2015年01月12日

「近くて遠いこの身体」

「近くて遠いこの身体」平尾剛:著




という本を読みました。
平尾氏は元ラグビー日本代表で怪我で引退されてから、
身体感覚について研究をされているそうです。

スポーツ科学でいう筋力とか、データや数値では見ることのできない
パフォーマンス、やらスポーツ教育についてやら
自身の経験に基づいて語られていてすごく興味深く読みました。

スポーツをしている時にも主観的に感じる時間が長く感じたり短く感じたりする、
決定的な場面でどうするか、状況を見据えながら判断している時も、一瞬であったりとか。これは心的時間のことですよね。

面白かったのは、あるラグビー選手のが行っていたことらしいですけれど、
「観客の声に耳を傾けてプレーをする」と言ってたことについてです。

観客というのは意外と客観的に試合を見ているので、
チャンスが生まれたり、それに関係するプレーをすると
声を出して反応するわけですが、客の反応に判断をゆだねるというのは
そういう面では理にかなっているのかなと。
他者に共感するミラーニューロンシステムの働きですよね。
カポエイラもこれをもっと小さくしたものだと思います。
二人が向かい合って技をやり取りして、周りの人が歌で盛り上げて、
バテリア(楽器隊)が全体をリードする音楽を奏でてと。

あとは、どんなスポーツでも(仕事でも勉強でも??)がむしゃらに、に基本を
繰り返す時期を終えると、常識を覆す時期が必要になるとのこと。
「守破離」の「破」の時期のことでしょうか。
これができなかったのが宮本武蔵と戦った吉岡一門の吉岡清十郎であったと
著者は述べています。
カポエイラの僕が通ってる道場で言うところの
僕のことかもしれませんし、ゆくゆくは僕も宮本武蔵レベルの人に
やられてしまうかもしれません。


僕自身も身体能力はどうしようもないくらい低いですが、
スポーツ科学ではない身体感覚でどうすればカポエイラが上達できるか、
色々と試行錯誤していきたいなぁ〜と。そんなことを思いました。
posted by さとし at 21:29| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・映画・芸術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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