2017年08月07日

欲望という名の電車 オリジナル・ディレクターズカット [DVD]



欲望という名の電車 オリジナル・ディレクターズカット [DVD]

前々から気になっていたこの映画ですが、想定外に良かったです。
1951年の映画という驚きの古さではありますが、「風ともに去りぬ」以来の
ビビアン・リーを見ることもできました。
演技力は抜群でした。

あらすじはネタばれも含みますが、
裕福な家の出で、ステラの姉であるブランチが、
地主である両親と死別し、居場所がなくなったためにステラ夫婦の家に居候することになったところから始まります。
ステラ夫婦は貧しく、いわゆる貧民街で必死に生きているわけですが、
ブランチは何不自由なく両親の元で暮らしてきたために、
ステラ夫妻の生活環境に驚き、軽蔑すらするわけです。
一方で、多少情緒が不安定なブランチは、ステラの夫・スタンリーはの友人に言い寄ったり、虚言を吐いたり、
様々なトラブルを起こして結局スタンリーから家から出て行くように追い詰められてしまうのです。

ブランチは地元でも、男性を誘惑する素行の悪さが有名で、教師をしていた頃に教え子を誘惑したりで地元にいられなくなった、とのことでした。また、自分の言葉が原因で元夫が自殺したこともありトラウマを抱えていました。

結局、欲望のままに生きようとして、世間から拒絶されたブランチは、精神を壊してしまい、精神病院に送られてしまいます。

ブランチが、欲望のままに生きようとした理由を考えると痛々しいというか、哀れだというか、
生まれた時から欲しいものは全て手にして育ってきたのに、徐々に失われて行く自分の万能性とか、
両親の死により没落してきた自分の栄華を取り戻したかったとか、
どんどん歳をとって若さを失って行く自分とか、
どんどんど自分が理想の自分とかけ離れて行くが故に、それを取り戻そうとして結局自滅していった、
そんな感じがしたのですが、人間の業とは何かを考えさせられました。

posted by さとし at 18:22| 京都 ☔| Comment(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。