2017年07月23日

人間の居場所 (集英社新書) 田原 牧



人間の居場所 (集英社新書) 田原 牧

この本は興味深かったです。
著者のことは今回初めて知りましたが、ノンフィクション作家らしいです。
社会のマイノリティーについて現場の取材を続けている方のようです。
本の内容は、
シリア難民、
初期AKBの追っかけ、
三里塚闘争、
最近ニュースでもよく出てくるLGBT、
暴力団、
新宿ゴールデン街、
日本赤軍、
イスラム国などなどでした。

それぞれ、マイノリティで多少偏見や差別があっても、
そのコミュニティに属することが自分の居場所になったり、生き場所になったりしていたものですが、
最近は社会が平坦化されてきて、
逆に生きにくく、居場所がなくなる人が増えている、そのようなことをこの本を通して読み取れました。

確かに、新宿ゴールデン街とか暴力団とか、昔はちょっと怪しくて近寄りがたい雰囲気があって、
あっちの世界に行ってしまったらもう別の世界の人間みたいになってしまうような皮膚感覚がありましたが、
最近は、新宿ゴールデン街の怪しさも観光スポットの売りみたいになっているし、
暴力団も非合法となってしまい、地下に潜ってしまいました。
代わりに半グレみたいな集団が代理で動いたりしているようです。
このように現代では価値観の境界線が曖昧になっています。

後は、中田考氏との付き合いのあった著者が
自称・イスラム国との関わりや日本人が巻き込まれた諸々の事件前後の
態度の変わり方などについて書かれていたのが興味深かったです。

posted by さとし at 23:38| 京都 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 こんばんは。初めまして。
 私もこの本を買いましたが、まだ途中です。
 著者の田原さんは、東京新聞の記者の方です。「こちら特報部」という見開きの名物ページがあるのですが、そこのデスクです。彼が担当した時はデスクメモというコラムに(牧)と署名が入ります。検索してみると、彼の作った紙面をいくつか読むことが出来ると思います。
 いわゆる「東京新聞らしさ」の一端を担っていることがわかるでしょう。
Posted by L at 2017年07月29日 00:56
Lさんコメントありがとうございます。
そうなんですね。
最近のネット記事のキュレーション問題や
政府の御用達記事問題など
ニュースとしてどうんだろうと思うような話が多いですけど
田原さんのようなブレない現場第一のジャーナリズムを
持った記者こそ今必要ではないかと感じています。
Posted by さとし at 2017年08月05日 01:35
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