という考えになるでしょうし、
ある程度事実が正しいと確信を得た上でその人を袋叩きにするような状況も、
わたしたちの共通価値観に従わないものは、こうなる、という見せしめ的なものもあると思うんですよね。

これがアメリカだと、人は人、違って当たり前だからとドライで他人に興味を持つ余裕はない、
中国は、どれほど影響力を持っている人であるかが重要なので、どんどん自己主張をする、
南部イタリアは、女性はこうあるべきだという価値観があってどんどんと口を出してくる、
スペインは日本のように仕事が終わってからお茶で長々と時間を過ごし、他人の噂話をする、
イギリスは、ワイドショーなどは流れておらず、芸能ニュースは王室など上流階級の人たちのニュースばかり、
そして汚職があっても舛添前東京都知事のように一人を袋叩きにするのではなくて全政治家の不祥事を後悔する、
などなど、とても面白かったです。

相対的な価値観解説が面白かったです。
こういうニュートラルな視点の本はいいですよね。
「日本人はすごい」とか、「韓国は本当に末期的だ」とか一方的視点の本はもう飽きました。
posted by さとし at 18:33| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする