2015年02月03日

シリアでの湯川さん・後藤さんの拉致殺害事件に思う。

ISISに日本人が拘束・惨殺されたという痛ましい事件が起こり
昨日は何もする気が起きませんでした。

紛争地の子供の日常を伝えるために自腹で取材に行き、
事件に巻き込まれて命を落とす人がいる。
その一方で、同時刻のfacebook上では幸せな結婚報告やら
楽しそうな飲み会に行ったやら、楽しそうな投稿であふれていて、
それは別に悪いことでも何でもないのですが、
個人的に何かすごく気分の悪さを感じました。

後藤健二と湯川春菜さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。

後藤さんは、もちろんジャーナリストとして特ダネ記事を持って帰りたい、
という気持ちもあったかもしれませんが、言動や行いから
弱者に対して温かい視線を忘れず、義侠心にあふれた人だったと思います。
強い人とは、こういう人のことをいうのだろうと思います。
生きて帰って欲しかったです。

今回の事件で感じたことを3つ。

ひとつ目。
日本の外交には本当にインテリジェンスが必要だと感じます。
いつもいつも思うのですが、何かずれているというか。
今回ISISは安倍首相の訪問タイミングに合わせて準備をしていたと考えられますが、
身代金要求が水面下で行われていることを承知の上で
ISISに対抗することを宣言した記者会見や
ISISに交渉するための窓口である中田氏や常岡氏による対話を封じていたりと。
対応策がないのであればもっと考えて行動すればよいのではと感じてしまいます。
一昔前、橋下さんが、沖縄の米兵に「強姦するなら風俗を利用しろ」
というコメントを出して反感を喰らっていましたが、
それによく似た何か危機感のなさを感じます。
国際的に見てどうかではなく、内輪のノリというか。
何かこう視野が狭い。

ふたつ目。
今回は日本も十字軍に参加したとISISは主張していました。
内田樹氏も言っていたのですが、
軍事力を持たないということで、今回のように敵国視されるようなこともないし、
現憲法は第二次世界大戦後の理想を描いたような内容で、
侵略してくる国に対しては、それが戦後秩序の破壊になるので
世論がそれを許すことはないだろう、つまり
戦力をもたない日本国憲法にもある程度は抑止力があるのではということ。


みっつ目。
日本は今回、巻き込まれた感が強いですが、過去の文脈からしっかりと昔から
日本は敵だと受け取られている可能性があるということです。

ISISが勢力を広げた原因はアメリカがイラク戦争により
サダム・フセインを処刑したことでイラクが無秩序状態に陥ったためだと
考えられています。、
無秩序状態に便乗して、ISISの前身となるアルカイダ系のグループが
勢力を広げてきたのです。
そのイラク戦争では、当時の首相である小泉氏が
アメリカの軍事行動を支持し財政面で援助をしていましたが、
その時もイラクで日本人が拉致されたり、処刑されたりして
後方支援であっても敵とみなされていました。
アルカイダの流れをくむISISにとっても日本はやはり敵だとみなしてますし
人道目的だという安倍総理の弁明もあまり説得力はありません。
今も昔もやっていることは同じです。それを事前に読み取ることは出来ていたのか。

そんな感じです。
posted by さとし at 00:00| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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