2015年11月26日

在宅医療で感じること

最近、新しく買い換えたMac Bookで色々とプログラムを作っていて、
試行錯誤を重ねながら慣れてきています。現在完成度4割で今年中に一つの形にできればと考えています。

地域の利用者さんの調査研究は、ぼちぼちアンケートを取り始めていて、
普段は業務でバタバタとするので、
余裕のある土曜日あたりから利用者さんに説明をして配っていこうと考えています。
QOLの調査用紙SF36というものが包括的な結果を知ることができて、比較用の基礎データも揃っているので
是非とも使用しようと考えているのですが、よくよく規約を読むとライセンス使用料が◯万円かかるようです。
これは、まあ、冬のボーナスでなんとかしたいです。
個人で研究をすることはとても大変だということが最近分かってきて、
大学院を出たあともぼちぼちと、データとったり論文を書いたり、さらには学会に出かけたりしていましたが、
読みたい論文を読むのにも基本、金がかかるし、
論文を書こうにも、英文校正ごとに数万円かかるわで3本ほどRejectもらったあと、しばらく何もしてません。
さらに、1本論文がAcceptされてやっとひとつやりきった感があったのですが、
忘れた頃に掲載料◯万円の請求がきたりして、
おまけに発表にも交通費や参加費などがかかるしで、
身の丈にあった行動をしばらくしていこうと考えています。
地域医療の研究助成でも細々と探していこうと考えています。
けど、やはり研究は必要だと思うし何より楽しいし、
医療職についている以上は当然の取り組みだと考えているのでやめるつもりはないですけど。

最近、在宅の方や地域の診療所での外来リハビリに関わっていて色々と感じることがあります。
昔、僕は病院で働いていて、どちらかというと自分の興味は身体機能や機能回復に関心あったし、
セラピストである以上は患者さんの身体機能をよくし続けなくてはいけないと考えていたのですが、

いまは在宅に近い環境にいるからか分からないですけれど、
機能回復も大事ですけど生活面の方を考える機会の方が多いです。
身体機能の回復のために外来リハビリをする、というだけでなく、
外来通院をすることで活動をあげるためにあえてリハビリを継続してもらったり、
鬱状態だったり社会的な孤独感を感じている方には、運動ではなく会話をしたりして安心してもらったり、楽しい思いをしてもらうことで元気になって活動性が上がることもありますし、
全体的に、利用者さんをより総合的に見るようになった気がします。

外来リハビリを終了する方には、運動する習慣を継続してもらうためにデイや通所という感じでもない場合は、ワンコインエクササイズに通うことも提案したりしますし、患者会のサークル活動を紹介したりもします。
医療、介護制度だけではなくて周りにある人間関係や制度やインフラなどをなんでも提案するという感じです。
なんでもありです。

たまに、外来や訪問で、毎週、散歩するだけだとか、体操するだけだとか、
一見、こんなことをして何の意味があるのかと思う利用者さんもいますけれど、
そういう方も何かの拍子に、一気に能力が低下して寝たきりになってしまうこともあります。

例えばちょっとどこかをぶつけただけでも歩きにくくなって回復するのに数ヶ月を要したり、
休みや祝日の関係で数回リハビリが抜けた利用者さんが全然動けなくなっていたりと、
いまの状態を維持するという、普段僕たちが当たり前だと感じていることを続けることがいかに難しいか、を感じます。
特に、僕たちが関わっている方は、何割かの例外を除くとほとんどが能力が低下していくであろう方です。
何気ない生活をいつまでも続けるための僕たちの関わり方は、
病院にいた時の関わり方とはまた違ったものになります。
日々の生活の中のちょっとした変化や態度も気にしなければならないですし、
それでも普段通りの日常に楽しみや喜びを探さなければなりません。
利用者さんとの雑談も以前より圧倒的に増えました。

ある難病の方からは、「最期まで見て欲しいと思っている」と言われたりもしましたが、
もしかしたらその方の人生において自分が最後のセラピストになるかもしれない、と思うと
いい加減な関わり方や失礼な関わり方はできないと思います。

なんだか、病院にいた時は、嫌でも完結するというか、
退院したらとりあえず終わり、そろそろゴールですので退院調整しましょうか、という話になって、
家屋評価をして、退院前指導をして、サービス調整をしてお大事にしてください、って感じでしたけど、

在宅は戻ってこられた方をずっと見守っていかなればならない、最低でも数年単位の関わりになるという
その人、というか生活を見守っていかなければならないんですよね。
それが、なんというか面白いし奥深さを感じます。

そういう感じですね。
明日も頑張りましょう〜。
posted by さとし at 02:45| 京都 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 臨床・研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月16日

無意識にかけられたバイアスの中で暮らしている人々

身内が仕事でいろいろあったらしく、
これからは中国の方と組んでやっていくとのことで
今日は、それに便乗して会食に参加してきました。
中国の方が、一緒にビジネスをやっていくにあたって、
ご両親には挨拶をした方がいいということらしく今回の催しがあって、
僕はまあ参加してもしなくてもどちらでもよかったのですが、
カニが食べられるということと、
愛する身内のある意味大事なイベントなので顔を出したいということと
ビジネスパートナーがどんな方なのか興味があったというわけで行ってきました。

数年ぶりとも思われる、久しぶりのカニをつつきながら、酒も結構飲んだりして、
カニ酒が異様に美味しくて、これが週末なら間違いなくベロベロになるまで
飲んでいただろうなと思ったのですが、明日からまた1週間始まるので抑えておきました。

しかし、ニュースや本で書かれている中国のイメージってありますが、
実際に膝を突き合わせて話をするということは非常に大事なことで、
今回お会いした中国人はすごく、いいイメージがありました。

僕ら日本に入ってくる中国人の情報といえば、
マナーが悪い、爆買い、サイバーテロ、スパイ、領土問題、人権侵害、チベット・ウイグル問題、
歴史問題、情報規制、汚職、危険食品、自由がない、などろくなものがなく、挙げればきりがないわけですが、

話をしていると、そういうこともあるけど政治は政治、個人は個人、
と非常に割り切った考えを持っておられる印象がありました。
まあ、確かに日本でも政府の方針に100%の国民が同意しているわけでもないし、
当然といえば当然ですが。
日本人もそもそもあまり中国のことを理解しようとしていないから
そもそも異質なものとしてバイアスをかけてみている可能性がある、そういう気もしました。

割と誠実に話をしてくれる人だと感じたので酔った勢いもあっていろいろと政治的な問題について
中国人からみた見解について意見を聞いてみたのですが、

例えば反日感情についても、そういう教育を受けてきて日本に悪いイメージを持っている人も多いけれど、
たくさんの人が日本に観光に来てイメージを変えてきている、とか
中国でも少しずつ民主的になってきているとか、結構ポジティブな見方をしていて面白かったです。
こういうのは、僕が日本で得ているネットや本での情報とは異なるわけで非常に興味深かったです。

本当はもっと突っ込んだ話も聞きたかったのですが、
こんな場であまり政治トークもどうかなぁと思ったのでやめましたが
楽しく過ごすことができました。
身内には成功とかは別にいいから、
体を壊さないように身を崩さないように
生きていって欲しいと、そう思います。
posted by さとし at 01:43| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月14日

調査研究の取り組み

職場で調査研究をやることを提案してすすめています。

内容は、個人的に興味をもったことなんですけれど、
「生活の質」と「ソーシャルネットワーク」あとは「鬱」を始めとする情報についての調査です。
それぞれの関係を地域ごとに比較したいと考えています(ちょっと盛り沢山な気がしますが・・・)。

訪問リハビリで在宅に伺うと、障害を持っていても意外に元気な人がいる一方で精神的に不安定になって塞ぎ込んだりする人がいます。
例えば片麻痺で手足が不自由になってしまっても、割と生活を楽しんでおられて、車椅子で演奏会に行ったり、、パソコンやネットを使って趣味をしたりされています。そういう方は訪問リハビリでもどこかしら余裕があって、
一緒に年賀状を作ったりとか、屋外散歩がてら半ばピクニックのような感じのリハビリになったりとか、こちらも楽しくなるような関わりができる人がいます。

その一方で、本当は動けるのに、人生に絶望されて酒におぼれたり、家の中に閉じこもって寝たきりでどんどん痩せていく人もおられるし、誰もかまってくれるなとばかりに自暴自棄になっておられる方もおられます。

その理由は、その人のキャラであったりそれぞれって所だと思うのですが、楽しそうに過ごしておられる人は、
友達と〜〜に遊びに行ったりとか、学生時代からの友達と食事にいくとか、友人関係が非常に豊かだなぁ〜と感じることが多い印象です。家で塞ぎ込んでいる人はその逆の印象です。

はたしてそれはどうなのか、というところを今回調べてみようと考えています。
非常にざくっと書きましたが、文献もそれなりにサーベイしています。

せっかく職場の周りの地域で調査をするので、国勢調査のデータと照合してなにか言えるかもしれないし、
職場といえば健康友の会などの共同組織があるので共闘組織とコラボして、人とのつながりが少ないエリアで健康教室を開きに行ったり、イベントを企画したり、と発展させることができるかもしれません。

この企画を会議とかいろんな人の意見を聞いて進めているのですが、
ひとつ、せっかくやるのだから一人でやらずに職場の人を巻き込んでやっていこう、
職場で進めているヘルスプロモーション活動とも絡めていこう、
共同組織、健康友の会も巻き込んでやっていこう、ということを意識しては、
と意見をもらいました。

おそらく来月から開始になると思いますが、いい結果がえられて、地域や職場にもいい影響を与えられるような調査になればと考えています。
posted by さとし at 01:20| 京都 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 臨床・研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする