2017年04月22日

「牙を研げ 会社を生き抜くための教養」 (講談社現代新書)  佐藤 優 「 「損」を恐れるから失敗する 」(PHP新書) 和田 秀樹



牙を研げ 会社を生き抜くための教養 (講談社現代新書)  佐藤 優

色々な、教養を使って、では実際にビジネスシーンでどんな風に動けばいいのかという指南書のようなものでした。


「損」を恐れるから失敗する (PHP新書) 和田 秀樹

こちらもさらっと読みました。経済は実際の経済状況ではなく、
不安とか、例えばその前後に修飾される状況とかによる心理が絡んでいる、という内容でした。よく考えれば当然ですけど。
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2017年04月13日

職業倫理

今日も仕事が終わりました。

今日の友の会の方対象の体操キャンペーンでは、
最初のウンチクで、昨日亡くなったペギー葉山さんを偲んで
「学生時代」を熱唱しました。
僕が歌いたかっただけだというのもありますが、
何か楽しいことがあるかもしれない、というワクワク感や期待を参加者が持たなければ、
絶対に継続できないと思うんですよね。
そういうわけで、相手を楽しませたいというエンタメ性を僕はとても大事だと思っているのですが、
3ヶ月みんなで作り上げることができればと考えています。

さてさて、最近なんだか気が張り詰めているのか
眠りが浅くて仕事後にどっと疲れてしまします。
職場では毎日何かが起るのですが、面倒くさいこともあります。
のほほんと流して、なるべく関わらないようにした方が気楽ですし、
僕はなるべくそういう風にしたいと思ってるのですが、
言ってしまいます。
本当に滅多にしか言いませんが。

それは職業人としてそれはどうなのか、ということであったり、
一人の人間としてどうなのか、ということであったりですが、
一線を超えてしまった人に対してはやはり黙ってはいられません。
職場が壊れるかもしれないことを見て見ぬ振りしていると
不作為という行為になってしまうとも感じるのです。

そういうわけで最近疲れています。
早く週末になってほしいものです。週末も出勤ですが(笑)
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2017年03月22日

ゴリラは戦わない (中公新書ラクレ)  小菅 正夫



ゴリラは戦わない (中公新書ラクレ)  小菅 正夫

ゴリラの社会性についての内容でした。チンパンジーとの比較などあり、
また、サルやゴリラの研究における大変さなどとても面白かったです。
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2017年03月16日

僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう (文春新書) 新書  山中 伸弥 (著), 羽生 善治 (著), 是枝 裕和 (著), 山極 壽一 (著), 永田 和宏 (著)



僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう (文春新書) 新書  山中 伸弥 (著), 羽生 善治 (著), 是枝 裕和 (著), 山極 壽一 (著), 永田 和宏 (著)

大学の学生向けに科学者が講演を行ったものです。
演者の経歴など本人の口から聞くことができ、また研究の内容について
わかりやすく話していて、とても面白く読むことができました。
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2017年03月11日

フィリピンパブ嬢の社会学 (新潮新書) 中島 弘象 著



フィリピンパブ嬢の社会学 (新潮新書) 中島 弘象 著


社会学かどうかはさておき、著者が大学院生時代にフィリピンホステスについての研究をしていたのがきかっけで
フィリピン人ホステスと付き合うことになり、そして結婚することになるのですけど、
フィリピンパブの実情、つまりどのように非合法な方法で連れてこられるのか、
フィリピンパブのホステスたちに日常や、根強い偏見や差別、そして文化の違いなど、
色々なことがルポタージュ(?)されており、
困難を二人で乗り越えていく姿は感動すら覚えました。
実際、すごく勉強になりました。
しかし、上手に描きすぎているとも思いましたがあとがきで元新聞記者の方がサポートしてたんですね。
ストーリーが恋愛ドラマとしても良かったので映画やドラマにでもしたらそこそこ人気が出るのじゃないでしょうか?
というか、そういう動きが出てきそうな、そんな本でした。
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2017年03月08日

世界から格差がなくならない本当の理由 (SB新書) 池上彰+「池上彰スペシャル! 」制作チーム



世界から格差がなくならない本当の理由 (SB新書) 池上彰+「池上彰スペシャル! 」制作チーム

一気に読むことができます。分かりやすくて読みやすい内容でした。
アメリカでトランプ大統領が誕生して驚きで受け止められていますが、
アメリカの貧富の差の拡大が実際問題どのようなものかというレポートなどもありました。
アメリカでは富裕層が自分たちの税金が有効に使われるように、富裕層で集まって市として独立していたり、
富裕層はタックスヘイブンで税金逃れをしている。
トランプ大統領の所しているゴルフ場もヤギを7頭飼うことでリゾート地ではなく農場と見なされて
税逃れをしているという現状など、
富めるものはどんどんと資産を貯めている一方でそうでないものとの格差がどんどん広がっているという現実が、
アメリカだけではなくて世界規模で広がっているという話です。

特にグローバル経済は国の国境をなくして国同士の関わりが深くなることでなくてはならない関係になることで
戦争が起こりにくくなる反面、力の弱い国の安い労働力を求めて企業が国外へ出て行くので失業者が増えます。
そして企業ばかりが利益を得て、一般庶民には還元されないという社会になってしまいます。
今世界中で起きているポピュリズム・保護主義はグローバル経済の反動から来ているからとも考えられますけれど、
世界史の流れからして保護主義が台頭してくると戦争が起きてるんですよね。
そして、このような経済の膨張と収縮は、残念なことに産業革命の頃から何度も繰り返されて来ているんですよね。
歴史は形を変えて繰り返されるんですよね。

社会主義とかマルクス主義とか、現実には何度も国としては試みては失敗しているわけですけれど、
マルクスの資本論って19世紀にすでにこのような状況になることを予想していたわけで本当にすごいと思います。
しっかりと読んでみようかなぁ、と思ってます。昔よりは今の方が理解できるかもしれませんし。
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2017年03月04日

アメリカ帝国の終焉 勃興するアジアと多極化世界 (講談社現代新書) 新書  進藤 榮一 (著)



アメリカ帝国の終焉 勃興するアジアと多極化世界 (講談社現代新書) 新書  進藤 榮一 (著)

現在の国際情勢についてです。
パクス・アメリカーナの隆盛と衰退や、現在アジアに世界情勢の軸足が移っていることなど。
日本の要人はその辺りを見誤っているのではないか、と書かれています。

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2017年03月03日

たとえ世界が終わっても ──その先の日本を生きる君たちへ (集英社新書) 橋本 治 著





たとえ世界が終わっても ──その先の日本を生きる君たちへ (集英社新書) 橋本 治 著

という本を読みました。
グローバル経済についての矛盾を色々と話をされています。
実際問題、冷戦時代の昔は、資本主義VS共産主義みたいな構図があって、
ソ連崩壊後は共産主義のずさんな現状が明らかになってたとえば、
ソ連のアラル海が壊滅的な状態になったこととか、
中国の大躍進政策で大飢饉が訪れたとか、
旧東ドイツの大気汚染とかまたは、
秘密警察とか密告制度とか。

資本主義陣営が勝利したということは、資本主義はそれなりに健全なシステムかなと思ってたんですけど、
実際は市場を求めてどんどんと国を経済活動の渦に飲み込んでしまい(ミャンマーやブータンなども)、
どんどん貧富の差が広がって、反動としてアメリカやイギリスなどで保護主義を主張する政治が
力を増しています。
世の中ってほんまによくわからんもんですし、
正義ってくるくると変わるもんですね。

金持ちになりたいと思わず、好きなように生きるのがいいんじゃないか、
とこの橋本さんは唱えています。
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2017年02月25日

「意識高い系」の研究 (文春新書)  古谷 経衡 (著)



「意識高い系」の研究 (文春新書)  古谷 経衡 (著)

と、いう本を読みました。
「意識高い系」とは、中二病みたいなものだと思っているのですが、
結構僕の周りにいるんですよね。

社会問題とか、世の中のためにとか、または国際情勢とかいつもブログやSNSで発信している人。
でも、実際のその人はあまりパッとしなくて、仕事でもうだつが上がらないような感じで。
だいたい、仕事やプライベートに熱いのではなくて、
仲間と集まって「出会いに感謝!」とか「最高です」とか言っている人たちです。
さらにいうと、不思議なことにみんな雰囲気は似ていて、
だいたい、マネープランとか、あとは糖質制限とか、オーガニック食材とか、そんなことばかり語っている点で共通してます。
あとは、2050年には価値観がガラッと変わる、働くスタイルが変わる、とか言ってたり。

本当に、こういう人たちの思考回路を知りたいと思う自分もいるのですが、この本は作者が頑張って色々と分析をしていました。

しかし、どうもよくわからない内容に思えました。
作者はこういう「意識高い系」は、地元人間ではなくて、学校のクラスの序列で上位ではなかった人たちが
自分をもっと認めて欲しいと主張するがために意識高い系に走ると主張していますが、
その根拠は??とか思ってしまいました。そうかもしれないけれど、そんな主張は初めて聞くし、
作者がそうだっただけなんじゃないかなあ、とも。

しかし、こういう人たちにイライラする自分がいるのも事実で
客観的に分析するための一助にはなるものでした。
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2017年02月19日

先入観はウソをつく 常識や定説を疑い柔軟な発想を生む方法 (SB新書) 新書 武田 邦彦 著




先入観はウソをつく 常識や定説を疑い柔軟な発想を生む方法 (SB新書) 新書 武田 邦彦 著

読み終えました。
今、世の中に出ている情報はほとんどがウソである、というような論調でしたが、そこまで言い切っていいのか?!
という気もしましたが、一部はそうかもしれません。

ざくっと解説すると、
世の中の情報はほとんどが権力を持ったものに歪められてる。
東海地震はいつになっても来ない、
石油はあと40年で枯渇すると延々言われ続けている、
消費税を上げないと国が破綻するといい続けている、
高齢者の血圧が上がるのは当然のこと、
などなど、を題材にしているますが、
全て、そのような情報を流すことで得をする利権があるために
情報を歪めて世の中に何らかの方法で流している、というものです。
なので、どこかの大学の教授だとか、有名人だとか、どんな人でも平気でウソをつくので
それらの情報に踊らされないように気をつけて変なバイアスは持たないようにと注意を喚起するものでした。

確かに、僕の中では最近最も不信感を持ったのは東日本大震災における福島第一原発事故が起こった時に、
大丈夫、大丈夫と繰り返していたテレビのコメンテイターでした。
あとは、事実をまともの報道しない東電と政府ですね。
世の中のシステムは一部の人が都合よく使うためのものなのだなぁと感じたものでした。

読みやすいので一読に値するかもしれませんね。
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2017年02月14日

自己啓発本

今日は、仕事の後いろいろとバタバタしていたので
本屋で読みやすそうな本を3冊ほどさらっと目を通して観ました。
いわゆる「自己啓発本」です。

一時期熱心に読んでいたこともありましたが、だいたい数冊読むと物足りなくなってきます。
モチベーションを上げるのにはいいのですが、内容はないようってやつです。
今日も読んで思ったのですが、
自己啓発本を読んだ後は、なんだかいろいろとやる気が出てきて頑張れる気になるのですが、
任侠ものの映画を観て映画館を出てきた人と変わらないんじゃないかなぁと。

自分は何も変わっていないのに、まるで大きくなった気になるというか。

それでも、何人かは結構自分の感性に合ってるので目を通すのですが、
最近は作者でも得体の知れない人が増えているのが気になります。
作者プロフィールを見ても、低学歴やどん底から這い上がったとか、
聞いたこともないような肩書きを持っていたり
抽象的な自己紹介をしていて、一体この人は人にいろいろと語れるほどすごい人なんでしょうか?
と考えながら読むようにしています。
自費出版もできますもんね。

そんな感じで明日も頑張ります。
明日はバレンタインデーですね。

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2017年02月12日

嫉妬と自己愛 - 「負の感情」を制した者だけが生き残れる (中公新書ラクレ) 佐藤 優 著




嫉妬と自己愛 - 「負の感情」を制した者だけが生き残れる (中公新書ラクレ) 佐藤 優 著

という本を読了しました。
著者は鈴木宗男氏の政治問題に巻き込まれて刑務所に入れられてしまった経験があり、
また外務省の仕事などから官僚のドロドロした世界を知っているとのことです。

で、それらの経験をもとに、最近の世の中の情勢や小説などから自己愛や嫉妬についてを述べています。
何人かのインタビュアーが述べていたように、そして僕自身も感じるように、

FacebookやTwitterなど様々なSNSを皆が使い始めてから
露骨にそれらが現れ始めたような気がします。

特にfacebookで自己表現することで自分は、すごい、唯一無二の存在である、
こんな素晴らしいことに取り組んでいる、みんなに刺激を受けている、
などなど自己発信をする人がいますが、その99%はどうでもいいことで、
実社会では何の影響力もない。

しかし、バーチャルな空間では、同じようなレベルの人たちとの横のつながりだけは強く持っているので
まるで自分が影響力を持っているかのように感じてしまう。
自己愛の肥大した人たちが特に若者に多い気がするんですよね。

または、いわゆるネトウヨにように、感情的に社会問題や国際問題を論評する人たちもいますが、
その大半は何の影響力もない家で引きも持っているニートだったり
一般社会ではしがないただの人だったりするわけです。
世の中や社会は複雑に入り組んでいるものですが、非常に一側面的な見方で
正論や原理原則論を語ってさも自分が正しいことを言っているかのように錯覚する。
そのような人たちは皆匿名ですが、客観的に自分を見つけることができず、
自己愛が肥大しているとも考えられます。

サイバー空間が人間のネガティブな側面をあらわにしてしまった感もありますが、
そのように社会的観点から色々と問題提起しているなと感じる本でした。
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2017年02月11日

私をくいとめて  綿矢りさ 著




私をくいとめて  綿矢りさ 著

綿矢りささんの小説を読んだのは「インストール」と「蹴りたい背中」でしたっけ?
どちらも一気に読んですごく面白かった記憶があります。
特に「蹴りたい背中」は。
ちなみにこれから読んでみたい綿矢りささんの作品は「いなか、の、すとーかー」です。

で、この小説なのですが、ラストでは胸が熱くなりました。
33歳独身の主人公は好きかどうかわからない人がいるのだけれど、
自分の中の何かが変化してしまうことが怖くて動き出せず、
自分の脳内のAと会話をして相談をしている。

しかし、ラストは自分が一歩踏み出すと決めたときに
Aとの別れが訪れるというものになっています。

宮崎駿監督の「魔女の宅急便」でもキキが黒猫のジジの言葉が分からなくなりますが、
宮崎監督は、本当はジジは初めから言葉が話せなかったのだが、
小さな子供がぬいぐるみに話しかけているように、
自分の分身として、相談相手として必要であったと。
キキが精神的に成長したためにジジの言葉がわからなくなった、
そのような暗喩を物語にいれた、

というようなことを何かにインタビューで話していましたが、

この作品も魔女の宅急便を連想しました。
新しい一歩を踏み出すためには何かを失わなければならない。
それは昔の自分との決別であったりするわけです。
先行きどうすればいいのか不安なのでなんとかしたいと思いながらも
一歩踏み出せない人たちにとって、結構はっきりと
勇気づけるというメッセージを伝えている小説ではないでしょうか。
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生命科学の静かなる革命 (インターナショナル新書) 福岡 伸一 著



生命科学の静かなる革命 (インターナショナル新書) 福岡 伸一 著

というわけで本日2冊目の読了です。
ロックフェラー大学客員教授でもある著者による
上述大学研究者へのインタビューなど。

研究ってやはり地味で失敗ばかりで、孤独なものであるけれど、
新しい発見とか、自分の仮説が正しかったときなど
その時の喜びや興奮は計り知れない、そのようなものだと
インタビューを受けている人たちが一様に言っていたので、そうなのだなぁと思いました。

ロックフェラー大学はノーベル賞を受賞者を数多く輩出している研究機関ですが、
「研究者村」というように、小規模な集まりで様々な分野の人と意見交流ができるような
環境を整えていることや、学部がないので教授会がなくまた教えることに時間を割かれないこと、
定年などがなく、いたいだけいてもいいなど、
研究に集中しやすい環境であることことがわかりました。

けれど、研究に没頭して人生を費やす人は本当にすごいなぁ、と感じます。
僕自身は、煩悩とか私利欲や俗世間が気になりすぎて研究で食っていくことは
(多分、この本に出てきた研究者は「食っていく」という思考では研究をしていないでしょうが)
ちょっと難しいだろうな、と思ってしまいます。
posted by さとし at 14:08| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

下流中年 一億総貧困化の行方 (SB新書) 新書 – 雨宮 処凛ほか 著



下流中年 一億総貧困化の行方 (SB新書) 新書 – 雨宮 処凛ほか 著

職場の事務長に貸してもらった本です。
バブル崩壊後の「失われた20年」、1991年からの20年間のことを指しますが、
この時代にいわゆる学生〜社会人になるたての人は、
不況のあおりを受けて、就職活動が決まらなかった、非正規社員として働いたりして、
そしてそう人たちは現在に至っても、そのような低所得状態や非正規状態は変わらず、
社会から疎外されて生きていたり、未婚のまま過ごしているということを報告する
ルポタージュ的な内容でした。

この本のルポを読む限りでは、
決して、生活環境が悪かったとか、虐待にあっていたとか、悲惨な状況でなくとも
(そのような事例も確かに紹介されていましたが)、
親が裕福であろうと、高学歴であろうと、
どんな人でもいわゆる社会の底辺まで落ちていく可能性を秘めているのだな、ということを感じました。
とはいっても一応、そのような下流中年の主体者にインタビユーをして情報を集めているので、
下流の人の主観で物が語られていることが多いでしょうし、
もしかして他の人とのズレがあるのかもしれないな、とも感じましたが。

僕も年代的には、この「失われた20年」に学生時代であったり就職活動をしたり、といった
経験をしてきましたが、確かに就職はなかなか決まらなかったし、
それで理学療法士という今の仕事をしているというのはあります。

当時は派遣社員とかフリーターとか、会社や組織に縛られずに、
自由に自分の意思で仕事をする、給料もいい、
というワークスタイルが格好いいとすら言われていました。
新聞でもそんな論調でした。
それが今や、時給換算で当時の半額以下、
社会保険や社会保障も受けることができないという状況になっています。
自分で選んだ生き方であり自己責任だと言えばそれまでですが、
当時の雰囲気というか、景気の悪さを誤魔化すような世間の雰囲気に翻弄されて
そういう人たちが気の毒だと感じないわけでもありません。

そのような色々と考えされる本でした。
posted by さとし at 11:58| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月05日

読書

アマゾンで今まで読もうと思って読んでない本を一気買いしました。
(といっても、とある推薦書に書いていた推薦書なのですが)。
新書は立ち読みとかちょい読みでなんとかなるけれど、小説はじっくり読みたいですもんね。

以下の本を買いました。
火花 又吉直樹
異類婚姻譚 本谷有希子
ふぬけども、悲しみの愛を見せろ 本谷有希子
伊藤くんA to E 柚木麻子
塩狩峠 三浦綾子
真空地帯 野間宏
ニューカルマ 新庄耕
モーパッサン短編集
堕落論 坂口安吾
私と言う運命について 白石一文
羊と鋼の森 宮下奈都

あ、松本清張もまだ読んでない。

そんな感じの休日です。
posted by さとし at 13:39| 京都 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月17日

「夢の叶え方を知っていますか? (朝日新書)」



夢の叶え方を知っていますか? (朝日新書)
と言う森博嗣さんの書いた本を読みました。
なかなか面白かったです。
僕もたまには目を通しますけど、ビジネス本や自己啓発本で
夢を叶えるとか、早期リタイヤとか、そんなことを書いている本よりよっぽど面白かったしためになりました。

僕も社会に出てから、いろんなコミュニティと接して見ましたし、
その中には、よくわからないコミュニティもありましたし、
僕も飲み会に顔を出していた人から突然後日会いたいと言われ「セミナーいきませんか」と勧誘されたりとか、
職場の後輩が退職する時に、労いで食事に誘ったらその場で「化粧品買いませんか」と言われたりとか、
今も、こんな自己啓発の熱に侵されて中二病のようになってる人が周りにもいますけど、
本当に残念だなぁと思うことが多々あるのですけど、
そう言う人達って、やっぱり真面目なんですよね。真面目と言うか純粋と言うか、
それで会社という組織にうまく溶け込めなかったりとか、
コミュニケーションがうまくできずに自分とその他社会のギャップに悩んでいたりとか。

そういう人達の弱みにつけこんで、人に雇われずに、不労所得で、自由にいきていくことができるとか、
ユートピアがあるというようなことを吹き込んで、やっていることはマルチとかネズミ講とかニュースキンとか
そういうものなわけです。同じような人たちが集まって、
「出会いに感謝」とか、「生まれてきてくれてありがとう」とか
テンション高くポジティブに生きるように半ば洗脳される、宗教みたいな感じですよね。

そういう類の人がいうばくっとした「夢」ではなくて、
そもそも、夢をどのようにみんな考えてるの?みたいなことを問いかけているわけです。この本は。

人々の言う「夢」も、
自分で実現できるものと他者頼みのものなのか(痩せたいとか宝くじに当選したいとか)
たくさんの人から承認されたいものなのか(結婚した、などSNSに投稿してたくさんの人からいいねをもらいたいものなのか)
そう言う風なものを厳しく吟味していてなかなか面白く感じました。

そして、僕は思いました。「夢」と「目標」の区別をなくしてはいけない。
そしてあまりこう言うことをはっきりと考えていない、意識していない人の方が
実は着実にやりたいことを実現しているのではないかと。

まあそんなことを感じた本でした。
posted by さとし at 18:04| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月15日

「探検家40歳の事情」




僕は、毎日本屋に行くようにしているし、一般書ではあるが、読書量は他の人よりは多分多いほうだと思う。
その中で最近面白かった本がこれです。
角幡唯介氏の本はよく読むのだけれど、彼は僕と同い年の探検家なのだけれども、
探検が素晴らしいとか、自分は格好いいとかそんな描写ではなく、日々淡々とした思いを連ねているのだけれども、
その描写がユーモアに溢れててすごく面白い。
夏目漱石の初期の作品かと思うくらい読んでいて笑いがこみ上げてくるわけだが、本人はそれを淡々と綴っているだけという点も面白い。

探検中の失敗話や学生時代の回想。
学生時代の回想では、確かに学生時代はお金もなく、変わった人も多く、自分も変なことをしていた。
そんな思い出がどんどん出てくるが、大抵の人の学生生活はそのようなものだったのではないかと思う。

そんな昔懐かしい気持ちだとか、探検という僕ら一般人からしたら異世界に連れて行ってくれる、
そんな読んでいて楽しくなる本です。

おすすめです。
posted by さとし at 20:35| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月18日

「高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか」 加藤 俊徳:著

結構本は読んでると思うのですが、
今日たまたま手に取った本はこれでした。
「高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか (PHP新書) 」 加藤 俊徳:著



よくある自己啓発的なビジネス本だと軽い気持ちで手に取ったのですが、
内容がとても面白かったです。社会脳を中心とした脳機能を中心に、

高学歴である人がなぜ、社会では優秀であるとは限らないのか、
天才と言われる人はどのような脳構造をしているのか、
高齢化社会ではどのような生き方をしていけばいいのか、
自分から動く人は30歳を超えても脳は発達し続ける、
健全な脳は新しい刺激を求めつづける

などを解説しています。

そして著者のことを恥ずかしながら知らなかったのですが、
あとで調べてびっくり。fNIRSを最初に開発した人だったのですね。
知らなかったことが恥ずかしいです。

読んでいてすごくためになること色々と書かれてあって、
例えば、僕とかは部屋がわりかし散らかっていても平気なわけですが、

常に部屋を片付けられない人は自閉症スペクトラムなどの病気があるかもしれませんが、
自分の部屋は汚くても、公共空間は片付けているような人は、
自分の情報を整理できていない人が多いそうです。
部屋は散らかっていても自分の中ではどこに何があるかはわかっているので
決して本人にとっては不快ではなく、むしろ情報を取り出しやすい環境でさえあるのですが、
相手の立場に立った情報を伝える能力が欠けているのかもしれない、とあって
ああ〜確かにそうかもしれないなぁ〜とか感じました。

とにかくとても面白くてためになる本でした。
おすすめです。
posted by さとし at 03:02| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月03日

「ルワンダの祈り―内戦を生きのびた家族の物語 」「ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白 」「もしも学校に行けたら―アフガニスタンの少女・マリアムの物語 」「エイズの村に生まれて―命をつなぐ16歳の母・ナターシャ 」

「ルワンダの祈り―内戦を生きのびた家族の物語 」後藤 健二:著


「ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白 」後藤 健二:著


「もしも学校に行けたら―アフガニスタンの少女・マリアムの物語 」後藤 健二:著


「エイズの村に生まれて―命をつなぐ16歳の母・ナターシャ 」後藤 健二:著



いい機会だったので後藤健二さんの本を4冊一気読みしました。
テレビやマスコミなどでも紹介されていましたけど、
世界で起きている悲惨なリアルの中で生きる「普通の人」に焦点を当ててその場所の現状をルポしていました。

日本にいるとありえないような世界でも、未来に希望をもって生きている人たちにすごく生命を感じたというか、そんな感じがしました。

例えば、今まで女性は学校で勉強することを禁止されていたアフガニスタンで、
タリバン政権が崩壊し、30年続いた内戦が集結したので女性も学校に行けるようになり、
学校の先生になりたいという夢をもって勉強する少女とか。
この少女はアメリカの誤爆で家を失い、兄を亡くしています。
そして、勉強がしたいといっても物資不足でノートや鉛筆や教科書がもらえない、
挙句の果てに先生から一時は学校に来るなと言われる。
というか、親も先生も30年間も戦争が続いていたので学校がどういうものか分からない。
そんな中でも一人でずっと言葉を覚えるために勉強を続けるのです。

また、国全体が貧困で麻薬の回し打ちやコンドームなしの性交で、人口の9割がHIVに感染している村で、16歳で子供を産んだ少女の姿など。
彼女はHIVに感染しており、おそらく感染源になったであろう彼女の夫は妊娠を知ると国外に出稼ぎに出かけます。そしてエストニアはHIVに対する医療設備が整っていないので彼女は病院をたらい回しにされます。エストニアは貧困のため、若者はHIVに対する知識がなく麻薬中毒になるものが多い。そして、彼女が産んだ子もHIV
に感染していたことが分かり、エストニアで1人目の母子感染患者となります。
それでも新しい環境で友達をつくりけなげに生きていこうとする姿が描かれています。

目を背けたくなるようなすさんだ生活の中で、人々が抱く生きる希望や望みは、何か崇高なものであるような気がします。

彼らは希望や望みにすがらなければやってられないのかもしれませんが、
間違いなく命の価値も、幸せの度合いも国や地域によって違うわけで、
例えば、最近ニュースでずっとやってる中1の男の子が18歳の少年に殺された事件も、
悲惨な事件ではありますが、犯人たちの動機となった
悩みや怒りはどれほどのものなのかなぁ〜と
感じてしまったりするわけです。

あと、後藤氏も著書の中で触れていましたが、
日本では先進国の中でHIV感染人口は一番増加しています。
もちろん日本ではそれについて本気で取り組む姿勢は見えません。

後藤氏がISに殺害された時も自己責任論がネットを中心に吹き荒れましたが、
自己責任論は、問題は見て見ぬふりをする、
他人には無関心でいて自分さえよければそれでいい、
という事なかれ主義的な
今の日本の風潮そのものだと思いますが、

実際問題、我々は実はすでにその渦中にいるのかもしれません。
posted by さとし at 00:41| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする