2017年06月08日

不寛容社会 - 「腹立つ日本人」の研究 - (ワニブックスPLUS新書) 新書 谷本 真由美 (著)

ここ数日で読んだ読んだほんのレビューです



不寛容社会 - 「腹立つ日本人」の研究 - (ワニブックスPLUS新書) 新書 谷本 真由美 (著)

これは面白かったです。谷本さんの本はいつも読んでいるんですけど、
イギリスに在住されています。
で、ベッキーとゲスの極み乙女のボーカルの人との不倫騒動についてから端を発して、
日本や中国、スペイン、アメリカ、イタリア、イギリス、フランス、インドなどの国の
文化や社会背景から、今回の事件のような社会的なパッシングや世間の状況についてを開設しています。

はっきり言って、僕はワイドショーや芸能ニュースや誰が不倫をしたとか死ぬほどどうでもニュースなのですが、
(日本人のほとんどがそう感じているかもしれませんが)、
マスコミがこれほど叩くのは、日本人は同質であり、こうでなければならない、という潜在意識があるからでは、と
谷本さんは解説しています。
人はそもそも違うものである、という前提ならば不倫をしてもよいという価値観の人がいても仕方がないんじゃないか、という考えになるでしょうし、
ある程度事実が正しいと確信を得た上でその人を袋叩きにするような状況も、
わたしたちの共通価値観に従わないものは、こうなる、という見せしめ的なものもあると思うんですよね。

これがアメリカだと、人は人、違って当たり前だからとドライで他人に興味を持つ余裕はない、
中国は、どれほど影響力を持っている人であるかが重要なので、どんどん自己主張をする、
南部イタリアは、女性はこうあるべきだという価値観があってどんどんと口を出してくる、
スペインは日本のように仕事が終わってからお茶で長々と時間を過ごし、他人の噂話をする、
イギリスは、ワイドショーなどは流れておらず、芸能ニュースは王室など上流階級の人たちのニュースばかり、
そして汚職があっても舛添前東京都知事のように一人を袋叩きにするのではなくて全政治家の不祥事を後悔する、
などなど、とても面白かったです。

相対的な価値観解説が面白かったです。
こういうニュートラルな視点の本はいいですよね。
「日本人はすごい」とか、「韓国は本当に末期的だ」とか一方的視点の本はもう飽きました。
posted by さとし at 18:33| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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